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犬本 蒼
今日は用事があって出掛けていたのだがどうやら今日はお祭りの日らしい。折角だから陽キャイベントにも参加してみた
まぁ一人で来てる時点で全然陽キャでは無いけど、そんな細かいことは無視した。いちいち気にするのは面倒。
犬本 蒼
いや、祭りで声掛けって…
声掛け員「あの、このチケット使うとコンビニなどで抽選に参加出来ますよ~是非貰ってください」
犬本 蒼
俺はこういう声掛けが嫌い。だって…
犬本 蒼
俺は断れない性格で、ああいう声掛けを無視したり拒否したりすると嫌われるかもしれないから、声掛けが嫌い
俺は愛されたい。
好かれたい。
大事にされたい。
犬本 蒼
二度と会わないであろう通行人にも、インターネットを使って話す顔も知らない人にも。
犬本 蒼
嫌われるのは、俺を否定されるということ。俺という人を嫌うこと。俺はただ、受け入れられたい。
犬本 蒼
俺は抽選券を適当に折り畳んでポッケにいれるか迷ったがそのまま捨てた
ポイ捨てダメ絶対?全員が全員ルール守るわけないに決まってるじゃん。俺は屑だから、ルールは破る
犬本 蒼
犬本 蒼
俺…あの時何言っちゃったんだろう……
犬本 蒼
犬本 蒼
綺麗な青空
そういえば
少し生きることにして、ずっと心が落ち着かない
翠に拒絶されて、転校生が来て…
この一週間で色々な事起きたなぁ
犬本 蒼
…もう、良いかな
正直、飽きた
この人生という苦痛に
心も落ち着かないし
犬本 蒼
でも、おかしいな
死ぬ前なのに、心は落ち着いてる
爽やかな風が気持ちいい
自然って良いな
俺も自然になりたい
犬本 蒼
犬本 蒼
犬本 蒼
今更になって妬む、自然というものを、俺以外の人を、幸せを、普通を。
犬本 蒼
そうして俺はグループLINEに最期の言葉を適当に書いといた。別にそんな大層な事は書かない。俺はヒロインじゃない、俺は主人公じゃないから
梅好き
梅好き
梅好き
梅好き