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死にたくないな　一話

第1話 - 死にたくないな　一話

2020年02月24日

#ALS

#病気

#高校生

空

新川　聖也

高校に入学して３ヶ月がたった。

新川　聖也

あと少しで夏休みに入ろうとしていたとき、俺は友達に一つの秘密がバレようとしていた。

新川　聖也

それは学校の下校中におきたことだった。

～下校中～

新川　聖也

俺は友達の亮太に一緒に帰ろうと誘われた。

新川　聖也

亮太とは中学からの付き合いで仲が良く、こうして一緒に帰ることが多かった。

新川　聖也

俺たちは今日の学校のことを話しながら歩いていた。

新川　聖也

すると、亮太は聞いてきた。

藤宮　亮太

「なぁ、聖也」

新川　聖也

「どしたー？」

藤宮　亮太

「お前昨日、○○病院に行った？」

新川　聖也

「なんで？」

新川　聖也

俺は昨日、亮太の言った通り○○病院に行った。

新川　聖也

行ったというか、一週間に一度、日曜日に病院にかよっている。

新川　聖也

俺は中学生のときに、体調が悪く、病院へ行った。

新川　聖也

体調が悪いというか、足に力が入らなくなって転ぶ回数が多くなったり、足が動かなくなったりした。

新川　聖也

その結果、俺は『ALS(筋萎縮性側索硬化症)』という病気だということがわかった。

新川　聖也

ALSとは、簡単に説明すると、「筋肉を動かしにくくなったり、筋肉が痩せ細ったりして、最後は呼吸困難で亡くなってしまう」病気だ。

新川　聖也

この病気は、発症すると、平均の余命は『２～３年』といわれている。

新川　聖也

俺が病院へ行き診断されたのは中学三年の最後あたりで、余命はあと２年ちょっとと言われた。

新川　聖也

診断結果を知ったときはとても絶望的な気持ちだった。

新川　聖也

両親は俺がALSであることを知り、とても悲しんだ。

新川　聖也

学校をやめさせようとしたり、外出するのを止めたり、毎日のように「ごめんね」と謝ってくる。

新川　聖也

だから俺は両親に言った。

新川　聖也

「俺、高校に行くよ、それで高二になったらやめるよ」

新川　聖也

「高二までの間でいいから、学校に行きたいんだ。」

新川　聖也

「出来れば高校は卒業したいけど、３年も生きられるかわからない。」

新川　聖也

「だから､､」

新川　聖也

俺は頭を下げ、言った。

新川　聖也

「父さん、母さん、お願いします。」

新川　聖也

「心配してくれてるのは嬉しいし、俺も2人の願いをききたい。」

新川　聖也

「だけど、俺は残りの時間を自分の好きなように生きたいんだ。」

新川　聖也

「学校に行って、普通の、今まで通りの学校生活をおくりたい。」

新川　聖也

「だから、それまでだけ。」

新川　聖也

「辛くなったらちゃんと言うから、無理はしないから。」

新川　聖也

「お願いします。」

新川　聖也

俺は泣きながら両親に頭を下げ、お願いした。

新川　聖也

両親は反対した。

新川　聖也

でも、俺は何回も頭を下げ、無理はしないという条件で学校にかよわせてもらっている。

新川　聖也

俺はALSということが友達にバレないように、元気なふりをして生活している。

新川　聖也

それは、一番仲の良い亮太にもバレては行けないことだ。

新川　聖也

だから俺は「なんで？」と聞いた。

藤宮　亮太

「俺も日曜、病院に行ったから。」

藤宮　亮太

「そのときにお前、医者と仲良さそうに話してただろ？」

新川　聖也

「風邪っぽかったから病院に行ったんだ。」

新川　聖也

「それだけだよ、別に仲良くもないし。」

新川　聖也

「それより亮太こそなんで病院に行ったの？」

藤宮　亮太

「俺は風邪っぽかったからだよ。」

新川　聖也

「俺と同じじゃんw」

藤宮　亮太

「同じじゃねーだろ」

新川　聖也

「え？」

藤宮　亮太

「お前、先週の日曜も病院行ってただろ」

新川　聖也

「...っ」

新川　聖也

なんで亮太そこまで知って。

空

はい！

空

一話はここまでですw

空

続きは２話を楽しみに待っててください！

空

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空

それではまた２話で会いましょう！

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空

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