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葉隠透
耳郎響香
食事が終わり、入浴の時間。
クラスの女子と一緒に 露天風呂に浸かる。
温かいお湯が疲れた体に じんわり染み渡った。
寒さに耐性があるとは言え、 氷を使うのは体力がいる。
体温が下がり過ぎないように エネルギーを消費するし、
冷えて強ばった体は 動かすのも難しい。
プールとかアイスとか、 基本的に冷たいものが好きだけど、
温泉は別なのである。
と、耳郎さんが ガバッと顔を上げる。
八百万百
耳郎響香
芦戸三奈
1枚の板壁越しにある 男子風呂の方を見る。
叫びながら這い登る 峰田くんの声が聞こえた。
出水洸汰
為す術なく慌てふためく 私たち女子。
と、板壁の上に洸汰くんが 現れた。
出水洸汰
そして峰田くんを突き落とした。
峰田実
峰田くんの咆哮が響く。
蛙吹梅雨
芦戸三奈
と、洸汰くんが反射で こちらを振り向く。
出水洸汰
私たちの方を見るなり 顔を赤くする洸汰くん。
体がよろめき、 向こう側に落ちていった。
轟冷花
芦戸三奈
轟冷花
驚いて向こう側の男子に 声をかける。
すると壁越しに 飯田くんの声がした。
飯田天哉
緑谷出久
緑谷出久
轟冷花
芦戸三奈
お風呂から上がり、 脱衣所をあとにする。
するとちょうど隣の 男子脱衣所から、
首にタオルをかけた 焦凍が出てきた。
轟焦凍
轟冷花
轟冷花
前髪から落ちた水滴が 頬やTシャツの裾に滴る。
私は首からタオルを奪い、
背伸びをして焦凍の髪を わしゃわしゃと拭いた。
焦凍は「お」なんて 母音を発して抵抗はしない。
家では髪を乾かさずに 居間で半分寝てたりして、
仕方なく私が乾かす時も 多々あるので、
私も焦凍も慣れっこだ。
峰田実
峰田実
瀬呂範太
芦戸三奈
麗日お茶子
八百万百
耳郎響香
蛙吹梅雨