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JUNGKOOK
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あれから五分くらいたってテヒョニヒョンが落ち着いた頃、 僕はテヒョニヒョンに話しかけた。
だけど、 テヒョニヒョンは何も答えようとしないで、 ただぼーっと、 窓ガラスの破片を見つめている。
JUNGKOOK
今度は軽く肩を持って、 揺さぶって呼んでみる。
すると、 その瞬間、 テヒョニヒョンの瞳から一滴の涙が零れ出した。
まだ、 この状況を把握しきれていない僕は、 もう何が何だかわからないまま、 またテヒョニヒョンを強く抱きしめる。
抱きしめても、 テヒョニヒョンはなんの行動をせず、 ただぼーっと破片を見つめて…。
V
JUNGKOOK
V
…そんなこと…、 言ってない…
邪魔なんて…、 思ってないし言ってもないよ…
V
なにそれ…
そんなこと言ってな__
V
V
JUNGKOOK
なに…? どういうこと?
僕は、 邪魔なんて、 気持ち悪いだなんて…、 別れてって、 そんな言葉も僕は一言も口にしていない。
何か…、 誤解してるとか…
………
JUNGKOOK
そういって僕が俯いた時、 テヒョニヒョンの手首から血が何滴もたれていくのが見えた。
…手首…、 切っちゃったんだ…。
…手当してあげないと…
JUNGKOOK
JUNGKOOK
JUNGKOOK
テヒョニヒョンの手首を優しく僕の前に持っていき、 傷を見てみる。
思っていた以上に、 その傷は深くて、 たくさんの血が溢れだしていた。
これだけ深ければ普通は病院に連れて行くべきなんだろうけど、 テヒョニヒョンは病院嫌いだし、 何より、 病院に連れていけるような精神を今のテヒョニヒョンは持ってない。
こういう時って、 どうすればいいだろうか。
1度傷口を洗って、 消毒をして、 傷口にガーゼを当てて包帯をして…、 そんなことは知ってる。
手首の傷じゃなくて、 テヒョニヒョンの精神のほうが、 どうしたらいいかわからない。
だけど、 今はそんな事考えてる暇はない。
傷口に菌が入らないように、 早く手当してあげなきゃ…。
JUNGKOOK
JUNGKOOK
僕がそう言うと、 ゆっくり頷くテヒョニヒョン。
…何があって、 こんなことになったんだろう。
僕のせい?
そうだとしたら謝らなきゃいけない。
だけど、 どのように謝ればいいの…?
テヒョニヒョンに対して酷いことした記憶が僕にはなくて、 テヒョニヒョンには僕から酷いことされた記憶がある…。
もう…、 本当にわけわからないよ…っ
急な出来事と考えすぎでズキズキする頭を、 叩くように左耳付近に手を添え、 テヒョニヒョンを連れて洗面台に向かう。
コメント
13件
おっもしろいです
3連続も……もう、心は満たされまくってます😋💗 テヒョン君何かあったのか……そういうのもこれから明かされていくんですよね楽しみです←← あ、体調に気をつけてくださいなっ!続き楽しみに待っておりますぅ…((
久しぶりの投稿嬉しいです!