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サイキッカー!!

第9話 - 9杯目/脈ナシ

417

2025年08月12日

#司類

#冬彰

あかまる🍓🐾໊@イラコン開催

類

旅行、楽しかったよ。ありがとう。

彰人

こちらこそ。楽しかったなら良かったです。

類

ふふ、またみんなでどこか行きたいねぇ

司

(温泉の時はそれどころじゃ無かったから、気にならなかったが…)

司

(思い返すと類、物凄く細かったよな…)

司

(コイツ、ちゃんと食事してるのか…？)

類

(な、なんかすごく店長がこっち見てくる…)

類

(僕、何か変なところあるのかな？寝癖とか？)

司

(うぅん、可愛い…)

冬弥

店長、開店30分前です。

司

おぉ、そろそろちゃんと準備するか。

営業終了後

司

なぁ、類。

類

うん？

司

今日、何食べた？

類

え？今日？

類

えぇっと〜……

類

朝はトーストで、お昼はパスタかな。

類

(本当はカ〇リーメイトだけど…店長、心配しそうだもんなぁ…)

司

類……

司

この間の旅行でも思ったんだが、本当にちゃんと食べてるのか？心配になるほど細かったぞ。

類

た、食べてる…よ？

類

ほら、僕、太りにくい体質で…

司

類。

類

…

類

はい…トーストとパスタなんて、立派な食事はしてません…

司

やはりな。

司

3食しっかり食べて欲しいところではあるが、せめて2食は食べてくれ。

司

ただでさえお前は野菜を食わんのに、不健康極まりないぞ。

類

はい…

類

(でも、自炊出来ないんだよなぁ…デリバリーばっかりもしてられないし…)

司

(ふむ……)

司

(そういえば、家もだいぶ汚かったな。洗濯物が散らばってたし、)

司

(家事が苦手なのは知っていたが、流石に心配だ…)

司

(どうしたものか…)

類

(家事代行サービスとか雇ったら、店長も安心してくれるかな？)

司

(……それだ！！！)

司

類！！実はオレ、家事全般がかなり得意なんだ。

類

え？う、うん。知ってるよ。

司

お前が自炊や家事が苦手だと言うのなら、オレが代わりにやろう。

類

えっ？

司

例えば、そうだな…1週間に1度お前の家に行って、1週間分の食事を作り置きをしておく、とか。

司

その際に掃除や洗濯もするとか。

類

ま、待って！そんな家政婦さんみたいな…

司

別に、金銭を要求する気は無いぞ！

類

いやいや、申し訳ないよ！

類

気持ちは本当に嬉しいんだけど、店長にそんな事させるのは…

司

お前が心配なんだ。

類

店長…

類

(本当にお世話焼きだなぁ…)

類

でも…流石に、お金は払うよ。

司

類からはそんなの貰いたくないんだが…

司

(でもまぁ、類の性格上申し訳ないと思わせてしまうか、)

司

分かった。なら食材代はもらおう。

類

え、むしろ自腹のつもりだったの？？

類

それは払う前提だよ…

類

(お金以外でだと…なんだろう……)

類

(……身体とか？)

司

(かッッッ？！？)

彰人

あの、すみません。俺ら帰っていいすか？

司

お、おぉ、彰人！ちょうどいい所に！

類

2人ともどう思う？流石にお金は払うべきだよね？

彰人

(巻き込むな帰らせろ)

司

いや、しかしなぁ…本当に気にしなくていいんだが、

彰人

まぁ…店長が良くてもセンパイは気が済まないでしょ。

彰人

金が嫌なら、開店前の掃除手伝ってもらうとか？店長、いつも一人でやってるでしょ。

司

何っ？！何故それを？！

彰人

いや、分かるでしょ。来る時既に綺麗なんですもん。

類

あぁ、それはいいねぇ！ここの掃除なら僕も出来ると思うよ。

彰人

(それに、開店前に2人の時間も増えていいんじゃないですか。)

司

(あ、彰人？！)

