瑠偉
大翔が見つかった!
由美
……え?
瑠花
えっ?!
瑠偉
レスキュー隊が
浅瀬で見つけたらしい
浅瀬で見つけたらしい
由美
あぁっ……
不安と悲しみで埋め尽くされた私の心は
嬉しさと希望に変わっていった
けど
由美
よかった…
よかったよぉ…
よかったよぉ…
瑠花
瑠偉兄、今すぐ
案内して!!
案内して!!
瑠偉
病院から特別な許可を
とってここに
来てもらえるんだ!
とってここに
来てもらえるんだ!
瑠花
ホント?!
やったね由美!
やったね由美!
由美
あぁぁっ、、
よかった……
よかった……
瑠偉
だけどな…
瑠花
何?瑠偉兄
瑠偉
大翔、記憶喪失に
なったんだ
なったんだ
記憶喪失
由美
…え?
瑠花
…は?
瑠偉
ただここ数年の記憶しか喪失してないから礼儀はまきわえてる
瑠花
そういうのじゃなくて!
瑠偉
分かってる!
瑠花
うっ、、
由美
(そ、そんな…)
大翔と知り合ったのは高校の時
由美
(私は…)
瑠偉
中1から友達の俺も
覚えていないからな…
覚えていないからな…
由美
えっ……
タッ,タッ,タッ,
大翔
……
由美
ひろ…!!!
瑠花
大翔君!
大翔
は、はじめ…まして?
なのかな…
なのかな…
由美
っ……
医師
一人ずつ話してください
電車の中とかで
電車の中とかで
瑠偉
じゃあ俺から
大翔
瑠偉…さんですよね?
瑠偉
タメ口でいいよ
大翔
う、うん
由美
……
私のせいで
私のせいで、大翔はさんざんな目にあった。
だから私はー
由美
(私は……)
瑠花
…由美
由美
………
瑠花
次、由美が話す?
由美
ちょっと…考えさせて
瑠花
…うん
瑠偉
終わったぞ
次の人
次の人
瑠花
はい、私!
瑠偉
瑠花か。
由美
……
私の思いは決まってる
私のせいで大翔は記憶喪失になった
だから
私のことを嫌いになってくれればいいんだ
由美
(そうしよう。
その方が………いい)
その方が………いい)
瑠花
終わったよ♪由美
由美
…うん。
ありがとう
ありがとう
電車内
大翔
えっと…由美、さん?
由美
………