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続き楽しみ〜!
ぬっし
ぬっし
花火大会終了後帰宅
美琴は私の(おばあちゃんの)家に泊まることになった
千華野 美琴
千華野 美琴
△△ ○○
△△ ○○
千華野 美琴
△△ ○○
お風呂を済ませて部屋着に着替えた私達は、敷布団を隣に並べ始める
千華野 美琴
△△ ○○
千華野 美琴
千華野 美琴
△△ ○○
千華野 美琴
千華野 美琴
△△ ○○
△△ ○○
千華野 美琴
△△ ○○
△△ ○○
千華野 美琴
△△ ○○
美琴は「絶対恋愛すべき!」とか言いながら敷いたばかりの布団の上で暴れ出す
△△ ○○
△△ ○○
千華野 美琴
△△ ○○
私も美琴も布団に入る
△△ ○○
千華野 美琴
△△ ○○
△△ ○○
千華野 美琴
△△ ○○
千華野 美琴
△△ ○○
△△ ○○
千華野 美琴
△△ ○○
千華野 美琴
△△ ○○
△△ ○○
△△ ○○
千華野 美琴
千華野 美琴
△△ ○○
△△ ○○
千華野 美琴
△△ ○○
△△ ○○
千華野 美琴
△△ ○○
千華野 美琴
2人とも無言になって五分くらいがたった頃
千華野 美琴
美琴が少し真面目な声で話しかけてきた
△△ ○○
千華野 美琴
△△ ○○
千華野 美琴
△△ ○○
千華野 美琴
千華野 美琴
千華野 美琴
千華野 美琴
△△ ○○
△△ ○○
△△ ○○
暗闇の中に自分ひとりぼっちな気がしてきて
怖くて怖くて
助けを呼ぼうにも誰もいなくて
まるで終わりがない闇の世界みたいだ
千華野 美琴
△△ ○○
千華野 美琴
千華野 美琴
千華野 美琴
千華野 美琴
千華野 美琴
千華野 美琴
千華野 美琴
千華野 美琴
△△ ○○
千華野 美琴
千華野 美琴
千華野 美琴
千華野 美琴
千華野 美琴
△△ ○○
千華野 美琴
千華野 美琴
千華野 美琴
△△ ○○
千華野 美琴
△△ ○○
千華野 美琴
千華野 美琴
△△ ○○
千華野 美琴
白布家
翌日、私達は白布家に泊まっていた太一達と合流
白布母
白布母
白布 賢二郎
白布 賢二郎
白布 想二朗
白布 天二郎
白布 賢二郎
白布 千二郎
△△ ○○
川西 太一
白布 千二郎
千華野 美琴
△△ ○○
白布母
白布母
△△ ○○
千華野 美琴
川西 太一
白布母
△△ ○○
白布 賢二郎
△△ ○○
白布 賢二郎
△△ ○○
白布 賢二郎
白布 賢二郎
△△ ○○
しばらくして、みんなでご飯を食べていると…
ピンポーン
白布の家のチャイムが鳴った
白布母
白布母
白布 天二郎
白布 賢二郎
△△ ○○
千華野 美琴
白布母
白布 想二朗
白布 千二郎
白布母
天二郎の同級生A
天二郎の同級生B
天二郎の同級生C
白布 天二郎
天二郎の同級生A
天二郎の同級生B
白布 賢二郎
白布 賢二郎
白布 賢二郎
白布 賢二郎
天二郎の同級生A
天二郎の同級生B
天二郎の同級生C
白布 天二郎
天二郎の同級生A
天二郎の同級生B
天二郎の同級生C
白布 天二郎
白布 天二郎
白布 天二郎
白布 賢二郎
白布 賢二郎
天二郎の同級生A
天二郎の同級生B
白布 天二郎
白布 賢二郎
千華野 美琴
川西 太一
△△ ○○
天二郎の同級生A
△△ ○○
千華野 美琴
天二郎の同級生A
千華野 美琴
千華野 美琴
天二郎の同級生B
千華野 美琴
天二郎の同級生C
△△ ○○
△△ ○○
天二郎の同級生B
白布 賢二郎
