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御本人様方には一切関係ございません メリバ
その他諸々、OKな方は
いってらっしゃい
ざく、ざくと草を、土を踏み締め前へ前へと進んで行く。
後ろを見ると出口は見えなかった。この道を通れるのは俺か獣くらいだろう。だからこそ、封鎖されなかった道だ。
辺り一面が緑と茶色に埋め尽くされていて、大変目に良い場所だ。
俺もあの時程の視力は残っていない…まぁ、平均以上ではあるが。
__
ふと前を見てみると、目的地が見えて来た。少し小走りで目的地へと近付く。
目の前に聳え立つ城に、俺は強い既視感を覚えた。
__
今は無くなってしまった訛りも、ここだと自然と出てしまう。
横を見ると、連なる数多の十字架。そちらに敬礼をしてから俺は城に入った。
よく掃除していたからか埃一つ無い状態で保存されていた。
だが、様々な所が壊れてしまっている。
城内なのに感じる風、日の光。冬特有の寒さすら感じてしまう。
流石にこの穴を全て直す事はできない。俺はあまり力仕事は得意ではないから。
__
もっと身長が高くて、あの人達みたいに体格が良ければ俺は直せたのだろうか。下から二番目に低い俺は時折そんな事を考えてしまう。
__
斜めになったシャンデリア、足が折れた机。裂かれた絵画、穴の空いた天井や壁。
そして、人が一人もいない。
ここに居るのは俺だけだ。本当に寂しい。
ここに来る度にどうしようもない喪失感に苛まれ、涙が溢れてしまう。
でも今は、泣く事がなかった。
__
__
__
本来行くつもりのなかった先の廊下へ足を向け、前へと足を進める。
コツ、コツ
以前とは打って変わって、真っ暗になった廊下を音を立てながら進む。
ふと窓から外を見ると、そこは懐かしい景色があった。
__
変わらない、景色
大きな山に、背がとても低い草が生い茂っている。
いつもならあの大きな声が、聞こえてくるはずなのに。
あの太陽が、照らしてくれるはずなのに。
それでも今は影が差していた。
最強の冠を落とした、あの日を思い出す。
_嗚呼、駄目だ駄目だ
早く進まなければ。
窓から目を逸らし、また廊下を歩く。
__
古びた重厚感溢れる扉を開くと、懐かしい部屋が見えた。
ここは特に綺麗だ
あの時を忘れたくないから、一番綺麗にした。
この部屋の主の冠が、繰り下がってきた日の事を思い出す。
__
あの国の王も酷いものだ。
こんな俺に冠を乗せるだなんて。
この冠が相応しいのは彼だけなのに。
黒は黒でも、俺の黒と彼の黒は違う。
彼の黒は目印の黒、導く黒。
嗚呼、嗚呼
寂しいな
さて、ここも見納めだ。早くあそこに向かおう
あの部屋から走って、始まりの場へ来た。
俺はここで彼の手を取ったんだっけ。
もう、思い出せない。
ざく
前へ一歩
ざく
ざく
前へ二歩
ざく
後一歩
ざく
この綺麗で汚い世界、それでも愛そう
神様みたいな薄水色の水。
燦々と光る太陽。
神秘を感じさせる緑の草木。
どうか、どうか
__
ぼちゃん
冠はもうない
水に沈んだから
大好きな国はもうない
皆居ないから
幸せだった
はずだから
どうか、かみさま
また皆と、幸せにさせてや
目を開けると、そこは施設。
監獄みたいに、閉じ込められていた。足には枷がある。
枷は鉄球がついている、本当に囚人みたいだ。
__
前を見ると、かつての悪友達
グルッペン(gr)
そんな顔をしないで、そんな悲しそうな顔を。
今は皆よりも年上になってしまった。最年少だったのに。
ゾム(zm)
例えここが、地獄でも
ぼくは
皆となら、天国に感じる
聞こえてくるのはアンコール
こっちでもまた
馬鹿みたいに、暴れ回ってやろう
そのアンコールに応えて
また幸せに
中さん
中さん
中さん
中さん
中さん
中さん
中さん
中さん
中さん
中さん
中さん
中さん
中さん
中さん
中さん
中さん
中さん
中さん
中さん
中さん
中さん
中さん
中さん
中さん
中さん
中さん
中さん
中さん
中さん
中さん
中さん
中さん
中さん
中さん
中さん