人魚姫には
彼女を献身的に慕う
一人の騎士が居たそうだ
これは そんな騎士の物語…
騎士団長
マリーナ
マリーナはペンを握りしめ、文字を書いた
マリーナ
それは拙くも 心のこもった文字
騎士団長
騎士団長
騎士団長
マリーナ
マリーナ
騎士団長
騎士は目の前の女性を 見つめる
騎士団長
騎士団長
騎士団長
騎士団長
騎士団長
騎士団長
騎士団長
騎士団長
騎士団長
マリーナ
マリーナ
騎士団長
騎士団長
マリーナ
騎士団長
マリーナが慕うのは 王子、ただ一人
そう理解していても
騎士団長
芽生えた想いは 騎士の心を 支配してゆくのだった
騎士団長
騎士団長
王子
王子
王子
騎士団長
王子
王子
王子
騎士団長
騎士団長
騎士団長
王子
王子
王子
王子
王子
騎士団長
騎士団長
騎士団長
騎士団長
だが、騎士とて人間
王族に仕える者として 頭を垂れるのだった
騎士団長
王子
王子
数日後
騎士団長
騎士団長
マリーナ
マリーナ
マリーナ
マリーナは笑みを 浮かべるが
その瞳に、以前のような 力強さはない…
騎士団長
騎士団長
その夜
マリーナ
マリーナ
マリーナ
マリーナは、帰ることの 許さない海を眺めた
マリーナ
マリーナ
マリーナ
その時だった
お姉様
マリーナ
マリーナ
水面から顔を覗かせたのは、姉だった
マリーナ
久しぶりに会った姉には 美しい髪が無かった
お姉様
お姉様
姉が短剣を差し出す
お姉様
マリーナ
お姉様
お姉様
マリーナ
マリーナ
マリーナは首を横に振り
精一杯 自分の意志を伝える
お姉様
お姉様
お姉様
マリーナ
お姉様
マリーナ
マリーナ
お姉様
お姉様
マリーナ
姉の思いを無下にはできず
マリーナは、無言で短剣を受け取った
お姉様
騎士団長
騎士団長
騎士は目の前で起きた出来事に混乱していた
だが同時に
騎士団長
騎士団長
納得もしていた
騎士団長
騎士団長
騎士団長
騎士団長
騎士団長
数日後
兵士
兵士
騎士団長
騎士団長
恐れていた事が起こった
騎士団長
マリーナの部屋は空だった
騎士団長
兵士
兵士
「マリーナ様です」
騎士団長
もちろん騎士は、マリーナを見守っていた
出来うる限りの 時間を割いて
騎士団長
騎士団長
騎士は、海を覗き込む
ブクブクと泡立つ海面を 目にして
騎士団長
騎士の中で
何かが、変わった…
騎士団長
騎士団長
王子
騎士団長
騎士団長
騎士団長
王子
王子
騎士団長
騎士団長
王子
王子
王子
騎士団長
王子
王子
騎士団長
ダンっ!
騎士団長
騎士の突き立てた短剣は
王子の美しい髪を 切り裂いた
王子
王子
王子
騎士団長
騎士団長
騎士は床から 王子の髪を拾うと
甲板へと走り その身を海に投げた
騎士団長
騎士団長
兵士
王子の髪を握りしめ
愛しい人魚姫の元へと 向かうため…
コメント
11件
王子様と人魚姫との恋……!😍 だ、だと思ったら…… 「王子の紙を握りしめ……!?」 「愛しい人魚姫の元へ……!?」 んん?騎士目線……!? えー!!ってなりました😂 どんでん返し……😲 今回も面白かったです! 次も楽しみにしております☆
騎士団長様………! 王子様と人魚姫の恋のお話でなく、 騎士目線のお話である事に驚き、感動しました………!😢✨
人形のお話感動致しました 続きが気になる✨ いいね 500回押しました