TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

はいみなさんお馴染みの主です

今日は七瀬の過去編です

行ってらっしゃーい!

怖い 

寂しい

苦しい

それが、私の最初に覚えた言葉。

(訛ってないの気にしないで!)

七瀬

お、母さん。

七瀬

 お、父さん。

小さな頃に家に置き去りにされ、まともな教育も受けないまま、何も食べないまま十年過ごした。

村の人

おい!女の子が!生きてるぞ!

七瀬

私が生きていたのは奇跡だと言われた。

___私に、不思議な力がある、という噂も一緒に。

七瀬

お義母さん、これはどこに運べばいい?

村の人

それはそこに…

七瀬

よいしょ…

村の人

七瀬はよく働いてくれるねぇ。

七瀬

えへへ、働いて恩返しがしたいだけ!

私には「七瀬」という名前が与えられた。

七瀬

(せっかく私を助けてくれたんだから、できることはしなくちゃ!)

(たった今思い出しましたがこれは七瀬が14歳の頃の話です。捨てられたのが3歳の頃、十年経って助けられ、お義母さんの元に行ってから一年が経ちました。)

村の人

あ、そうだ七瀬。卵を買ってきてくれるかい?

七瀬

うん!いいよ!行ってきます!

七瀬

フンフフン♪

村の人

なぁなぁ、あれって…

村の人

そうだよな…

七瀬

あ、お稲荷神社

七瀬

よっていこ♪

七瀬

パンッパンッ

七瀬

(明日もみんなが、幸せでありますように)

村の人

スッ

七瀬

むぐ!?

村の人

暴れるな!

村の人

ついてこい!

七瀬

ふぁふぅふぇふぇ!(助けて)

あらまぁ…

往生際が悪いこと。

花奏

ねぇ、彼方。

彼方

うん、姉さん。

花奏

スイスイ

村の人

ななななんd

ベチャ。

七瀬

!!!!!

彼方

姉さん、返り血が

花奏

あら、ありがとう。

目の前の人は、私を襲った人を殺した。宙にあげ、叩き落として。

七瀬

バッ

花奏

あらら、逃げるの?

彼方

無駄だよ

彼方

ここには結界が貼ってある

彼方

殺すとこ見られたくないしね

彼方

抜けられるわけない

七瀬

!!

七瀬

(本当だ…抜けられない!)

七瀬

(このままじゃ私、殺される…)

七瀬

ガンガン

彼方

はは、叩いても無駄だって

彼方

結界がそんなので壊れるはずがない

七瀬

(どうしようどうしよう…)

私は、パッと頭に思い浮かんだ祝詞を唱えた。

七瀬

掛けまくも畏き伊邪那岐大神、筑紫の日向の橘の小戸の阿波岐原に、御禊祓へ給ひし時に生り坐せる祓戸の大神等、諸の禍事・罪穢れ有らむをば、祓へ給ひ清め給へと白す事を聞食せと、恐み恐み白す、

彼方

七瀬

(き、効いた?)

彼方

すごい!祓詞だ!

花奏

久しぶりに聞いたわねぇ!

彼方

ねぇ君、名前は!?

七瀬

(き、効いてない…!?)

七瀬

(むしろ、元気になった気が…)

彼方

名前は?

七瀬

な、七瀬…

彼方

じゃあ七瀬!

彼方

今日から君は、この神社の神主だ!

七瀬

え…

七瀬

えぇぇぇぇぇぇぇぇ!?

花奏

まぁ、そりゃ驚くわよね…

花奏

自己紹介をするわ。

花奏

私の名前は花奏。

彼方

俺の名前は彼方。

2人

__この神社で、神様をやっています。

七瀬

かっかか、神様が人を殺してもいいの?

彼方

俺たちは悪いことをした奴しか殺さない。

花奏

殺すとはちょっと違うのよ。

花奏

怪我をさせ、傷口から魂を抜き取り、取っておくだけ。

花奏

魂を戻せば生き返るわ。

七瀬

悪い人、だけ…

彼方

うん。そう。善人には良いことをする。

七瀬

なんか、ごめんなさい…

花奏

別に良いのよ!でもあなた、そろそろ帰らなきゃじゃない?

