るぅか
るぅか
るぅか
るぅか
るぅか
るぅか
ころん
さとみ
それは深夜の11時に、一人、公園のベンチに座っていた時だった。
満天の星空をぼーっと見ていた俺に
一人の男の子が暗闇の中から姿を現し、話しかけてきたのだ。
ころん
その言葉に、会ったことあったかなぁ、と記憶をさぐる。
背が低くて、無邪気に笑う綺麗な青髪を揺らす男の子。
俺は夜が似合うなんて良く言われるけど
この子は朝も夜も似合いそうな独特な雰囲気している。
しかし全く覚えがなかった俺は
「知らないね」と答えた。
ころん
ころん
一瞬何を言ってるのかと考えてしまった。が、
考える必要はなかった。
こいつは単純にアホなのだ。
俺が一番苦手としている人種の人間だったことに気づき
思わずため息がもれた。
ころん
彼は聞いてきた。
答える義理はないと言いたいところだったが
この手の人間はしつこく聞いてくると学んでいたので
俺は素直に答えることにした
さとみ
ころん
さとみ
それは生まれつきだった。
今はまだ歩けるが
病気が進行すると高校生になった頃には歩けなくなると医師に告げられたのだ
ころん
と、俺の目の前に絆創膏を差し出してくる。
それを受け取ってポッケに突っ込むと、彼に聞いた。
さとみ
ころん
俺と同い年か。
変わらない年を重ねているのに
こいつは何故ここまで馬鹿なんだろうか。
さとみ
ころん
ころん
心底驚いたような顔をしてから
彼は深刻そうな顔になって言った
俺は呆れて頭を抱えた。
ころん
ころん
ころん
彼はさらに険しい顔をして俺に聞く
そんな質問に、俺は少し腹が立った
俺の深刻な病気を簡単に治せると考える
その思考が俺の怒りを誘うのだった。
さとみ
さとみ
さとみ
さとみ
だんだんと立ち込めてきた怒りを、俺は抑えて言った。
さとみ
さとみ
さとみ
ころん
ころん
ころん
さとみ
さとみ
さとみ
ころん
眉を下げ、少し言いづらそうにして彼は聞いてきた。
さとみ
さとみ
さとみ
羨ましいのも半分
俺は嫉妬で少し嫌味を混ぜたように言い放った。
ころん
彼は俯くと、思いついたように言った
ころん
ベンチに座っている俺の足を見つめてから
彼はその場にしゃがみこんで俺の右膝に触れた
さとみ
俺がそう言うと、彼は慌てて左膝を掴んだ
さとみ
さとみ
ころん
ころん
彼はそう言うと、
念を込めるように俺の膝に触った。
ころん
ころん
真剣な顔をして、俺の膝に魔法の言葉を唱える。
その姿を見て
ふっと口元が緩んだ。
あぁ、本当にこの手の人間は苦手だ。
ひどく調子が狂う。
こんなので治るわけない。
知っていることだったが
その後足が少し軽く感じたのはきっと気のせいだろう。
ころん
さとみ
走って帰って行く姿を見て
何だか心がスッキリするような感じがした。
さとみ
後から、彼の名前を聞きそびれたことに気付いた俺は、
ひどく後悔した。
ポッケの中を漁り
もらった絆創膏を右手で握りしめる。
さとみ
ぽつりと呟いた俺の言葉は、
満天の星の中に消えていくのだった。
るぅか
るぅか
るぅか
るぅか
るぅか
るぅか
コメント
7件
え、なにこれ、すごくすごく、続きが気になる…
求)続き 譲)私からの愛((( (だれもいらねーよって?僕も思った🌟)
続きが気になり過ぎる…