stxxx短編集

冷静に、冷静に…

ドキドキハラハラの席替え。

僕の隣は赤だった。

めっちゃ嬉しい。

好きな人が隣に来るのはすごく緊張するけど、嬉しいが勝っちゃう。

赤がぼそっとつぶやく。

僕は詳しくは聞き取れなかった。

僕は桃に「青がよかった？」と言われて顔を赤らめてしまった。

当たっていたから。

明るく接しているけれど本当は

「なんでお前が隣なんだよ」

なんて思ってしまっている。

俺はさとみくんの隣が良かった。

さとみくんが好きだから。

運も実力のうち…かぁ

そんなことを思いながら俺はぼーっと無意識に桃の方を見ていた。

笑って答えるけれど、辛い。

そんなの、もう好きって言ってるのと一緒じゃねぇか…

胸がキュンと高鳴ると同時に

ぎゅっと、締めつけられる。

俺のこの片思いは、いつ終わってくれる？

fin. これもしかしたら連載になるかも いいね次第