彰人

つーことで、俺ら帰りますね。お疲れ様でした。

冬弥

お疲れ様でした。

司

あ、あぁ！お疲れ様！！ありがとう！

類

お疲れ様。また明日ね。

司

じゃあ…類、さっきの話なんだが、

司

お前に開店前の掃除を手伝ってもらう、でいいか？

類

うん、もちろん。なんならそれ以外の労働もするよ。

司

い、いや！掃除だけでいい！

類

う〜ん…

類

店長って、なんで僕にそこまでしてくれるの？

司

？！

司

え、えぇっと……そ、それはだな…

司

ほら、その…類のことが心配というか、

類

にしてもだよ。ただの従業員のことなんて、そこまで気にかける必要ないだろう？

司

う……っ

類

店長って、もしかして…

司

ま、待てっ！！せめて自分で…！

類

君のお父さんから僕の面倒見てって頼まれてる？

司

…ん？

類

ほら、君のお父さんすごく優しかったじゃないか。僕のことも気にかけてくれたし…

類

君がそんなに優しいのって、お父さんに頼まれてるから？

司

ち…違うぞ！！

司

たしかに父さんはお前のことを心配していたが！決して、頼まれた訳ではない！

類

？

類

じゃあなんで僕にそこまでしてくれるの？

司

そ、それは……！！

司

(い、言うか…？！？いや、しかし、こんな脈ナシ状態で…！！)

司

………………る、類のことが、

彰人

(うわっ、やべ。タイミング最悪。やっぱ帰ろ)

司

彰人っ？！？！

類

おや？

彰人

あーー、すみません。ロッカーに忘れ物して…

司

そ、そうか！！

類

閉める前に気付いて良かったねぇ

彰人

いや、まぁ…すみません。

司

いやいや！忘れ物は仕方ない！

司

(むしろ助かったまでもある！！)

司

そろそろ店閉めよう。類も帰っていいぞ。

類

うん。東雲くん、途中まで一緒に行こうよ。

彰人

あー…はい。

類

じゃあ、店長また明日。お疲れ様でした。

司

あぁ！お疲れ様！！

司

(っっぶなかった……！！！)

司

(危うく「好き」って言うところだった…)

司

(普通に玉砕する未来が見える…)

司

(類…本当にオレに脈ないからな…)

司

(手強いヤツめ…)

司

(……類は、恋人とか…恋愛に、興味が無いのだろうか？)

翌日

彰人

あの、店長。昨日すみませんでした。

彰人

邪魔する気は無かったんですけど…

司

い、いや。むしろ助かったんだ。ありがとう。

司

流石にあんな脈のない状態では無謀だったしな…

彰人

え？

司

いや、だいぶ脈ナシだぞ。

彰人

え、そうなんですか？

彰人

そうは見えませんけど…

司

そもそも、類が恋愛について考えてることが無くてだな…

彰人

あー…

司

まぁ、とにかく昨日のことは気にしないでくれ！

彰人

分かりました。

営業終了後

司

冬弥、だいぶ慣れてきたみたいだな！

冬弥

はい。

司

(アンドロイドだから仕方ないが…相変わらず心が読めんな。)

司

(正直、静かで結構落ち着く…)

彰人

え、合コン？

司

？

類

うん。興味無い？

彰人

え、いや…なんで？

司

(な、なんだ？何の話だ？)

類

数合わせを頼まれてしまって…あと2人足りないんだって。

類

僕と、もう1人誰か誘ってって言われてしまって…

彰人

え、センパイ合コン行くんすか？

司

？！？

類

うん。正直興味無いけど、断りづらくて。

類

東雲くんも恋人いないって言ってたし、どうかな？

彰人

えー…っと、店長は？恋人いないでしょ？

類

でもほら、店長は好きな人いるって言ってたから。

彰人

(アンタのことだろ…)

類

あ、もちろん無理にとは言わないよ。全然断ってくれても大丈夫。

司

(る、類が…………合コン…………？)

司

(合コン…………合、コン…？？)

司

(ゴウコン………………)