七瀬

あっ、そうだ!

七瀬

ありがとうござましたー!

七瀬

ピュー

彼方

あの子面白いね。

花奏

そうねぇ。

彼方

それに…何か特別な力を持ってるみたい。

七瀬

お義母さん、ただいまー!

村の人

七瀬

お義母さん?

七瀬

っ!

村の人

ヒュー…ヒュー…

七瀬

お義母さん!大丈夫!?

村の人

あぁ…七瀬かい。

七瀬

今お医者様呼んでくるからね!待っててね!

村の人

どうせもう寿命だったんだ。遅かれ早かれ死ぬよ…

村の人

なぁ七瀬。

村の人

お前はのぅ…

村の人

「光の子」だったんじゃよ…

村の人

沢山働いてくれて

村の人

ありがとなぁ…

七瀬

お義母さん!

七瀬

お義母さん!

七瀬

うわぁぁぁぁぁぁ!

七瀬

わぁぁぁぁぁぁん

花奏

七瀬

七瀬

花奏…さん?

花奏

知ってた?

花奏

稲荷神社の祭る神…

花奏

稲荷の神はね、

花奏

長寿の神なのよ…

花奏

あなた、お義母様が何歳か知ってる?

七瀬

90…

花奏

いいえ。

花奏

110歳よ。

花奏

お義母様…些世はね。

花奏

よく私のところにお参りに来てくれたわ…

花奏

手作りのお稲荷さんを持ってね。

花奏

もう、沢山生きたと思ったんでしょう…

花奏

お参りをやめたのよ。

花奏

それは些世の決めたこと。

花奏

確かに悲しいかもしれないけど…

花奏

前を向いて、歩いてらっしゃい。

七瀬

七瀬

うん。

七瀬

わかった…

彼方

七瀬。

彼方

姉さんは泣いちゃダメなんて、一言も言ってない。

七瀬

…!

たった、たったその一言を残し、稲荷神は去って行きました。

七瀬

花奏さーん…

七瀬

彼方くーん…

彼方

そこの鈴鳴らせば来る。

花奏

おはよう七瀬。

七瀬

七瀬

あの、私…

彼方

神主になりに来たんでしょ?

七瀬

!!

七瀬

なんで…

彼方

…俺は「時見」だから

七瀬

時見?

彼方

未来を見る能力を使う奴のこと。

七瀬

わ、私が神主になる未来が見えたの…?

彼方

そ。

七瀬

そそそそっか…

七瀬

でも、神主と言っても何すればいいの?

花奏

それが結構重要な仕事なのよ…

花奏

ペラペラペラペラ

七瀬

なるほど…

花奏

最後に1番大事な…

七瀬

??

花奏

結界張りよ。

七瀬

結界…

花奏

そう。霊力を持つ高貴な者は入れて、霊力を持たないものは入れないという結界。難しいのよ…「結び」って私たちは呼んでるわ

七瀬

???

花奏

頭の中に紐があると考えてみて。

七瀬

ふんふん…

花奏

その紐には、あなたの霊力がたっぷり詰まってるわ。

花奏

その霊力の詰まった紐を、結ぶの。

七瀬

頭の中で?

花奏

そう。頭の中で。そこに紐が有ると考えて、手だけで結んでごらんなさい。

七瀬

こう…?

シュルシュル…

花奏

わぁ、あなたやっぱり素質があるわ!これを一髪でできた人なんてほぼいない!

七瀬

え、えへへ…

彼方

ん、その調子

七瀬

な、何が?

彼方

敬語、外れてるでしょ。

七瀬

あ、あぁ!

花奏

ふふ、それで良いのよ。

花奏

これからも頑張って、七瀬!

七瀬

うん!

これは、私が稲荷神社の神主になると決意した日のお話。

やー長い長い

タップ数やばいって

みなさんごめんなさいねぇ

多分今日これ以外あげられないわ

ごめんなさい!

おつぽむ〜

この作品はいかがでしたか?

8

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