テラーノベルの小説コンテスト第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで

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先生とデート？

第1話 - 先生とデート？

2022年07月31日

#第五人格

とまと

エミリー

もう…エマったら

エミリー

わざわざ…下校中にまでこんな恥ずかしいことしなくていいんじゃ

エマ

いやなの！ずっとずっと

エマ

ギュウしたまま歩くの♪

エミリー

………

エミリー

(…ちょ、ちょっと重い)

エミリー

(でも、可愛いエマのため…！
エマのためよ…)

エミリー

仕方ないわ。今日だけよ？

エマ

えん！先生優しいの！♡

エミリー

…え？

エミリー

え、ええ…そう、かしら

エマ

うん！先生はエマの天使なの

エミリー

………

ほら、やっぱり

〇〇〇

(先生、あの女に抱きしめられながら歩いて…困ってるわ)

〇〇〇

(やっぱり嫌なのね、あの女が)

〇〇〇

(はっ！)

〇〇〇

(こんなことしてないで、早く先生を助けなきゃ！)

〇〇〇

せんせ…

エマ

あ、そうなの先生

エミリー

どうしたのエマ

エマ

ずっと、先生と行きたいって思ってた場所があるの！

エマ

この後なにか用事ある？

エミリー

いいえ、特には…

エマ

やった！

エマ

じゃあ…

エマ

ここに行きたいなの！

エミリー

へー

エミリー

ここのカフェ…先週新しく出来て、今大人気のところ…よね？

エマ

うんうん！見た目も可愛くて、店員さんの制服もすごく素敵で…！

エマ

先生と行きたいな〜って
ずっと思ってたの！

エミリー

………

エマ

いい？

エミリー

………

エミリー

もちろんよ。行きましょ！

エマ

！

エマ

やったー！

エマ

楽しみなの♪

エミリー

ふふ、そうね。

〇〇〇

(はぁ！？)

〇〇〇

(先生が…あの女と…カフェに！？)

〇〇〇

(そ、それって…デート？よね！？)

〇〇〇

(許せない…なんとかしてあの2人を引き離さなきゃ！)

〇〇〇

(先生は私のものよ)

店員

いらっしゃいませ

店員

入店ありがとうございます

エマ

(うわぁ…すごいなの
言葉遣いも態度も、最高に素敵なの)

エマ

(さすが、今大人気中の喫茶店なの…)

エミリー

えっと、2人です。

店員

2名様ですか、こちらのお席にどうぞー

エミリー

？

エミリー

エマ、どうしたの？
辺りを見渡して

エマ

えへへ…なんでもないなの

エミリー

そ、そう？

エマ

(ワクワク…ワクワク！)

〇〇〇

………

〇〇〇

←(つけてきた人)

〇〇〇

ま、まじで…まじで2人でデートしてる

〇〇〇

やばい…早く先生を助けなきゃ！
でも、どうやって？

〇〇〇

………

〇〇〇

あ！いいこと思いついた

〇〇〇

この方法なら、あの女から先生を助けることが出来る。

〇〇〇

よーし、やるわよー

エマ

わぁ…可愛くて美味しそうなものがいっぱい！

エマ

どれを注文しようかな…迷っちゃうなの！

エミリー

そうね

〇〇〇

あのー

エマ

？

エミリー

はい、なにか用…

エミリー

って！え？

エマ

あ、貴方…

エマ

〇〇〇さん？

〇〇〇

ええ、そうよ

エマ

なんで…貴方もここに？

〇〇〇

それが、先週出来たっていうここのカフェ

〇〇〇

ずーっと行きたいな〜って思ってたんです！

エミリー

あら、貴方も？

〇〇〇

はい！

〇〇〇

それで来てみたら、え、エマさんと…先生が居たからー声かけてみよーって！

エマ

そ、そうですか…

エマ

(くぅ…せっかく先生と2人きりで来たのに！一番来て欲しくない人が来ちゃったの。)

エミリー

そう、ありがとう

エミリー

でも

エミリー

今日は2人で来ているから…その…また別の機会に…

〇〇〇

それでですね先生！

エミリー

え、え？

〇〇〇

ここのカフェ！店内だけじゃなくて、お手洗いの中までとっても可愛くしてあるんですよ！

エミリー

あ、あらそう…後で気が向いたら見てみるわね…！

〇〇〇

………

〇〇〇

そんな冷たいこと言わずに！
今見てきてください！

エミリー

え、え？いいわよそんな…
エマを1人にしてしまうし…

〇〇〇

なら、エマさんのことは私が見てるので大丈夫です！

エミリー

そ、そうは言っても、エマは…

〇〇〇

いいからいいから！
見てくるだけですよー

エミリー

………

エマ

(この女、やけにしつこい…
さすがにこれはやりすぎじゃ？)

エマ

(なにか怪しいなの…)

