ポッキーゲームで、CP・テーマ別話を書いてみたよ。
もりさこ『ときめき』
今日〆切の書類があった事を思い出し、朝からパソコン入力に追われている。
正午を知らせるチャイムが鳴ろうとも、空腹だとしても、俺は席を立てない。
何故ならば、この資料をなんとしても仕上げないと、夕方の合コンに間に合わないからだ。それはなんとしても避けたいぃぃぃ!
高砂明夫
腹の虫が悲鳴をあげる中、鬼気迫る勢いで入力作業をする俺を見かねた、高砂の兄貴が話し掛けてくる。
高砂明夫
高砂の兄貴がお菓子をくれる。
佐古大和
まさに天の恵み。仙石の兄貴から矢で射るような視線を受けながらも、有り難く、お菓子を受けとる。
高砂明夫
高砂明夫
高砂の兄貴は去っていった。俺は早速、袋の中を漁りだす。袋の中には、ビスケット、クッキー、ポッキーと様々なお菓子が入っていた。
どれもデスクワークしながら、食べやすいお菓子を選択してくれている辺り、気遣いのできる高砂の兄貴らしい。
どのお菓子を食べるか思巡していると、脳が糖を寄越せと俺に指示を下してくる。効率よく糖を吸収するため、俺はポッキーを袋から取り出し、口の中へ放り込む。
ポッキーを噛んだ瞬間、プレッツェルの香ばしさが鼻から抜けていき、続いて、程よく絡んだチョコが口の中でとろけていく。
佐古大和
お腹が空いてたこともあって、この日のポッキーは、高級レストランのフレンチに匹敵するほど美味しく感じた。
守若冬四郎
ポッキーに舌鼓をうっている所を、諸悪の権化である守若の兄貴に見つかってしまう。
佐古大和
終わった。この人に見つかったら最後、俺終了のお知らせ。
守若冬四郎
合コン行きたかったな。
守若冬四郎
守若の兄貴の視線が、俺の口へと向けられるやないなや
守若冬四郎
守若の兄貴が不穏な言葉を口走る。
佐古大和
守若の兄貴の手によって、口からポッキーが引き抜かれた次の瞬間、ふにっとした柔らかく、しっとりとしたものが俺の唇に触れる。
佐古大和
守若冬四郎
佐古大和
俺はパニックを起こしながら、辛うじて、何故キスをしたのか、守若の兄貴に聞き返した。
守若冬四郎
佐古大和
とんだ勘違いもあったもんだ。
守若冬四郎
守若冬四郎
守若の兄貴は俺を振り回すだけ振り回し、俺の齧りかけのポッキーを咥えて、嵐のように消えて去っていった。
佐古大和
守若の兄貴の考えている事は、俺にはわからない。分かる事があるとすれば、夕方まで時間がないという事だけだ。
佐古大和
決意新たにパソコンへと向き直る。
向き直ったまでは良かったが、一向に作業に手がつかない。
気を取り直そうと、ポッキーを摘まもとすると、さっきの光景と唇の感触を思い出す。
佐古大和
佐古大和
守若の兄貴のせいで、しばらくポッキーは食べれそうにない。
くがかぶ『駄犬の躾方』
今日は11月11日いわゆるポッキー&プリッツの日だ。
この日の為に買っておいたポッキーを片手に、ソファを我が物顔で独占する女王様の元へと向かう。
久我虎徹
小峠華太
久我虎徹
小峠華太
数秒の間を置いて、この人にしては珍しく、あっさりと了承の意を返してきた。
久我虎徹
小峠華太
たまには、そういう日もあるか、と違和感を感じつつも俺は結論づけた。
そして、女王様の気が変わらない内に、いそいそと箱からポッキーを一本取り出し、小峠さんへと手渡す。
久我虎徹
小峠華太
小峠さんから、謎の催促を受ける。
久我虎徹
小峠華太
久我虎徹
小峠華太
頭の中はクッションマークで一杯だが、言われるがままに、床に着座する。
俺が座るのを見届けてから、小峠さんは何を思ったのか、靴下を脱ぎ出す。
久我虎徹
状況がよく飲み込めず、俺は困惑の声をあげる。
小峠さんは、靴下を脱ぎ終えると親指と人差し指の間にポッキーを挟み、足を組むと俺の眼前へ突きつけきた。
小峠華太
久我虎徹
小峠華太
だよな。素直に応じてくるから、何か企んでるとは思ってはいたけどよ。
俺にポッキーゲームを諦めさせる為とはいえ、ここまでするかフツウ?
小峠華太
本当、俺に対しては手段選ばねぇよな、この人。
ただ、ここで退いたら、二度とポッキーゲームをして貰える機会は与えられないのは確実だ。
久我虎徹
なら、男として後退の道はねぇよな。
小峠華太
小峠さんの足を取り、動かないよう固定したのち、ポッキーの先端を咥える。
ポッキーに歯をたてると小気味良い音をたてながら、俺の口へと消えていく。
ポッキーが短くなるに連れて、汗とムレが混じった臭いが鼻をつく。
それでも俺は気にせず、食べ進めていく。
やがて、足の指へとたどり着く。最後の欠片を離さまいとする形の良い足の指ごと、俺は躊躇いなく口に含む。
ただポッキーをとるだけでは芸がない。意趣返しも兼ねて、指に舌を這わしてみたり、子猫のように甘噛みをしたりして刺激する。
唾液を嚥下(えんげ)すると、鼻腔からツンとした刺激臭が抜けていく。
足の裏の臭いは、決していい匂いとは言えないし、好きか嫌いかといえば嫌いだが、これが小峠さんの足となると話は別だ。
小峠さんの体臭だと思えば、嫌いになれないし、反対に興奮しそうになる。
暴走しそうになる自分を抑えながら、頃合いをみて、指を解放する。名残惜しいけど。
久我虎徹
『してやった』としたり顔で、小峠さんの顔をみやる。
そこには『こいつマジかよ。ないわ』って顔をした小峠さんが、絶対零度の眼差しとともに俺を見ていた。
いや、これあんたから仕掛けましたよね?なのに、その顔は余りにも理不尽過ぎでしょ!