彰人

おーい、店長ー？

司

ゴウコン…

彰人

大丈夫ですって。

彰人

店長と俺で行きません？

司

え？

彰人

神代センパイ、正直行きたくないらしいですし。

司

そ、そうなのか？

類

う、うん…正直なところ、苦手なんだよねぇ…合コン、

類

でも、店長は好きな人いるんだろう？

司

い、いるが…

司

だが…………そうだな。数合わせでいいのなら、全然構わんぞ。

類

本当？む、無理にとは言わないよ？

司

(それで類が行かなくて済むなら喜んで行ってやる)

司

問題ない！日程は？

類

来週の土曜日だよ。

司

よし、分かった。

彰人

じゃ、俺と店長で行くってことで。

彰人

冬弥、悪いけど土曜は留守番な。

冬弥

分かった。

類

すまないねぇ…2人とも、ありがとう。

翌週土曜日

司

ありがとう、彰人。

彰人

いえ。店長、顔死んでたし。

司

そんなにか…？

類の知り合い

あ、おーい！君たちが天馬くんと東雲くん？

司

あぁ、はい！

類の知り合い

来てくれて助かるよ〜！

類の知り合い

もう女子たち店居るらしいから、俺たちも向かおうか。

司

分かりました！

類の知り合い

それにしても、君が天馬くんか〜

類の知り合い

実は、類から結構話は聞いてたんだよね。

司

？！

類の知り合い

世話焼きでとっても可愛い、弟みたいな子だって。

司

お、弟……？！

類の知り合い

そうそう。よく「可愛い」って言ってるよ。

司

そ、そうですか…

司

(弟、か……やはり、全く意識されてないんだな…)

居酒屋

司

(……正直言うと、オレも合コンって苦手なんだよな、)

女性 1

えーっと、天馬さんでしたっけ？自営業なんですよね？

司

は、はい。飲食店を少し。

女性 1

えー！すご〜い！なんてお店ですかぁ？行ってみた〜い！

女性 1

(自営業かぁ……でも、収入はそれなりに安定してそうだったな。)

女性 1

(若いし好青年っぽいし、この人アリだなー)

司

はは…

司

(彰人は…)

女性 2

え〜！すごい！センスいいですね〜！

女性 3

ね〜！カッコイイ〜！

彰人

あははっ、ありがとうございます。

司

(うぉ、営業でしか見ない笑顔、)

女性 2

あのぅ、席隣移動してもいいですか？

女性 3

えー、移動しちゃうの？早くなぁい？

女性 3

(抜け駆けしてんじゃねーよ)

女性 2

(邪魔してんじゃねーよ)

司

(ひぇ…)

司

(彰人…やっぱりモテるんだな…)

女性 1

ちょっと私、お手洗い行ってきますね。

女性 2

あ、私たちも〜！

類の知り合い

2人とも、正直誰狙い？

司

え、いえ。オレは数合わせなので、特に誰も。

彰人

同じくです。

類の知り合い

お、マジか！

知り合い 2

オレは〇香ちゃん狙いかな。めちゃかわじゃない？

類の知り合い

俺は〇美ちゃんかな〜

彰人

あー、じゃあ俺と座席代わりますか？

類の知り合い

え、マジ？サンキュー！

司

(二次会は行かん、終わったら即帰る…)

類の知り合い

じゃあそろそろお待ちかねの〜

類の知り合い

王様ゲーム！

女性 1

わ〜〜！

司

(そんなのもやるのか？！？)

司

(類を行かせなくて良かった……)

彰人

(帰りて〜〜〜)

彰人

(店長、もういっその事二人で抜け出しましょうよ)

司

(出来るなら今すぐそうしたいわ)

類の知り合い

じゃあ1人ずつ引いて〜

類の知り合い

王様だーれだ！

女性 3

あ、私だ〜！

女性 3

(東雲さん何番なんだろ)

司

(あの人は彰人狙いなのか…)

彰人

(冬弥、ちゃんと留守番出来てっかな…)

女性 3

じゃーあ、3番の人が〜…私と握手する！

女性 3

3番だ〜れだ！

女性 2

あ、私だ〜

女性 3

(は、お前かよ)