エミリー

そ、それじゃあ…エマ少し待っていてちょうだい。

エマ

えー？エミリー行っちゃうの！？

エミリー

ええ、どうしても今じゃないといけないみたい…

エマ

………

エミリー

大丈夫よ、すぐに見て戻ってくるから。

エマ

はーい

タタタタ

エマ

………

〇〇〇

さーて

エマ

？

〇〇〇

エマさん、少しお話したいことがあるの。いいかしら？

エマ

は、はい…

〇〇〇

ありがとーそれじゃあまず…言わせてもらうねー

あのさぁ…見てて気持ち悪いんだよ

エマ

！

エマ

え、え…？貴方何言って…

〇〇〇

あんたさぁ、自分は先生に一番愛されてるって思ってるんだろうけど

実際はそのぎゃくよ？

エマ

え…？

〇〇〇

先生はね、あんたといる時、いつも疲れてるよ

エマ

つ、疲れてる？なんで…

〇〇〇

分かんないんだ。

エマ

………

〇〇〇

それはね、あんたが疲れさせてるのよ

エマ

な、なんで…そんなこと無いなの！エミリーだって喜んで…

ふざけんじゃないわよ！！！

エマ

！？

〇〇〇

あんたは…大好きな人にまで迷惑かけてるくせに！なんでそんなことも分からないのよ！！！

〇〇〇

そういうところがイラつくのよ！！！

エマ

え…？

〇〇〇

あんたなんかに、先生みたいな素敵な人が、務まるわけないじゃない！！！

エマ

そ、そんなことないなの…！
エマ…誰よりも先生のこと好きで…

〇〇〇

ふん

エマ

…！

〇〇〇

どんなに好きでも、先生がそうとは限らないでしょ？

エマ

え、エマ…

〇〇〇

なによ？歯向かうの？

〇〇〇

いい度胸してるのね。そんなあんたを見たら、先生いに一瞬で嫌われるわよ？

エマ

え、え…エマ…！

〇〇〇

？

エマ

お前なんかより！ずっとずっと先生のことが好きなの！！！先生の気持ちも聞かないで…勝手なこと言わないで！何も分かってないくせに…エマと先生の邪魔しないで！！！

〇〇〇

な、なに！？あんたそんな暴言吐いていいとでも思ってるの！？

もういい！

〇〇〇

ちょ、ちょっと！逃げる気！？

ねえ、今の見た？

うんうん見た見た

麦わら帽子の女の子可愛そうね… あんなこと言われたら誰だって泣くわ。

もう1人の子…どういうしんけいしてるのかしら？さすがにあれは酷すぎるわ…

〇〇〇

！

〇〇〇

(周りが…私を見てる)

〇〇〇

(に、逃げなきゃ…！)

タタタタタタ！

エミリー

はぁ…お待たせ

エミリー

遅くなってごめんなさい。

エミリー

お手洗いがとても混んでいて…
なかなか中に入れなかったわ

エミリー

注文決まっ…

エミリー

え？

エミリー

え、エマ？どうしていないの？

エミリー

それに〇〇〇さんも…2人ともどこへ

エミリー

ん？これって

エミリー

………

エミリー

水、というよりは涙

エミリー

エマの涙かしら…
だとしたら、どうして泣いたりしたの？

エミリー

遅くなったから拗ねてるのかしら…

エミリー

………

ねえねえ、そこのお嬢さん

エミリー

は、はい？

さっきの女の子のお友達かしら？

エミリー

さ、さっきの女の子って
麦わら帽子の女の子のことですか？

ええ、そうよ

エミリー

その子がどうかしたんですか？

それがね…

貴方がいなくなってすぐにもう一人の女の子が、麦わら帽子の子に酷いこと言ってたのよ… それも、ただもののものじゃなくて本当に酷いことを。

エミリー

え？

エミリー

そ…それ…本当ですか？

ええ、あまり聞き取れなかったけど… 「先生は………」とか、とにかく先生って言う人が原因みたいで…

エミリー

…！

エミリー

(そんな…2人が私のことで揉め事？でも…一体どうして？)

エミリー

(…って、今はそれどころじゃない！
早くエマのところに行かなきゃ！)

エミリー

あの、ご親切に…ありがとうございました！

エミリー

2人のことはなんとかします。
ご協力ありがとうございました

いいのよ！仲直りできるといいわね

エミリー

…はい

エマ

…ヒック、ヒック

エマ

先生は…エマのこと、好きなんかじゃ…ないなの

エマ

う、うぅ…

エマ

でも

エマ

このまま終わりにはしたくない

エマ

なんとかあの女に復習しなきゃ、気が済まないなの。

エマ

いっそのこと…〇すのも手かもしれない

エマ

………

エマ

ダメダメダメ！そんなことしたら…先生に余計嫌われちゃうなの…

エマ

〇す以外、他の方法で復習するなの

エマ

…エマとエミリーの大切な時間を、無駄にしたことは絶対に許さない

エマ

だからあいつには

地獄のような日々を送ってもらえばいい

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とまと

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