戦争から約10年が経過。
危ないところを、俺はすみれを助けた。
あれから口を利いていない。
話す気力にもならない。
すみれ
すみれ
あの悲しそうな顔は、もうみたくない。
いつも夢に出てくる。
まともに寝れる日なんてない。
俺はいつものように、オムレツを作っていた。
すみれにやらせるわけにはいかない。
まだ衰弱してるんだから。
すみれ
レクト
すみれ
二人分のオムレツを作り終わると、俺は黙ってテーブルにそれを置く。
すみれ
俺はそれを無視し、黙ってオムレツを食べ始める。
すみれ
すみれ
すみれ
すみれ
すみれ
レクト
すみれ
すみれは飲み物を持ってこようと席をたつが、俺はすぐに席をたってすみれより先に飲み物を取る。
すみれ
すみれは立ち尽くしていた。
けど、これでいい。
レクト
レクト
すみれ
レクト
すみれ
すみれ
すみれ
レクト
すみれ
すみれ
レクト
すみれ
レクト
すみれ
レクト
すみれ
レクト
すみれ
レクト
すみれ
レクト
すみれ
レクト
すみれ
レクト
レクト
すみれ
俺は何かが切れたような気がして、気づいたらすみれの胸ぐらを掴んでいた。
それが怖かったのか、すみれは泣きそうになっていた。
すみれ
パシンッ!!
気づくと、俺の手は上に上がっていて、すみれは座り込んでいた。そしてすみれの頬がどんどん赤くはれていった。
レクト
レクト
レクト
すみれ
レクト
すみれ
すみれ
すみれ
何も考えるな。何も。
あの頃には戻れないんだ。
なら、昔の俺に戻っても意味などない。
すみれ
…一服、吸いに行くか。
レクト
意外だった。
すみれが怒るなんて。
レクト
いいよな。オムレツ。
エレナが作ってくれてたオムレツ。
レクト
あいつを失うわけにはいかないんだ。
その為ならどんな手段も使う。
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