Prolog_
舞
ど、どうしてここに連れてきたの?
優雨
ここなら追って来ないし、
静かだから大丈夫かなって
静かだから大丈夫かなって
舞
分かったけど…話って何?
優雨
小さい時に言えなかったんだけど…
優雨
俺、舞が好きなんだ
舞
んえ?
見た目変わりすぎだし再会してすぐ告白って… 頭追いつかない!
ん?これ告白…?
なんでこうなったの?!
母
あんたいつまで寝てるのよ!
舞
ん~、まだ寝かせて…
母
今日から高校生でしょ、遅れてもいいの?
母
これ以上私に迷惑かけないで頂戴、
世間から何言われるか分からないんだから
世間から何言われるか分からないんだから
母はいつも世間体ばかり
母
早く起きなさい!
柔らかい布団を母はどかした
舞
…おはよう
母
早く起きれば良いのよ、早く学校行ってきなさい
舞
…分かった
毎日世間的を気にする
私は制服に着替える事にした
制服に袖を通した
舞
…よし、これで大丈夫だよね…?
忘れ物が無いか周りを見渡した
舞
…友達できるかな
小さな声で少し呟いた。
舞
お母さん行ってきます。
母
舞、ちょっと待ちなさい
舞
…どうしたの?
母
変な行動しない様にしなさいね、
周りになんて思われてるか分からないから
周りになんて思われてるか分からないから
舞
…
やっぱり母は周りを気にする。
母
まあ、舞はそんな事しないか
母
あの子みたいになって無いもんね
舞
あの子?
母
忘れたの?幼稚園から小学生中学年まで
居た近所の佐藤優雨君
居た近所の佐藤優雨君
母
覚えてない?
舞
覚えてるけど、
母
あの子みたいに好きな服着させた
おバカな親に子供真似しないようにね
おバカな親に子供真似しないようにね
母
あんたが前にその子と遊んでから
あんたがズボンを履きだして困ったのよ
あんたがズボンを履きだして困ったのよ
舞
お母さん、もう会わないと思うし
私学校行かなきゃ。
私学校行かなきゃ。
母
あら、つい長くなっちゃったわ。
母
とりあえず早く行ってきなさい
私は重い玄関のドアを開けて閉めた
舞
お友達出来るかな…
いつも自己紹介で噛んだり 話しかけれなくて友達が出来ないから不安
舞
よし。
舞
私なら出来る!
と私は大声で意気込んだ
住人
うわっ
舞
す、すみ…ません!
恥ずかしい恥ずかしい恥ずかしい恥ずかしい!
私は恥ずかしさのあまり走った
校門
舞
…はぁ…はぁ…
走ったせいで息が乱れて苦しい。
私は深呼吸をした。
舞
…はぁ…はぁ…、
もうちょっと運動しとけば良かった…
先生
後もう少しでクラス表下げるぞー
舞
え?!
急がないとクラスが分からなくなる
舞
…1年A組かぁ…
誰1人しらないこばっかり… 1人くらい同じがっ学校だった子居てもいいのに
1年A組はここの角曲がったら良いんだよね?
『トントン』
舞
は、はい?
え、何か私悪い事したのかな?
優雨
あの…舞だよね?
舞
え?なんで私の名前知ってるの?
優雨
覚えてない…?
幼稚園の時遊んだリしてた
幼稚園の時遊んだリしてた
優雨
優雨だよ
舞
ゆ、優雨ってあの佐藤優雨?
優雨
うん
舞
…でも名前違かったよ?
優雨
親の事情で名前が変わったんだよ
舞
そっか。
優雨
後さ…少し話したい。
本当に優雨君なら見た目も身長も変わったな…
モブ女
あ、優雨君!
優雨
げっ、
舞
??
優雨
舞ちゃん来て。
舞
え?
優雨君に手を引っ張られそのままついて行った
舞
ど、どうしてここに連れてきたの?
優雨
ここなら追って来ないし、
静かだから大丈夫かなって
静かだから大丈夫かなって
舞
分かったけど…話って何?
優雨
小さい時に言えなかったんだけど…
優雨
俺、舞が好きなんだ
舞
んえ?
優雨
まだ理解出来ないだろうけど、
ずっと小さい頃から好きだ
ずっと小さい頃から好きだ
舞
え、え?
優雨
言葉に出来ないほど好きで…
優雨
好きで…ずっと。
舞
ちょっ、ちょっと待って
舞
そんな好きばかり言われても
理解できないし追いつかないよ。
理解できないし追いつかないよ。
優雨
ご、ごめん。
優雨君は顔が真っ赤なりんごみたいになってた