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夜。
館は、 異様なほど静かだった。
足音も、 ドアの音も、 何も聞こえない。
……静かすぎる。
それが、1番怖い
通知は、 ない。
端末を開く。
でも——
画面の端に、 小さな文字が浮かんでいた。
【観測ログ:更新】
……更新?
指が、 震えながら触れる。
表示されたのは、 短い文章。
【人狼は、二人】
【片方は、すでに“疑われている”】【もう一人は、“疑われていない”】【観測者は、まだ生存】
息が止まる。
人狼、二人。
しかも、 一人は疑われてる。 もう一人は、疑われてない。
……誰だ。
疑われてるのは、 おそらく—— えと。
ということは、 正解だった、、、?
コツ……
廊下で、 足音がした。
ころん
耳を澄ます。
一歩。 また一歩。
確実に、 誰かが歩いている。
ドアの前で、 足音が止まった。
コン……コン……
ノック。
ころん
ドアの向こうから、 声がした。
???
聞き覚えのある声。
でも、 今ここに来るはずのない——
???
ころん
???
???
ころん
一瞬の沈黙。
???
足音が、 ゆっくり遠ざかっていく。
——明日?
つまり、 “次の犠牲者”が出るってこと?
端末が震える。
【夜の行動は、 まもなく終了します】
その直前。
画面に、 もう一行だけ表示された。
【次に消えるのは——】
【“信じられている人”】