女性 2

今更握手とか、なんか照れるね〜

女性 3

そーだね〜

類の知り合い

王様だ〜れだ！

知り合い 2

あ、オレだ〜

知り合い 2

んー、じゃあ、2番が好きなタイプを言う！

司

2番？！

彰人

あれ、店長ですか？

司

オレの目が正しければこれは2番だな…

類の知り合い

じゃあ、はい！天馬くん、好きなタイプは？

司

…優しくて、嘘をつかない人ですかね。

女性 1

あ〜！たしかに嘘つく人は嫌ですよね〜

類の知り合い

王様だ〜れだ！

司

あ、オレです…

類の知り合い

おぉっ！じゃあ命令よろしく！

司

(彰人は…ふむ、4番か。)

司

なら、4番がオレのことを1つ褒める、で。

彰人

げ

司

おぉ、彰人か！

彰人

(白々し過ぎるでしょ)

司

さぁ、存分に褒めてくれ。

彰人

1つなんでしょ。

彰人

店長は〜…あぁ、家庭的ですよね。家事全般得意だし、料理上手いし。

女性 1

えー！そうなんですね！素敵〜！

女性 2

家庭的な男性って素敵ですね〜！

女性 3

東雲さんは家事とか得意な方ですか？

彰人

え、俺？まぁ…一人暮らしなので、それなりには出来ますよ。

女性 3

えー、すご〜い！いいですね！

女性 3

(やっぱ東雲さんだな。あとで連絡先絶対聞かなきゃ)

類の知り合い

じゃー次行こっか！

類の知り合い

じゃあ二次会行こー！！

司

あ、オレたちは…

類の知り合い

おけおけ！来てくれてマジありがとうね！

類の知り合い

類にも無理に誘ってごめんって言っといて！

類の知り合い

気をつけて帰ってな〜！

司

(類の知り合い、裏表のない普通にいい人だったな。)

司

(まぁ、類の周りにいる人だし当然か。)

司

(えっと、彰人は…)

彰人

店長、帰りましょー

司

おぉ、彰人！どこ行ってたんだ？

彰人

なんか連絡先聞かれて。

司

お、お前…やっぱりモテるんだな…

彰人

いや、そんな事ないっすよ。

司

…彰人も、恋愛に興味無いタイプか？

彰人

興味無い…というか、

彰人

人を信じるのが苦手なんですよね。

彰人

結婚…とか、特に。俺には無理だと思います。

司

む…そうなのか。

彰人

ま、俺のことは気にしないで下さいよ。

彰人

それより、店長はさっさとセンパイとくっつきゃいいのに。

司

なっ？！

司

そ、そうしたいのは山々だが！！

司

というか、お前も心読めるのか…？！

彰人

読めねーよ。店長が分かりやすいだけですって。

彰人

つか、マジであんた分かりやすいんで。気を付けて下さいね。

司

ぜ、善処してるつもりなんだが…

司

……彰人は、オレを捕まえるために、うちで働いてたんだよな？

彰人

…まぁ、きっかけは。

司

つかぬ事を聞くが…正直、お前が今うちで働き続ける理由はなんだ？

司

こちらとしては有難いんだが、お前がうちで働く理由はもう無いような気がするんだが…

彰人

はぁー…………

司

(ため息？！)

彰人

そのくらい察して下さいよ。そういうとこですよ。

司

な、何っ？！

彰人

理由なんて、好きだからに決まってるでしょ。

彰人

居心地がいいから、まだいたいと思うのは普通だと思いますけど。

司

な……

司

そ、そんな風に思ってくれてたのか？！

彰人

ホント察し悪いですよね。

司

い、いや！お前が分かりにくいんだろう！

彰人

そんな事ないと思いますけど。

彰人

ほら、早く帰りますよー

司

あっ！こら、置いてくな！

サイキッカー!!

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hykはやく告っちゃえ！

お金以外で身体…？笑めちゃくちゃ気になる笑()続き待ってます！！

毎回店長下心丸出しでめちゃくちゃ好きwwwwもうはよやっちまえ色々と

あかまる🍓🐾໊@イラコン開催

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