私は少女と話している内に何か…とてつもなく恐ろしい違和感を感じた
しい
しいはわかるよ
しい
お姉ちゃん、いまとてもとても辛いのね…?
私は今どこに居るんだろう… あれ…? この子は…?
母
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不在着信
私はこの子のこと知ってる…?
しい
あ、ねえ、ほら今も
あれ…この子… どうして…?
しい
私、お姉ちゃんのことよく知ってる
しおり
え…?
しい
お姉ちゃんはしいと同じだね
しい
しいもお姉ちゃんにお願いを叶えて貰いたくてお話しに来たの
しおり
何…
しい
「逃げたい」んだよね?
しおり
何…言ってるの…?
しい
おばあちゃんに逢いたい
しおり
……………っ!!!
しい
毎日怖くて悲しいの
しい
朝起きるとしいは息ができないの
しい
学校は嫌い
しい
おべんきょうもわからないし…
しい
誰とも仲良くなれないの
しい
みんなしいがお話出来ないととても困った顔するの…
しい
しいは言いたいこと言えないの
しい
お口が震えて声が出ないの
しい
お家に帰ると怒鳴り声が聴こえるわ
しい
お母さんはしいのこと邪魔みたい
しおり
やめて…
しい
しいには誰も味方が居ないの
しい
そしてお母さん疲れて寝ちゃうの…
いっぱい働いたから…
いっぱい働いたから…
しい
しいはお腹が空いておばあちゃんのお家に行くの…
しい
おばあちゃんはしいの味方よ
しおり
しいちゃん…しい…?
しい
お姉ちゃんはよく知ってるでしょう?
しい
しいは毎日おばあちゃんのお家に行くわ…
しおり
…
しい
おばあちゃんのところへ行けば安心だもの…
しおり
…しおりちゃん…
思い出した…?
父
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不在着信
父
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不在着信
父
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不在着信
父
しおり!!
しいちゃん!!
しいちゃん!!
父
返事を頂戴!
ああ…そうだ 私は…あの日
私には何処にも居場所がなくて… おばあちゃんの家に逃げ込んだんだ…
……………。
しい
お姉ちゃん…私は…
しい
悪いことをしたのよ?
おばあちゃんの住んでいる小さなアパートの扉を開けたの…
そしたらおばあちゃんがうずくまっていて… 苦しそうに悶えていたんだ…
私は… 怖かった…
おばあちゃんは 「しいちゃん、お父さんにお電話してくれる?」 って言っていた…
「痛み止めをとって頂戴…」 ああ、私は…
「しいちゃん…?」
「知らない!しいちゃん知らない!!」 「しいちゃん困っておばあちゃんのお家に来たのに!!」
「どうしておばあちゃんまでしいちゃんを苦しめるの!!?」 !!バタンッ!!
私は玄関先まで走って扉を強く閉めたんだ…
そっか…
この遣り場の無い記憶… 無念だな…
しおり
おばあちゃん、私ね
しおり
とても悪いことをしたの
しおり
だから私は今とっても困っているの
しおり
苦しいわ
しおり
おばあちゃん、私いい子?
しおり
おばあちゃんはいつでもしいちゃんのこと好き?
しおり
おばあちゃん、助けてくれる?
しおり
私…おばあちゃんのところにいってもいい?
…………………
おばあちゃん
おばあちゃん
しいちゃん
おばあちゃん
もう来ちゃ駄目よ







