冷たい雨が降り注ぐ 寒い夜
俺は、傘もささずに歩いていた
今まで女手1つで育ててくれた母に 裏切られ、捨てられたのだ
昔、母に危ないから夜のヨコハマは 出歩くなと何度も言われた
○
今までは叱られる度に腹が立ち、 何度も反抗した
それが今、とても恋しくなっている
○
母の作る料理が大好きだった
『ママの作るご飯が世界一だよ!』
過去に、母へ言った言葉
あの時の母の嬉しそうな顔が、 未だに忘れられない
○
元々体力のない俺は、 もう疲れを感じている
○
へらりと笑って呟いていても、 容赦なく雨音に掻き消される
俺は、近くの狭い路地に入り、 身を小さくした
○
膝を三角にして、顔を埋める
このまま寒さで息絶えてしまいたかった
『ママはあったかいねぇ、ぽかぽかする』
餓鬼の頃、寒い日は毎日 母と抱き合いながら眠っていた
あの時の温もりは、これからもずっと 忘れられないだろう
俺は、唐突に眠くなり ゆっくりと目を瞑った
○
そう小さく呟けば、俺は死から逃れる事を 諦め、眠りにつこうとした
なのに
15🤕
○
誰かに声をかけられた
ふとゆっくり目を開けると、 真っ黒な少年が俺の目の前に屈んで 真っ黒な瞳で俺を見詰めていた
お久しぶりです
初めましての方は初めまして。 お友達になりましょう💪
久々の更新、何人に見て貰えるか 正直心配です
戻ってこいフォロワー様達
モチベという名のコメント待ってます
コメント
3件
すごい!!神だ!
わお、設定が神だわ