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zm
zm
sha
言われるがままに用意を済ませて
君についていく。
zmと一緒なら、
あんなに嫌いだった外にも
行きたいって思えてるような気がする。
sha
見慣れない街を歩く自分が
新鮮で少し怖かった。
知らないこの街でまた1人になったら どうしよう。
このまま1人きりになってしまったら 俺はどうなるんだろう。
嫌な妄想が思考を埋め尽くす。
こんな自分が惨めでほんと嫌になる。
勝手に期待して不安になって、
君の言葉で胸を撫で下ろす。
でもzmはこんな俺を
「愛してる」って言ってくれてるんだ。
無理やり言い聞かせてやっと
心が軽くなった気がする。
意識の外から小さい手が繋がれた。
zm
zm
sha
大丈夫。
zmは俺を1人になんてしない。
ずっと一緒に居てくれる。
父のように消えたりなんかしない。
sha
君の手を握り返しながら、
醜い感情が生まれていたことに 気付かないふりをする。
zm
zm
zm
sha
心情を見透かされないように、
このとき初めて作り笑いをした。
zm
zm
zm
zm
sha
大人っぽいのか可愛いのか、
無茶苦茶な言動ではしゃぐzmが可愛い。
sha
zm
sha
sha
zm
zm
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sha
sha
zm
zm
顔を赤らめて買い物かごに入れていく。
少し口元が緩んで見えた。
良かった
喜んでくれたんだ...。
sha
sha
zm
zm
sha
zm
zm
sha
俺も何かプレゼントできたらいいのに。
そう思っても、
俺はお金なんて持ってない。
だから何もしてあげられない。
sha
そういえば、
空っぽな俺にもひとつだけ
大切なものがあった。
だけど、
もういらない。
俺にはzmがいるから
こんなものもう必要ない。
sha
sha
zm
zm
俺は驚くほど平常に、
父がくれた宝物を売った。
泣き疲れて眠った夜も
寂しくて震えていた時も
ずっとずっと握りしめていた 大切なブローチ。
sha
sha
ブローチを売ったお金で、
うさぎのぬいぐるみを買った。
君の髪みたいにふわふわな毛並みと
どこか愛らしい瞳をしたぬいぐるみ。
sha
zm
sha
sha
zm
zm
zm
君の眩しい笑顔が見れて
本当に良かった。
ブローチは消えてしまったけど、
zmとの生活が俺の宝物になってるから。
zm
zm
sha
まだ気分が高揚していて、
少し浮き立っている。
だから、
彼に気付かなかった。
ドサッ
気づけば誰かにぶつかっていた。
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