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𐔌՞•̥ · •̥՞𐦯
ななもり。
ある日の朝、ななもりさんがそう言って俺を外に連れ出した
ななもり。
ななもり。
ななもりさんが呟く
誰のだろう、と思ったけれど、目を細めてお墓を眺めている静かな横顔を見ると何も言えなくやってしまった
ななもり。
ななもり。
ななもりさんは枯れた花を古新聞で包み桶に包み、桶に汲んできた水と麻布で墓石を洗う
莉犬
小さく言うと、ななもりさんが微笑んで俺に手ほうきを差し出して来た
受け取って墓の周りの砂埃や枯葉をほうきで集める
ななもり。
ななもりさんが墓石をから拭きしながら呟いた
ななもり。
ななもり。
空になった桶の中に持って来たものを戻し、2人並んで歩き出す
墓地を出たところでななもりさんが口を開いた
ななもり。
ななもりさんが悲しそうに呟く
莉犬
何も言えなかった
ななもり。
ななもり。
莉犬
莉犬
ななもり。
莉犬
ななもり。
ななもり。
その後、俺とななもりさんは、ななもりさんの古い知り合いの人に用事があると言う事で、町外れに向かった
莉犬
ジェル
ジェル
莉犬
ジェル
その後、雑談をして、ジェルさんは野菜、果物をくれた
その後、ななもりさん達と別れ、1人で歩いていたその時
莉犬
答えはない
でも、やっぱり人がいる気配がして、俺は駆け出した
莉犬
そう訪ねながら男の子の様子を観察して、俺は言葉を失った
薄汚れたシャツの袖から覗いてる腕と、短いズボンの裾から伸びた足は、見た事ないほどに痩せ細っていた
男の子
まだ、10歳にもなっていないように見える小さな男の子は、ゆっくり顔をあげこちらを覗いた
莉犬
莉犬
そういい、ジェルさんからもらった食べ物を男の子に渡した
食べ終えるまで見守り、立ち去ろあとすると、男の子が俺の袖を引っ張ってくる
男の子
と小さな声が聞こえた
俺は笑みを浮かべて男の子の頭にぽんっと手を乗せた
その瞬間、男の子の顔が歪んだ
莉犬
慌てて訊ねると男の子は首を振る
でも、涙目になっていた
莉犬
男の子
男の子がぽつりと呟く
莉犬
男の子
男の子の声は涙声になる
男の子
男の子
莉犬
莉犬
俺は思わず男の子を抱きしめた
莉犬
莉犬
そう呟くと、男の子が目を丸くして見上げて来た
莉犬
???
突然後ろから声がした
思わず、振り返るとそこには警官の制服をきた男が立っていた
莉犬
警察
警察
警察
莉犬
男の子
男の子は、去っていった
莉犬
思いのまま言いたいことを言ってしまい後悔した
警察
その瞬間、目の前に警棒が振り上げられた
俺は思わず目を瞑ったその時
どんっ
あれ、確かに音はなったのに、
痛くない
そう思い目を開ける
莉犬
そこには、俺の代わりに殴られていたななもりさんがいた
莉犬
ななもり。
警察
ななもり。
そう言うななもりさんに言い返す
莉犬
警察
再び警察が警棒を振り上げられるのを見て、俺は思わず、ななもりさんの前に飛び出した
ななもり。
ななもりさんの声が聞こえた
俺は目を瞑った
でも、また、衝撃は俺を襲わなかった
目を開ける
そこには、広い背中があった、見慣れた軍服の背中
莉犬
ちらりと振り向いた横顔は、やはりらぴすだった
莉犬
らぴすは警官が振り下ろした警棒を空中で掴んでいた
何かが衝突するような鈍い音の正体がわかり俺は青ざめる
莉犬
lapis
lapis
くすりと小さく笑うらぴすの声を聞くと、安堵のあまり涙が浮かんで来た
警察
らぴすは何も言わず、警官は警棒を下ろした
お国の為に命を捧げる特攻隊員は、この時代では美談として語れられ、神仏のように崇められている
だから、警官もむやみにらぴすに攻撃はできないのだろう
警察
警察
手出しができないことが悔しいのか警官は乱暴な口ぶりで言った
らぴすが首を横に張る
lapis
lapis
らぴすの口調は警官の横暴を責めるようでもなく、ただ淡々としていた
警察
警察
警察
lapis
警察
lapis
lapis
lapis
らぴすは顔色一つ変えずに、低い声で静かに話す
警察
叫んだ警官は大きな体で容赦なく、らぴすを突き飛ばす
莉犬
らぴすに駆け寄ろうとした瞬間、目の前がさっと暗くなった
驚いて目を上げると恐ろしい形相で大男が俺に向かって拳を振り下ろしていた
コメント
3件
らぴすくんとなーくん優しい... 感動すぎます😭✨
あ〜…やっぱりどっちでもこの警官は腹が立つ… もしかしてジェルくん亡くなった、?と思ったら生きててよかったけどだからと言って家族が亡くなったのは悲しい😭
ななもりさんのお墓参りのシーン、莉犬くんの「生きててくれてよかった」って言葉が本当に胸に刺さりました……。戦時中の厳しさの中で、それでも人の優しさがちゃんと描かれていて、泣きそうになりました。男の子に食べ物をあげる莉犬くんも、優しすぎて切ない。そしてらぴすさんの登場、かっこよすぎません…? 軍服で冷静に警官を諭す姿に震えました。最後の展開が気になりすぎて続きが待ちきれないです🥀