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zm
シアル
嗚呼、愛しき日々よ。 どうかこのまま時よ止まれ。
シアル
シアル
雨がまるで私の心情を映したかのように土砂降りになる。 赤と茶色が混ざったような水溜りの上に寝そべる彼は、いくら声をかけようとピクリとも動かなかった。
シアル
zm
シアル
まだ息はある。大丈夫、まだ助けられる。
シアル
zm
ぐちゃぐちゃと引きずる音と、 小さく弱々しい息の音だけが鼓膜を震わせる。
シアル
いつもなら耐えられる、どうってことない小石に躓く。 ベチャッ、と嫌な音を立てて。
シアル
けれど、返事は返って来なかった。 それどころか身体がどんどん冷たくなっていく。
zm
シアル
彼を引き摺る、引き摺る。 もう力が入らない身体を無理矢理。
────グチャッ、べキッ。
シアル
嫌な音がして、ゆっくりと振り返る。
シアル
気が狂って、叫んだのがいけなかった。 ヒュッと何かがこちらへ飛んできて、頭を貫く。
シアル
また彼と同じ、グチャッ…と嫌な音がする。 意識を飛ばす数十秒間で目に入ったのは、彼の伸ばした手と…あた、ま?
おやすみ
おやすみ
おやすみ
おやすみ