起きた時には既に記憶が無かった。
残っていたのはあのワンシーン。
女の子が俺の足元に 血を流して倒れていたのだ。
あれは俺がやったのだろうか。
はたまた他の人に…?
ううっ…だめだ、これ以上思い出そうとすると頭痛がする…
俺ははたして誰なのだろうか。
今まで誰と、何をして生きてきたのだろうか。
俺を待っている人は_ いるのだろうか。
そしてこの世界について知れば知るほど
もやもやしてしまうこの気持ちは一体なんなのだろうか。
俺にはもう、何も分からない。
このままずっともやもやしたまま生きていくのだろうか_
そう思って過ごしていたある日
俺はこの学校に探偵がいるとの噂を聞いた。
探偵に依頼しよう
そんな考えにたどり着くまでにそれほど時間は要さなかった。
でも俺には信頼出来ない人にこんなこと話せない。
どうせどこかで裏切られるに違いない。
だから
「俺を解いて」
ただそれだけ。
最初から期待なんてしてないんだから
別に良いよね
夜白
夜白
夜白
探偵
そう言って探偵は俺の左手を勢いよく掴もうとした。
どうやら俺には高い瞬発能力があるらしい。
掴まれる寸前で俺は右にすっと避けた。
探偵
探偵はよろけた。
夜白
探偵
探偵
探偵
探偵
探偵
探偵
夜白
探偵
探偵
探偵
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