コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
花都
起床
花都
朝食
花都
眠いな……
学業
花都
バイト
帰宅
花都
睡眠
これが俺の変わらない日常だ。
花都
今日もいつもと変わらないバイト帰り
人通りの少ない真っ暗な公園 道路を照らすライトも長らく使われ チカチカと点灯するばかり。
花都
自炊は苦手だ。
そう思いつつもまた、 いつもと変わらなく終わるはずだった
ボヤ……
花都
チカチカと点灯する あまり意味の無い街頭の下に 大きな人影が
花都
どんどんと近寄ってくる
???
花都
ニヤ
花都
ドスッ
花都
バタリ
何をされたか分からないまま 意識は遠のいていった。
パチッ
ここは…?
花都
???
ズキズキ
???
花都
残念ながら口は塞がれている
???
フルフルッ
痛い、苦しい
そう思いながら
助けてくれと、 ここはどこだと、 あなたは誰だ、 元のところに返してくれ
そんなふうに
喋れない花都は必死に訴えた
???
???
そのでかい男は
顔は見えにくいものの
男はすごく悪い顔をして
笑っていた。
それでも花都は
花都
と涙目になりながら訴える
???
と、笑っていた男は急に話し出した
???
そう言っって男は笑っていたが
怖かった。
花都
泣きたくなる
頭を撫でられる
そして口枷を外された
???
と真顔で言う男は
とてつもなく威圧感があった
花都
怯えながら答える
???
???
きっと腹を殴られたんだろう
まだズキズキするけど
痛みが引いた花都は、 また小さく頷いた。
???
???
圭司
花都
圭司
花都
圭司
俺は、名乗った覚えもないし あったことも無いはず……
圭司
花都
圭司
圭司は話し出した
花都の家族はある殺傷事件に巻き込まれてなくなってしまったこと。
父、母、まだ小学生の妹と 生まれて間もなく 母に抱かれていた弟がいたこと。
本当は家族旅行だったが、 花都は行かなかったこと。
父母は賑やかなところは苦手で 田舎に行く途中だったこと。
花都は行けなかったが、 家族を笑顔で送った
そして数時間後 悪夢の電話が来た
"御家族が亡くなられました。"
なにも、新幹線を待っていた駅で 不審者が出たらしく
近くにいた 両親と妹弟は 刃物で刺されて亡くなったらしい
だが、それを知っているのは数少ない親族と花都だけ
なんでこいつが知ってるんだ…
現場に居合わせなかった花都のこと以外、全て知っていた。
花都は親戚とも仲良く、 全員の顔も名前も覚えているため 圭司が親戚ではないことはすぐにわかった
はっきり言って、恐怖だった
花都
怖さのあまり、息がまともにできなかった
恐怖で見開いた目にあるものが止まった
男の背後の壁に貼られてある
数々の写真
その全てが
俺だ……
花都の視線の先に気づいた圭司は
また悪い顔をして笑った
そして花都を見つめる
ビクビクしていると
圭司
と、縛られて身動きの取れない花都を 軽々と持ち上げた。
そしてベットに落とす。
花都
バフンッ
フカフカだ……
そんなふうに思えたのも一瞬で
圭司
花都を縛っていた紐を取るなり 逃げる暇もない速さでベットの手枷に花都を縛る。
花都
圭司
圭司
圭司がそう笑う
ちらりと見ると手枷は思ったより長く 玄関もそう遠くない。
お腹も痛くないし!
今外まで逃げれなくても 助けを求めることは出来るんじゃないか
圭司が離れた途端
ダダッ!
花都は全力疾走をした
圭司
花都
まぁいい、もう少し! あと一歩!
ピタッ
花都
圭司
圭司
圭司
そう言いながら、圭司廊下を歩いて 近づいてきた。
花都は絶望した。