テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
俺は幼馴染の結衣に協力を仰ぎ とある計画を実行しようと思っていた...
ny
結衣
結衣
ny
そう、その名の通り俺の彼女。 石井を嫉妬させたいがための愚かな 計画を。
なぜこんな事をしようと思ったかは 石井が甘えてくれない事が原因やった。 つんつんしてる石井は、 中々甘えてくれへん。
そういうことなのでとりあえず 石井を嫉妬させて甘えさせるのだ。
ny
結衣
ny
結衣にそう言われて少し心が キュッと縮むのを感じた。
だけどしない訳には行かない。 甘えてもらいたい。 俺の傍にいて欲しい。
そして0時に向かって時計の針は 回り始める。 時間が経つのがいつもより早く感じた。
ny
結衣
渋々要求を受け止めつつ結衣と手を繋ぐ
なんだが悪いことをしてる気分や、 いや、この計画自体悪いことなんやけど
isi
少しして石井が街灯をぼんやり眺めつつ 歩いてきた。
ny
小さく合図をしてから結衣と店を出る。
石井が言う様に外は相当暗かった。 でもそれに怖気付いてる暇は無い。
isi
石井が小さく言うのが分かった。
結衣とは近くの公園で少し話してから 解散という事にした。
公園にて───
結衣
ny
結衣
結衣の言葉で俺ははっとした。
多分今俺がしてる行動は、 嫉妬以前に石井を悲しませている。 そう気づいた、気づいてしまった。
謝らな... そう脳裏によぎったが何故か 俺のプライドが許してくれへんかった。
ny
結衣
結衣と別れた帰り道。 ふと携帯を見ると携帯が鳴っていた。 石井から電話や...
isi
ny
いつもとは違う声色に少し動揺する。
isi
isi
唖然とした。 あんなに慌てた様子やったんに。
ny
isi
ny
石井が何かを言いかけて電話が切れる。
放っとけや... なんて思ってしまった。
悪いのは全面的に俺なのに。 嫉妬してくれない事は嫌われたとしか 考えられなかった。 でも考えたくなかった。
ny
それほど、 石井が本気で好きやった───.
ピンポーン 漠然としていた時、チャイムが鳴った。
あまりにもこのどんよりした空間には、 似合わない音だった。
isi
モニターも見ずに玄関を開けると 俺よりも身長の高い男。
新山だった───.
isi
ny
isi
ny
isi
急に頭を下げて謝ってきた。
何に対してなのかも言わずに。
ny
isi
そう聞きはするがもう分かっていた。 多分さっきのコンビニでの件やろうと。
でもここで、 「悲しかった」 なんて言ったらこの恋人という関係性、 それ自体が終わってしまう気がした。
ny
isi
空元気と言う言葉がぴったりな 言い方で新山に答えた。
ny
isi
isi
ny
新山は俺を優しく抱きしめてくれた。
悲しくなんかなかった。 俺は、そうやって張ってた意地が 突然ぷつんと切れた様に泣いとった。
isi
ny
isi
新山は泣かずに、俺の肩に顔を埋めて 暖かい声で謝る。
俺が勝手に悲しんでるだけやのに...
ny
isi
ny
isi
ny
ny
悲しい笑みを浮かべながら、 新山が顔を離す
...ほんとはだいすきや。
でも...、でもッ... きっと新山はあの女の人が好きで...
ny
半ば小走りに新山が出ていった。 止めなきゃ...
isi
追いかけて、新山の腕を掴む。
ny
新山の顔を見ると涙でぐしょぐしょ。
isi
isi
ny
isi
isi
ny
isi
俺の顔は付き合った日の新山みたいに 真っ赤になってた。
ny
ny
isi
だって、
isi