ウェーブ 1/5
辺り一面にゾンビやスケルトン、クリーパーといったお馴染みのモンスターが溢れ出す
自分達がさっき足を付けていた所は、もう既に敵が支配している
紫温
凪
ミスターレッド
ミスターブルー
すまない先生
すまない先生の指示に、皆「はい!!」と大きな声を轟かせる
───そこからのスピードは、凄まじかった
目に止まらない速さで蹴散らしていく
ドオン!!と殴る音、炎や氷の音、弾丸が連射された残像
刃物が鎌鼬の如く回るブーメラン、ビシッ!と、空気を割く音を響かせたかと思えば、敵を絡め取り叩き付けるや振り回すなどの自由自在な鞭
キラリと先端が光れば、土手っ腹を突いている槍、喰らえば最期、敗北確定な毒鎌、火が宿るように吹き出す剣
敵が可哀想になるスピードで蹴散らしていく
その間に、クリーパーを爆発させた者は一人もいなかった
すまない先生
シャキンと美しい音が、最後のゾンビの肉体を斬り裂く
その時だった
ウェーブ 2/5
ミスター赤ちゃん
赤ちゃんがキョトンとして、斧を担ぎ直す
ミスターブラック
チーナ
夢羽
ミスター銀さん
新緑
ミスターマネー
マネーの掛け声で全員が我に返り、ワンブロックに視線を集中させる
するとまた、有り得ない量のモンスターが湧いてきた
ゾンビピグリンやホグリン、ガストなどなど…
すまない先生
紫温
ミスターバナナ
ミスターバナナ
バナナが敵が密集している所から一歩引き、顔を少しばかり歪めて言った
夢羽
ミスターブラック
すまない先生
ミスターバナナ
ミスターブルー
新緑
すまない先生
ミスターブルー
ミスターブルー
ブルーは弓矢を構え、バナナの手元を見て絶叫する
それもそのはず、バナナはとんでもない銃声でバズーカをぶちかましていたからだ
ミスターバナナ
ミスターブルー
ミスターブルー
ブルーは五本束ねて弓を放つと、摩訶不思議、5方向に矢が発射され、芯を突かれたモンスターは息絶える
ドサッドサッと、落ちる音も含めて
ミスターブルー
ブルーはそちらの方に目を向ける
新緑
新緑はそう呟いて下手したらチェーンソーよりも危ないブーメランを投げる
すると刃物が生きているかのようにブレイズの首を連続で落とした
……その首が落っこちて、運の悪いことに手にジャストインしてしまった凪と、偶然目撃した銀さんが絶叫してしまっていた
凪
凪
ミスター銀さん
新緑
シュタッ。ブーメランが戻り、タジタジすることも無く手持ちの部分を掴んだ
一方その頃、数人が大量のゾンビピグリンに襲われていた
ゾンビピグリンの生態は、「一体攻撃すると近くにいる仲間も一緒に襲ってくる事」。
……無計画に殴った訳ではない。決してない、のだが…
ちゃんとすまない先生から言われたにも関わらず、その五分後にど忘れしたミスター赤ちゃんが集団に向かってパンチをお見舞いしたのだ
案の定、一部のメンバーはほぼ全体のゾンビピグリンに追われる羽目になったのだった
すまない先生
紫温
ミスターブラック
ミスター赤ちゃん
チーナ
ミスター赤ちゃん
すまない先生
言うが早いが剣を構えるすまない先生。ヒュオッと息を吸えば、瞳が輝く
すまない先生
目に止まらない速さで剣を振るう先生。水色の剣の残像が、次から次へとゾンビピグリンを斬っている
知らぬ間に半分はすまない先生が倒していた
その現状に、開いた口が塞がらない様子の参加者メンバー達
チーナ
紫温
チーナ
すまない先生
「了解!!!」と力強い声が響きを増した
ミスター赤ちゃん
ミスターブラック
ミスター赤ちゃん
ミスターブラック
ミスター赤ちゃん
ドオン!!と土煙を立ててゾンビピグリンが見るも爽快に遠くへ吹っ飛んで行く
ミスターブラック
近未来的な銃口から水色のレーザーが発射される
当たれば見るも無惨な、黒焦げの炭に変貌した
紫温
紫温は毒鎌を構えて、半月の形に振った
当たった敵は、その箇所が紫色に染まり、みるみる広まって行く
終いには、バタンと倒れる。___これが紫温の持つ毒鎌の威力だ。
紫温
チーナ
チーナも剣を構え、ゾンビピグリンの群れに突っ込むように剣を振る。
触れた所からボォォォッと火が吹き出し、慌てふためいている間に広まって行く
───ドサドサッ。
紫温
チーナ
この調子なら、時間もかからず群れを滅する事だろう。
夢羽
夢羽は目の前に広がる一面肌色の景色に顔を顰めた
確かにフゴフゴと豚より一回りは大きい鳴き声、足場がなくなる程蠢く猪なのか豚なのか分からない生物……
ミスターマネー
ミスターレッド
ミスターマネー
ミスターレッド
レッドはチッと舌打ちをすると、両手を開く
その上に彼の髪と似ている色を放つ炎の塊が生み出された
ミスターレッド
にっと笑むと、怪盗さながらに跳び出す。 それに気付いたホグリン達が真正面から吹き飛ばしそうな土煙を上げてレッドに近付く
ミスターレッド
両の手の平から放たれた炎はあっという間に敵を焼き付くし、残ったのはしっかり中まで火が通った焼き豚だった
ミスターレッド
ミスターマネー
マネーもマントを揺らし、踊るようにホグリンの間を掻い潜ると、打ち上がる黄金の光
ミスターマネー
まるで流星群の如く降り注いだ金の弾丸は、敵の肉体に風穴を開け続けた
夢羽
夢羽
夢羽はその辺にはぐれたホグリンを見つけ、鞭を放つ
瞬きの間に絡みつき、身動きが取れなくなったホグリンを見てニヤリと笑い、振り回した
敵の群れに向かって、自分を中心に時計の針のように回した
鞭で掴んだホグリンがいい具合の盾になり、次々へと大乱闘ゲームっぽく飛び、キラーン☆
遥か彼方の星になった
ミスターレッド
ミスターマネー
ミスターレッド
夢羽
夢羽
ミスターレッド
ドゴォォォォン!!
そこからの勢いは台風並みと言っても過言ではない
ネザー編で勢い付いてしまったのか、クリアした後、三個目、四個目のウェーブはもはや敵が可哀想になりそうな位に圧倒的だった
そこで改めてお互いに戦闘力を実感するのだった。
そんなこんなで迎えた───
ラストウェーブ
皆が真剣な眼差しを中央のブロックに向ける中、その姿が現れる
ミスター赤ちゃん
ミスターブラック
ミスターマネー
ミスターブルー
凪
凪
チーナ
チーナ
すまない先生
チーナ
すまない先生
すまない先生
グォォアアァァァァ!!!
コメント
1件