白布 天二郎
天二郎の同級生A
天二郎の同級生B
天二郎の同級生C
天二郎の同級生A
夜
△△ ○○
白布 賢二郎
天二郎の同級生A
千華野 美琴
△△ ○○
川西 太一
白布 天二郎
天二郎の同級生B
△△ ○○
千華野 美琴
白布 賢二郎
白布 天二郎
川西 太一
天二郎の同級生A
白布 賢二郎
白布 天二郎
△△ ○○
天二郎の同級生B
天二郎の同級生C
天二郎の同級生A
ダっ
白布 天二郎
Aくんが先頭に走り出したかと思うと、BくんとCくんが天二郎を2人がかりで抱えあげてすぐにAくんの後を追って行った
△△ ○○
白布 賢二郎
千華野 美琴
川西 太一
△△ ○○
△△ ○○
白布 賢二郎
千華野 美琴
川西 太一
△△ ○○
白布 賢二郎
川西 太一
白布 賢二郎
△△ ○○
白布 賢二郎
川西 太一
千華野 美琴
千華野 美琴
△△ ○○
千華野 美琴
△△ ○○
白布 賢二郎
△△ ○○
△△ ○○
△△ ○○
自分がバカなことは知ってる
バカなことを言ったのも、バカな決断をしたのも知ってる
バラバラになることも避ければよかった
でも、あそこで言いたくはなかった
△△ ○○
嫌いなんだ
苦手なんだ
何よりも怖いんだ
真っ暗な闇の世界の夜も
墓地も
あの日を
あの時を思い出してしまうから
美琴は私が暗いのが苦手なのを知っていたから何か言いかけた
寮の部屋でも、私に合わせて真っ暗じゃなくて少し明るいライトで寝てくれてる
スポフェスとかの練習で夜外に行かないといけない時も気を使ってくれてた
でも理由は知らない
まだ暗いだけなら平気だよ
ちょっと怖いけど、まだ我慢出来る
でもこの場所は嫌だ
1人になるのも、置いていかれるのも
ガサガサ
△△ ○○
風が木々揺らす音ですら恐怖を感じる
嫌になる
あの記憶も
自分の境遇も
素直になれなくて強がる自分も
大っ嫌いだ
△△ ○○
ズシャッ
視界がぐるっと回ったかと思うと、気づけば地面に寝っ転がっていた
△△ ○○
グラグラと視界が揺れている
それだけでなく少しだけ霞んでるようにも見える
△△ ○○
△△ ○○
△△ ○○
動けない
それが余計に不安を煽ってくる
ずっと、このまま…?
△△ ○○
白布 賢二郎
△△ ○○
あぁ、もうなんでなんだろう
君のその声が聞こえただけで
もう大丈夫だって思えてしまう
あの2人みたいだ
白布 賢二郎
白布 賢二郎
白布 賢二郎
△△ ○○
白布 賢二郎
△△ ○○
白布 賢二郎
白布 賢二郎
△△ ○○
さすがにすぐには歩けないと思った私は素直に白布に捕まった
白布 賢二郎
△△ ○○
白布 賢二郎
△△ ○○
白布 賢二郎
△△ ○○
白布 賢二郎
少し悩んだ
あの人にしか言ったことがない秘密
でも、白布なら
真っ直ぐ受け止めてくれるだろうか
△△ ○○
私はゆっくり話し始めた
私の家族は周りと変わらない普通の家族だったと思う
お父さん、お母さん、それから
△△ 結翔
△△ ○○
5つ年上の結翔兄ちゃん
物心つく前から結翔兄ちゃんの影響でバレーボールに触っていて
お父さんがいざって時に力があるのは役に立つからって空手と柔道も習っていた
小1になると、地域のクラブチームに入って本格的にバレーボールを習い始めて
私が出れない試合ですら、全力で応援に来てくれる
そんな理想的な家族だった
同学年のチームメンバーとの熱意の差は薄々気づいていた
だから尚更私は先輩たちみたいに強くなろうと必死になった
小3の時、邪魔になる髪の毛はお兄ちゃんぐらいまで短くして
