たんぺんしゅう

不意打ち

俺は彼女の不意打ちを狙うのが大好き

付き合う前から

｢しゅん〜｣

『なにー』

｢しゅん？聞いてる？｣

『うん聞いてる』

｢やっぱ、いいわ、｣

『え？なに？』

｢構って欲しかった、｣

ちょっと落ち込む彼女

『なーんや』

え？と声を漏らす彼女の唇に 自分の唇をつける

｢ちょ、｣

『構って欲しかったんじゃないん？』

｢構って欲しかったけど、｣

『ほらイチャイチャしよや』

｢不意打ちついて来んの、ずるい、｣

『なんで？』

｢だって、｣

頬を膨らませ拗ねる彼女

『好きやからいいやん』

｢ほんまずるいわ、｣

高校の登下校も

｢でさ〜｣

『あ、』

｢え？なに？｣

彼女の髪にそっと触れ

ふわっと流す

『髪虫ついてたで』

｢え？！｣

『もう飛んでったって』

｢ホンマに？｣

『じゃあほんまもんの虫つけよか？』

｢嘘ついとるやん！｣

『だってさぁ』

『髪さらさっらやし柔らかいし』

｢やからって触ってええ訳ちゃうって！｣

『ほんま可愛い』

｢ほんまずるい｣

こんなカップル

ダメって言われたら、

どうしよか、