今日は、俺がここにいる最後の日
明日からもう、ここに来ることはない
寂しいと言う気持ちはある
ずっとお世話になっていた
大好きな人たちに囲まれて
話して、話して、話して
たくさん、話した
思い出のある場所
未練を消し去り、ここから消える
それが今日の目的
あの人と話せ、と2人が言った
Nakamuは少し苦しそうで
本当にいいのか、何回も聞かれた
スマイルは無表情
眉がちょっと下がってはいた
2人を置いていく、わけではない
これからも連絡は取るし、仲良くしたい
毎日会う事はなくなる…んだよな
ここ数年ずっと一緒にいたから
ずっと一緒に乗り越えてきたから
頑張ってきたから
今の俺がいる
3人で逃げ出したあの日
親にバレたけど追い返したあの日
ほんとに
ほんとに、楽しかった
きんとき
あの人が何か行動する人には見えない
笑って送り出してくれるんだろうな…w
Nakamu
少し震えた手と
札を俺の前に差し出して
Nakamu
Nakamu
スマイル
Nakamu
きんとき
きんとき
ここの役に立てるんだよ
俺に何円積んでもらってると思ってんの
きっと、俺に拒否権はない
せめてもの恩返し
きんとき
部屋を出る時
引き止めてきた声は
弱く弱くか細く震えた声だった
『麝香の間』
完全個室の間であり
遊男と認められた客しか使えない
特別な、客間
少し話すだけなのに用意しなくても…w
そう思ったがまあ最後だし、
でよしとする
きんとき
行こう
きんとき
きんとき
『どうぞ』
その声が聞こえ障子を開けた
入ればすぐに庭が見える
一回の庭に面するこの部屋は
縁側、と呼ぶのが最適だろう
きんとき
きんとき
静かに手をつき頭を下げる
Broooock
Broooock
まあ最後にするつもりはないけれど
Broooock
やっぱり知ってるんだ
まあそうだよな
きんとき
きんとき
Broooock
沈黙、か
話す事………
きんとき
きんとき
Broooock
別に話す事ないけど…
きんとき
きんとき
きんとき
きんとき
きんとき
きんとき
Broooock
知ってるよ、そんな事
きんとき
きんとき
きんとき
Broooock
貴方は知らないでしょう
きんとき
抱かれた時、嬉しかった
だって一目惚れだったし
綺麗な人だって思ったし
落ち着いた心地よい声色
きんとき
Broooock
きんとき
Broooock
僕片想いじゃん…
いや声だけが好きだったんだ…
きんとき
きんとき
別にそんな深刻な顔しなくてもw
Broooock
笑った
きんとき
きんとき
Broooock
Broooock
きんとき
2人の顔に笑みが戻る
『『久々に見たな、その顔』』
next_♡1500
学年末終わったので
頑張って書きます
……もうすぐこの話終わります
コメント
4件
無理です!!!!!(切実な叫び)
泣きたい… せめて身請け先がいいところでお願いします… もしくはその身請け先の人が事情を知った途端broooockに渡してくれ…(叶わない願い)