スカートも動きずらいから履くことも無かった
私達の学年がメインの大会で負けた時、私以外誰も悔しそうでは無かった
そんな時、励ましてくれたのも家族だった
私はそんな家族が大好きだった
そんなある日
私が小4の終わり頃だった
○○母
△△ 結翔
△△ ○○
○○父
○○母
○○父
○○母
○○母
○○父
○○父
△△ ○○
△△ 結翔
△△ ○○
まだ小学生だった私には、なんの問題で親が喧嘩を始めたのか分からなかった
結翔の部屋
△△ ○○
△△ ○○
△△ 結翔
△△ 結翔
△△ ○○
△△ ○○
△△ 結翔
△△ ○○
△△ 結翔
△△ 結翔
△△ ○○
△△ 結翔
結翔兄ちゃんはクシャッと笑って私の頭を撫でた
私は私たち家族なら、例え生活が苦しくても大丈夫だって思ってた
けどそれは違ったみたいだった
ガシャンっ
△△ ○○
何やら食器が割れる音がして、すぐに駆けつけた
その時、お父さんは仕事でいなくてお兄ちゃんは部屋で勉強をしていた
駆けつけた先にはお皿をひたすらに割ってるお母さんがいた
△△ ○○
△△ ○○
○○母
○○母
△△ ○○
△△ ○○
○○母
バシッ
△△ ○○
初めて、お母さんに手をあげられた
ほっぺがジンジンと痛くて、お皿を割り続けるお母さんが怖くて
何が起こっているのかも分からなかった
△△ ○○
△△ ○○
泣きそうになるのを必死に堪えて、暴れ回るお母さんを抑えるために抱きついた
○○母
すぐに突き放されてお皿の破片が飛び散る床に身をうちつけた
△△ ○○
△△ 結翔
△△ 結翔
△△ ○○
△△ 結翔
△△ ○○
△△ 結翔
△△ 結翔
○○母
お兄ちゃんが力ずくでお母さんを止めて、1度事は収まった
割れた皿の破片を片付けながら、私は静かに泣いていた
後日、病院で精神病であることがわかった
辛い境遇、ストレス、それ故に癇癪を起こす病気になってしまっまたみたいだった
24時間ずっとそうな訳では無いようで、ふとした時、何か気に食わないことがあった時に起こることが多いと言われた
それからどんどん家族はおかしくなっていった
お母さんはまともな家事も出来なくなって、ご飯も不味く、すぐ癇癪を起こすようになった
お父さんもそれに腹を立て、私たちに理不尽に怒ったり、たまに手を上げるようにもなった
辛くて、苦しくて
なんでこんなことになっちゃったんだろうって何度も思った
お父さんもお母さんも壊れて、私自身も壊れそうな中で
お兄ちゃんだけは
△△ 結翔
△△ 結翔
△△ 結翔
△△ 結翔
△△ 結翔
ずっと私の味方でいてくれた
壊れそうな私を守ってくれてた
お父さんやお母さんに手をあげられた時でさえ
盾になってくれたのも、止めに入ってくれたのも
全部お兄ちゃんだった
お兄ちゃんがいてくれてたから、私は壊れずに来れたんだと思う
そんなお兄ちゃんですら、耐え切ることが出来なかったのだろう
○○母
△△ ○○
お母さんが癇癪を起こして包丁を振り回してた日があった
いつになく激しい癇癪で
止めに入るのにすごく躊躇した
止めに入ったら刺されて死んでしまうんじゃないかって恐怖がこべりついて
その場からなかなか動けなかった
それでもその恐怖を払い除けて、止めに入った
△△ ○○
○○母
△△ ○○
○○母
△△ ○○
△△ ○○
△△ ○○
怖くて全身が震えていた
この包丁がいつ自分刺さってもおかしくはなかった
それだけでは無い
無理やり抑えられたとして、運悪くお母さんに刺さってしまったら?
そうならなかったとして、今後は?
