冴
凛が能力者だと知っていて
冴
凛は...
冴
俺をきっと恨んでる
冴
憎んでる
冴
おれらを引き裂いた能力でさえ
冴
おれはその運命から逃げ出せない
冴
おれはそれしかないから
俺は生まれた時から能力があって
気づいたら
俺の中身は
能力しか無かった
能力者が無くなれば
なんの取り柄もなくなるだろう
俺の手元にある
ひとつの希望
冴
失う訳には行かない
冴
凛が生まれてきた。
冴
とても可愛い弟
冴
俺がとても羨ましい
冴
憧れの弟
生まれた時から非凡な才があり
能力も常に俺の上だった。
冴
凛は気づかない
冴
俺にはない才能
冴
俺が欲しい才能
冴
スペインに行く前におれは気づいていた
冴
おれは
冴
ーーーーにはなれないことに
冴
凛にはあって俺には無いもの
冴
おれは手に入らないもの
最近ある夢を見る
冴
...
そこに写るおれは
やつれていて、 泣いていた
その光景は葬式で
写真の顔は思い出せない
最近チラついて
きっと
そうなんだな






