ナチス卍
目を覚ますと、煌びやかな天井が視界いっぱいに広がった
窓からは朝日が差し込み、暗くなった部屋を照らしていた
ナチス卍
俺は昨日のことを思い出し、頭を抱える
ナチス卍
ナチス卍
しかし日帝を責めるわけにもいかない
日帝
隣のベッドで寝ていたはずの日帝が、気づけば起き上がっていた
ナチス卍
日帝
日帝
日帝は俺の心情を察したようで
愛用の刀を腰にかけると、隣に立ち、問いかけてきた
ナチス卍
まぁよくもやってくれたなという意味も込めて応える
日帝
日帝
ナチス卍
思わず隣にいた日帝を勢いよく見る
すると日帝は悪戯が成功した子供のようにくすり、と笑った
ナチス卍
日帝
イタ王
と、“ 下 ” から新たな声が加わった
ナチス卍
イタ王
イタ王
ナチス卍
イタ王
ナチス卍
イタ王
ナチス卍
ナチス卍
そう言いながら、ナチスは窓の外を見る
イタ王
ウォッカを片手に、気持ちよさそうに床に転がるソ連を、枢軸3人が囲む
日帝
ナチス卍
そういい、ナチスは無言で近くに転がっていたウォッカ瓶(未開封)を掴むと…
ソ連に向かって大きく振りかぶった
すると、
ソ連が光の速さで起き上がり、見事な真剣白刃取りを見せた
ナチス卍
ソ連
朝から旧国たちは元気らしい
ナチス卍
ドイツ
俺の呟きに反応し、
隣で感動しているのは俺の息子、ことドイツである
前回の子供みたいな姿からは一変、いつものクールなドイツである
しかし、このドイツに戻すのに精神をものすごくすり減らしたのも事実
俺と日帝でとりあえず褒めまくった
日帝がいなかったら、結構不味かったのかもしれない
ナチス卍
日帝
日帝
イタ王
ドイツ
プロイセンが会議室に入ったのに続いて、それぞれが入っていく
ナチス卍
そういうと、ドイツは目を輝かせ、激しく頷くと、会議室へと入っていった
ナチス卍
俺は3人がいったのを見届けると、一つの場所へ向かうべく、歩き出した
ナチス卍
扉を開けた先に広がったのは
゛ 青空 ゛
そう、ここは国際会議場の屋上である
何もない、この空間が一番好きだ
俺は、正体を隠すために来ていた鎧を脱ぐと、いつもの軍服姿へと戻った
会議をしている間くらいは大丈夫だろう
屋上から見えるのは、たくさんの建物
ナチス卍
手を伸ばしても、届くことはない
もう一度、あの時と同じように………
今度は間違えない
ナチス卍
ぽつり、
と呟いた声は、静かな空間に溶け込んだ
突如、扉を開けるような音が鳴った
ナチス卍
驚いて銃を引き抜き、振り向くとそこにはソ連が立っていた
ソ連
ソ連
ナチス卍
再び無音が空間を支配する
ナチス卍
ソ連
俺の言葉を、そいつは遮った
ソ連
ソ連
ナチス卍
視界が揺れる
心臓が多くの血液を求めて大きく波打つ
ナチス卍
曖昧な返事が出た
ソ連
ソ連
ソ連
ソ連は儚げに笑うと、何処か逃げるように、扉を閉めた
ばたん
ソ連
ソ連
乾いた笑いが漏れ出した
ぐちゃぐちゃと、いろんな感情が心の中で暴れだす
ソ連
じゃあ、 がもらってもいいよな?
ソ連
眼帯が、ぶちり、と鈍い音を立てて落ちた
目が熱い
焼けるように痛い
ソ連
なんだ、なんなんだ “コレ”
どっと冷や汗が流れ、地面に倒れ込んだ
同時に、ぷつり、と意識が途切れた
コメント
9件
一気見して来ました! 何この小説、めっちゃ好みなんだが(◜¬◝ ) ソナチ要素あって良き!まず絵がうますぎる!!怒ってるイタ王やディィィィィンってやってるソ連とか、社畜のドイツとか上手すぎるよ! 続き楽しみに待ってます(・∀・)ニヤニヤ
べーつにサームネでつられてきたんですけどなにか?? たく...こいうひとがいるからいつの間にかフォロー押しちゃってるんですよわかります?貴方が最高ということですよ?わかっててくださいね? ソ連の苦しんでるのいいなぁ...いいなぁ!!!もっと欲しい(((
フォロー、コメント、共に失礼します。 この作品、なんだかもうとても大好きです。 シリアスの中に混ざるギャグの割合が黄金比ですよ貴方…! 最後のソビさんの絶望顔に心を撃ち抜かれました✨✨