久我虎徹
それに、そんな顔されると
久我虎徹
ぞくぞくするじゃないっすか。
この日、俺は新しい性癖に目覚めたのであった。
きしむろ『悪戯』
戸狩玄弥
事務所での昼休憩中、此れ見よがしに、戸狩は大きなため息をつく。
戸狩玄弥
戸狩は、天羽組小峠に、いたくお熱のようだ。
渋谷大智
渋谷大智
戸狩玄弥
渋谷大智
ここまで、戸狩がポッキーゲームに固執するのには理由がある。それは眼前で行われている、岸本と室屋による戯れに影響を受けているからだ。
岸本隆太郎
室屋柊斗
室屋柊斗
岸本の口に咥えられたポッキーは、既にチョコの部分はなく、プレッツェルしか残っていなかった。
ポッキー面積に置いてチョコのついていないプレッツェル部分は短い。その為、咥えた時点で唇があたる可能性が高い。
岸本隆太郎
ここにきて、岸本が一計を講じる。
室屋のプライドはエベレストよりも高い。プライドの高い人間は、人から下に見られる事を何よりも嫌う。それが安い挑発だと分かっていても。
室屋柊斗
室屋柊斗
こうして、まんまと岸本の目論見(もくろみ)通り、室屋はポッキーゲームに参戦を果たす。
二人のじゃれあいを羨ましそうに見守る、戸狩が口を開く。
戸狩玄弥
戸狩玄弥
戸狩玄弥
天恵が降りてきたとばかり、急に戸狩が目を輝かせだす。
戸狩玄弥
渋谷大智
岸本隆太郎
突如、麗(うら)らかな事務所に雄叫びに近い岸本の悲鳴が轟(とどろ)いた。
戸狩玄弥
渋谷大智
岸本達から目を切っていた二人は、状況が分からず、視線を岸本へと向け直す。
岸本隆太郎
岸本は嘘泣きしながら、渋谷へと泣きつき、室屋への抗議を口にする。
岸本隆太郎
渋谷大智
岸本隆太郎
室屋柊斗
岸本が指差す先には、勝ち誇った顔の室屋が悠然と佇んでいる。
渋谷大智
室屋柊斗
渋谷の判定に納得いかず、室屋は不服を申し立てる。
渋谷大智
室屋柊斗
ポッキーゲームはポッキーを咥えてから、勝負開始される。渋谷の指摘通り、ポッキーを咥えてない時点で、室屋の負けは確定していたようなものだった。
室屋柊斗
岸本隆太郎
室屋柊斗
室屋柊斗
ポッキーを咥えると顔を室屋は、餌を待ち望む雛のように唇を突き出し、早くしろと催促する。
岸本隆太郎
やれやれと言ったような口振りだが、岸本の顔には華が咲き乱れていた。
これにより、室屋達のポッキーゲーム第2ラウンドが開始される事と相成った。
大嶽徳史
高見沢斗真
騒ぎを聞きつけた大嶽が、高見沢を伴って入室してくる。
渋谷大智
大嶽徳史
高見沢斗真
二人して踵を返すフリをする。そこに渋谷が間髪いれずに言葉を返す。
渋谷大智
戸狩玄弥
渋谷大智
どうやら、今日も天王寺組事務所は賑やかしい。
おわり
あとがき わなかぶ←戸狩も書く予定だったんだけど、長いので辞めた。また今度書くかも。テーマ別に書いてみたけど、三組中、まともにポッキーゲームしているCPがいないという結果に。セーラー服の戸狩、怖いもの見たさで見てみたい気はする。セーラー服といえば、パンチラはつきものだよね。下着は莓柄を希望する(≖ᴗ≖ ) 性癖といえば、元同僚の男性にドMで、S○クラブに通ってた人がいたんだけど、その人の持論は「鼻フックをしない奴は本物のドMではない」だった。 劇の練習で集まった時に、顔を思いっきりビンタしてくれと頼まれたので、手加減して叩いたら「まだ遠慮を感じる。本気でこい!」と言われた。流石に、こいつマジもんだとドン引いた記憶がある。そのせいか、未だにドMの心理は不可解でしかない。 昨日、メロンソーダ飲んでたら、可愛い喫茶店デートする話を思いついたけど、なんのCPにするか迷い中。 リクの進捗状況 terror ★獣の本懐の続きのとがかぶ軟禁話:5割程度 ★君の代替品の続きのとがかぶ:3割程度 pixiv ★時代劇わなかぶの、華太総受け話:2割 ★わなかぶ、ラブラブ激しめ18禁:1割程度 ★戸狩と大嶽が華太を譲渡しろと 言われた野田ニキが激怒する、のだかぶ話:構想段階中 ★幼稚園パロ:3割程度(5千~一万字いきそう) ★篭の鳥設定のわなかぶの監禁物18禁で、最後はラブラブエンド話:構想段階中だけど、粗方の起承転結は決まってる。 この他に書きかけの物あわせると30くらいあるので、年内には消化間に合わないかも。
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