瑠奈
…おはよう。起きてる…?

○○
…

○○
……なに…

瑠奈
ご、ごめんね。こんなはやくに。

時計を見ればまだ5時30分。家を出るのが7時だからまだ起きなくていいのに。しかもこんな時間に瑠奈が起きてること自体珍しい。
瑠奈
あのさ…やっぱり、昨日のこと諦めきれなくて

○○
…はぁ…?

瑠奈
お、お泊まり会のことっ…

○○
だからさ…嫌だってば

瑠奈
でも…みんなで泊まりたいの!○○とも!

○○
私とはいつも一緒にいるじゃん

○○
それに瑠奈は知らないと思うけど、私は邪魔になってるの。いい加減気づいてよ。

瑠奈
え…

瑠奈
邪魔って…なに?もしかして6人に言われた…!?

○○
ちがうよ

○○
違うけど…

違くはないけど…違うと言わなければいけない気がした。
瑠奈
じゃあ…誰に?

○○
…さぁね

瑠奈
え、なによ!?

瑠奈
て、ていうか本当に!おねがい!一生のお願い!

○○
ちょ、そんな大声出したらだめ…

瑠奈
お、ね、が、い!!

瑠奈
本当に本当に困ってるの。助けて…?

母
どうしたの!?

母
瑠奈の声がきこえて…なにかされたの!?

瑠奈
お母さん…!?

母
ちょっと○○!?あなた昨日言ったばかりじゃない!瑠奈を助けてあげてって!何してるのよ!

瑠奈
お、お母さん!?

瑠奈
手 出すほどのことじゃ…

母
あなたは大丈夫なの!?何もされてない?

瑠奈
わ、私はへいき…だけどなんで叩いたの!?

瑠奈
○○は何も悪くないよっ…

母
そういって庇っているんでしょう?いいのよそんな無駄なこと。結局この子はあの人にそっくりだわ

瑠奈
あの人…?

母
あなたには関係の無いことよ。…それより○○。もう二度と瑠奈を困らせることのないようにしてちょうだい。

○○
…ごめん、なさい

母
謝ることじゃないわよ。分かってくれたならいいの。それじゃ。

なんなんだよ。母親のくせに。産んだなら大切に扱ってくれてもいいじゃないか。ひどい。結局は顔。周りからの好意。
瑠奈
○○叩かれたとこ大丈夫!?痛いでしょ?冷やせるもの持ってくるねっ…

○○
いい

○○
…いい、から

瑠奈
え、で、でも…

○○
瑠奈は…自分のことだけ考えればいい。

○○
私なんかの心配しても無駄なんだよ。さっきのお母さんみてわかったでしょ

瑠奈
あれは…

○○
…もういいよ。部屋から出てって

瑠奈
あ…ごめん…ね

○○
…

瑠奈
もし痛みが続きそうだったら言ってね。一応お姉ちゃんなんだから。

○○
…はぁ…

○○
ははは…

○○
どーしたら幸せは逃げないのかなぁ…

○○
いってきます

母
気をつけてね

さっきのことなんてなんとも思ってないような口ぶり。瑠奈そっくり。
瑠奈
私もいく!いってきまーす!

母
気をつけてね。あぶない人多いんだから

瑠奈
はーい!

瑠奈
あわわ、置いてかないでよ〜

瑠奈
絆創膏でもはった方がいいんじゃない…?

瑠奈
痛そうだよ…

○○
瑠奈の気にすることじゃない。

瑠奈
…いっつもそうじゃない…!

瑠奈
いっつもいっつも…私のこと分かったようなさぁ…!私だって○○のこと心配するよ!家族だもん!双子だもん!

○○
…

瑠奈
私ばっかり甘やかされて…○○は裏でも表でも大変なの知ってる!おねがい!もうちょっと私に頼ってくれてもいいんじゃないかな…

○○
…何言ってんの。私は裏でも表でも大変じゃない。分かったようなこと言ってるのは瑠奈でしょ

瑠奈
え……

○○
双子なんでしょ?

瑠奈
あ…う、うん…

なーくん
…あれ?瑠奈ちゃーん!

○○
…それじゃ
