テラーノベル

テラーノベル

テレビCM放送中!!
テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

バラ園

夜笑

はぁ...はぁ...

姉さん...もうこれ以上は...

夜笑

まだ...まだ死んでない...

もう心臓は...止まったんだよ...

夜笑

だから‼︎こうして心臓マッサージを続けてるんでしょ‼︎

それが無駄だって

椿

そうね

夜笑

っ⁉︎

椿

小春ちゃんは既に死んでいるわ

夜笑

そんな訳

椿

現実を見なさい

....

椿

全身火傷、出血多量...どう考えても助からないわ

椿

しかも透君は彼女を見捨てて黒星 無那の救助を優先した

夜笑

小春っちは...見捨てられてない‼︎

椿

だって小春ちゃんを病院に連れて行く時間もあったじゃない

椿

でも透君はそれをしなかった

椿

それが見捨てられてない訳

そうじゃない

遊佐さんは...あの人の言葉に従ったんだよ...

本当は助けたかった...でもあの人の...最期の頼みだったから...

椿

ふふっ...

椿

ふふふっ...ふふっ...

何が...可笑しいの...‼︎

椿

夜笑ちゃんが実に愚かで仕方ないのよ

何が...

椿

だって私と舞ちゃんは小春ちゃんの死を認めてるのに、夜笑ちゃんは未だに諦めていない

椿

本当...救いようのない愚か者だわ

夜笑

だから生きてるって

椿

...じゃあ、ここでトドメを刺しておこうかしら

椿

椿

彼女はアナタ達が殺したのよ

夜笑

な...何を...

椿

言ったわよね?アナタ達のせいで小春ちゃんが死ぬことになるって

....

椿

これはセンサーに気が付かず、爆弾を起動させたアナタ達のせいなのよ

センサーって...あの時の...⁉︎

椿

あら、今頃気付いたの?

椿

...さて、そろそろ行こうかしら

行くって...どこへ...

椿

“死の運命に抗った勇敢な戦士”の元へ...ね♡

そう言うと彼女は 天文台の方向へ 消えていった。

私達が...あの人を...殺した...

私達が...私達が...

夜笑

(もう本当にダメなのかもしれない...)

と思った矢先だった。

小春

だから...勝手...殺...すな...よ...

っ⁉︎

夜笑

あ...あ...小春っち...?

夜笑

小春っちッッ‼︎良かった‼︎生きてたッ‼︎

小春

いっ...ッ‼︎抱きつ...くな...ッ‼︎

夜笑

ご、ごめん‼︎嬉しくてつい...

夜笑

そうだ‼︎まずは病院に連れて行かないと‼︎

え...でも...嫌がるんじゃ...

小春

いや...大人し...く...行く...わ...

小春

あちこ...ち...痛く...て...

夜笑

あーもう‼︎無理して喋らなくていいから‼︎

夜笑

舞、救急車呼んで‼︎

あ...うん...

でも...タクシーすら走ってないのに...救急車は走ってるのかな...

夜笑

そんなの呼んでみなきゃ分からないでしょ‼︎

わ、分かったよ...

....

....

あ...繋がった...

はい...はい...

あ...聚楽市天文台です...はい...

...来てくれるって

夜笑

良かった...‼︎じゃあウチらは周囲の安全確認をして待とうか

絵鳩 小春の終末論

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

3

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