嫌な考えがグルグルしていて、なかなか力が入らない
そうやって気を抜いている間に包丁の刃先が自分に向いていることに気づかなかった
気づいた時にはもう遅くて、目を強く瞑って痛みに備えることしか出来なかった
ブシュッ
真っ赤な血が宙を舞った
けど、痛くはなかった
△△ ○○
私に刺さるはずだった包丁はお兄ちゃんの右手の手の甲に貫通していた
△△ 結翔
私は顔がサッと青ざめた
△△ ○○
△△ 結翔
△△ ○○
ドクドクと流れ出てくる血が怖くて
慌てて近くにあったタオルで傷を抑えた
△△ ○○
△△ 結翔
背後に何か気配を感じて、振り返ると、今度はお皿を振り上げたお母さん
△△ 結翔
△△ ○○
プチンっと何かが切れた
△△ ○○
気づいたら私はお母さんに技をかけていて、一時的に気絶させていた
練習や試合以外で技をかけたのは初めてのことで、自分でもすごく動揺した
待合室
病院に行った結果、お兄ちゃんは止血したあと針で縫って安静に
お母さんはただ気絶しただけだからなんの問題もないということで片付けられた
病院の先生は、おじいちゃんで診察もだるそうにしていて私達の境遇を知っても尚何もしてはくれなかった
△△ ○○
△△ 結翔
△△ 結翔
私はそう言ってくれる優しいお兄ちゃんに甘えすぎていたんだと思う
ピシッと伸びた背筋が段々と弱々しく猫背になっていくのも
笑顔が引きつってきていることにも
私は気づくことが出来なかった
その日の夜
△△ ○○
△△ ○○
○○父
○○父
家から離れた山にある墓地に1人置いていかれた
怖くてたまらなくて一晩中泣いていた
翌朝になって、ボロボロになったお兄ちゃんが迎えに来てくれた
△△ 結翔
お兄ちゃんは悪くないのに、よく私に謝るようになって
代わりにお父さんやお母さんに怒鳴りつけて殴られている姿をよく見るようになった
バレーは辛うじて続けていた
おばあちゃんが支援してくれていたから、そこで困ることは無かった
けど小5の夏前、お兄ちゃんまでもが壊れつつあることに、私はやっと気づいた
怖かった
お兄ちゃんが壊れたところを見るのも、そのまま自分までもがおかしくなるのも
お兄ちゃんの言っていた「いつか絶対前みたいに戻れる日が来る」それだけを信じて耐えてきたけど
そのいつかが来る前に家族が崩壊する未来が私には見えた
だからそうなる前に元に戻って欲しくて
せめてものきっかけを作りたくて
バレーで大きな舞台に行きたかった
そのためにもっともっと強くなろうとして
沢山沢山練習に励んだ
自主練も気を抜かずに沢山やった
出来ないことは出来るまでやった
でも日に日に自分の体がついてきていないことを自覚せずにはいられなかった
△△ ○○
そんな気持ちが裏目に出た
△△ ○○
バタンッ
クラブの先輩
クラブの先輩
クラブの先輩
オーバーワークによって倒れた私は救急車で運ばれてしばらく運動が出来なくなった
そのまま夏休みに入り、お兄ちゃんと2人でおばあちゃん家に行った
おばあちゃんは自分の息子と言えど、お父さんやお母さんに口出しは中々できなかった
だからせめて辛い時はいつでも来て良いって言ってくれていた
そこで、私の中での最大の悲劇は起きた
おばあちゃん家に来て3日がたった頃、朝起きると
お兄ちゃんが消えていた
小さなメモをひとつ残して
ごめん
たった一言、それだけ書いてあった
△△ ○○
お兄ちゃんも辛かったよね
ううん、お兄ちゃんの方がずっとずっと辛かったよね
あんなに親に殴られて
弱い妹は守らないといけなくて
強くないといけなくて
ごめんね、お兄ちゃんにばかり負担かけて
お兄ちゃんの辛さも分かってたはずなのに力になってあげられなくて
私も自分のことで精一杯で
周りに気を使う余裕なんて全然なくて
ごめんね、ごめんね
だけど
お兄ちゃんに背負わせた私が悪いけど
△△ ○○
△△ ○○
もう全て嫌になった
それでも私が腐らず居られたのは、この後たった一度だけ出会ったあの人のおかげだろう
その人との約束があったから
前を向いていられた
今、どこにいるかも分からない
顔も名前もぼんやりとしか思い出せない
手がかりは"あれ"だけ
約束の印
あの人の言葉だけを頼りに過ごしてきたんだ
お父さんとお母さんの理不尽な暴力も
仲間との熱意の差も
学校でのはぶりもいじめも
自分とあの言葉だけ信じて
勉強も沢山して、自分で逃げ道作って白鳥沢に入った
今やっと手に入れた助けてと頼れる場所
安心して笑っていられる場所
今はどうしようもなくても、いつかきっと
そんな風に思い始めていた
白布 賢二郎
白布 賢二郎
白布 賢二郎
△△ ○○
△△ ○○
白布 賢二郎
△△ ○○
白布 賢二郎
白布 賢二郎
白布 賢二郎
白布はまるで独り言のようにボヤく
△△ ○○
白布 賢二郎
△△ ○○
白布 賢二郎
△△ ○○
白布 賢二郎
白布 賢二郎
白布 賢二郎
白布 賢二郎
白布 賢二郎
白布 賢二郎
白布 賢二郎
白布 賢二郎
△△ ○○
白布が優しいことは知っていた
例えどれだけ表現が不器用だろうと
彼の本質も優しさも何も変わらない
私は潤みそうになる瞳にグッと力をいれる
そして、泣く代わりに少しだけ強く白布の背中を抱きしめた
ぬっし
ぬっし
ぬっし
ぬっし