もし、叶わぬ恋に落ちたらあなたはどうしますか?
眩しいくらいにキラキラと輝くネオン街に私の足音が響く。
沙織
胸に期待と緊張を抱えながら待ち合わせの場所へ向かった
沙織
ついた場所はホテル。中に入り、一室へ向かった
コンコン
?
沙織
ガチャ
?
沙織
琉輝
沙織
美しくて、愛しい顔が微笑む。琉輝さんの一言一言が、私にとって癒しになる
琉輝
琉輝
あなたに褒められたくて、背伸びして買った真珠のピアスと海色のドレス
沙織
気づいてくれて、しかも褒めてくれた。それだけで私の頰は赤く染まる
貴方が・・・欲しい
沙織
熱っぽい視線を送れば貴方は優しく私を押し倒す
時計を見ればもう深夜の12時だった
チュンチュン
沙織
沙織
でも、それは永遠に叶わない
そのまま私は家に帰り、琉輝さんに会える夜を待った
夜になり私は着飾って貴方の元へ向かった
琉輝
沙織
琉輝
沙織
一瞬、頭が真っ白になった。わかってる。これは一夜限りの恋愛ゴッコ。彼が私のモノになることはないんだ・・・
沙織
彼にとって私は、ただのコレクションの1つなんだ。
そう思うと、悲しくなったし、同じくらい嫉妬した。そしてあと何分かしたら、自分ではなく、彼のモノでもない知らない女の匂いでこの部屋が充満すると思ったら吐き気がした。
沙織
彼の元で人魚のように踊るのは私だけでいい。
そう思い、次の日の夜に彼の元へ向かった。カバンに1つの錠剤を入れて
沙織
沙織
琉輝
私はこっそり持ってきた錠剤を口に含み琉輝さんとキスをした
数分後、死んだように眠った彼を見て思った。
ああ、これで私のモノになる。ずっと永遠に・・・そう思うと身も心も喜びでいっぱいになった。
そうして私は眠った貴方の首筋に両手を添えて、力を込めた。しばらくすると貴方は息をしなくなった。
沙織
二度と目の覚ますことのない貴方にそう言って、大量の錠剤を自分の口の中に入れた
貴方を愛してる・・・
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!