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ボスキと主様

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ボスキと主様

2 - 第2話 2階の執事とバーベキュー ~開花は遅め?~

♥

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2024年09月07日

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ある日

ボスキ

主様、今日、2階の執事たちとバーベキューするんだが主様もどうだ?

うん。行く。

ボスキ

じゃぁ、午後からやるから、また呼びに来る。
待っててくれ。

わかった。

そして、昼下がり扉がノックされる。 コンコン

ボスキ

主様、入っていいか?

うん。

ボスキ

待たせたな。バーベキューするところに案内する。一緒に、来てくれ。

うん。待ってたよ。
楽しみ。

ついつい笑顔を零してしまう主に

ボスキ

そんなに楽しみにしてくれてたんだな。今日は肉もたくさんあるから、思う存分食ってくれ。

ありがとう。ボスキ。

そして、案内されて行くと、既に2階のメンバーのハウレス、フェネス、アモンがいた。

フェネス

こんにちわ。主様。バーベキューの準備が整いましたので、ぜひ、たくさん食べていってくださいね。俺が準備した採れたてのキノコもたくさんご用意がありますから、遠慮せず仰ってくださいね。焼きますから。

ありがとう。

ハウレス

主様、この度は、2階の執事のバーベキューにご参加くださりありがとうございます。俺が焼いていきますので、遠慮せず仰ってくださいね。

ボスキ

ハウレス。お前はこれでも焼いてろ。

そういい、枝に刺したマシュマロを渡す。

ハウレス

ボスキ…。俺だってこの日のために練習したんだ。お肉だって上手に焼ける。

ボスキ

はっ。どうだかな。
また、火柱あげるんじゃないのか?

ハウレス

なんだと?!

アモン

まぁまぁ。2人とも落ち着くっす。主様の前っすから。

ハウレス

はっ!
主様、このようなお見苦しいところをお見せしてしまい申し訳ありません。

全然。ハウレスの気持ちは受け取っておくね。

ボスキ

はっ。主様にも断られてたら世話ないな。
ハウレス。

ハウレス

んぐぐ…。

フェネス

もう、ボスキもその辺にしてあげて。主様をお待たせしちゃってるんだから。良くないよ?

わ、私は全然大丈夫だよ。

ボスキ

すまねぇ。
じゃぁ、始めるか。

ボスキの掛け声と共にお肉や野菜、 きのこが焼かれていく。

フェネス

主様。焼けたので、お召し上がりください。

そう、私の皿にキノコが置かれる。

ボスキ

主様、肉も焼けたぞ。
食べてくれ。

そして、肉ものせられる。

アモン

主様、野菜も焼けたっすよ。今日採れたてのピーマンとカボチャっす。
どうぞ、召し上がってくださいっす。

さらに野菜ものせられる。

ハウレス

主様。お飲み物の準備もありますよ。主様は今日はお酒を飲まれますか?もちろんノンアルコールの準備もございますよ。

えーと、じゃぁ、冷たいお茶がいいかな。

ハウレス

かしこまりました。

トポトポ

コップに冷たいお茶が注がれていく。

ボスキ

さぁ、食べてくれ。

アモン

食べてくださいっす。

フェネス

召し上がってみてくださいね。

ハウレス

お召し上がりください。

というが、みんなの皿には何も置かれていない。

みんなは?

ハウレス

俺たちは主様のお食事が終わったあとに食べますので大丈夫ですよ。

フェネス

そうですよ。ご遠慮なさらずに食べてくださいね。

フェネス

【ぐ~~】

ボスキ

おい。フェネス。

フェネス

ご、ごめん。

アモン

フェネスさんったら、
主様の前なのに…。
主様、すみませんっす。

フェネス

あっ、主様、本当にすみません。お気になさらず食べてください。

そう焦りと恥ずかしさからか顔を赤くしているフェネスに

私、みんなと食べたい。1人で食べるなんて寂しいよ。

フェネス

主様…。

ハウレス

主様。

アモン

主様。

ボスキ

主様…。
主様は優しいんだな。

ハウレス

しかし…主様と執事が食事をともにするなど許されることでは…。

アモン

でも、主様が望んでいるのに断るのも失礼じゃないっすか?

ハウレス

確かにそうだな…。

ボスキ

じゃぁ、お言葉に甘えて俺たちも食べさせてもらうぜ。

うん。一緒に食べよう。

フェネス

ありがとうございます。主様。私がお腹を鳴らしてしまったばかりに…。

気にしないで。はじめから私、みんなと一緒に食事するものだと思ってここに来てるから。

フェネス

本当に主様はお優しい方ですね。ありがとうございます。では、俺もきのこを食べさせていただきますね。

フェネス

【ぱくっ】やっぱり、きのこはおいしいなぁ~。

よかったね。

ボスキ

ほら、主様も手が止まってるぞ。

うん。いただきます。【ぱくっ】
おいしい~~~。

ボスキ

それは、よかった。

アモン

主様、俺の育てた野菜はどうっすか?

【ぱくっ】うん。おいしい。すごく甘くて全然苦くないから食べやすい。

アモン

それは、よかったっす。

ハウレス

お飲みものは足りていますか?

あっ、ありがとう。

フェネス

主様、俺がとってきたキノコもおいしいですか?

【ぱくっ】うん。おいしよ。私もキノコ好きだから、久しぶりに食べれてよかった。ありがとうね。

フェネス

よかったです。また、いつでも、言ってくれたら、俺、取ってきますね。

うん。その時はよろしくね。

ボスキ

主様、肉が焼けたぞ。
食べてくれ。

ボスキもありがとう。

ボスキ

気にするな。主様に楽しんでもらえてるんなら、それが一番だ。

うん。すごく楽しいしおいしい。みんな誘ってくれて本当にありがとう。

みんなに笑顔を振りまく主。

アモン

(可愛いっす…。)

ハウレス

(そんな笑顔で…。
可愛すぎです。主様。)

フェネス

(主様の笑顔可愛いなぁ…。)

ボスキ

(この笑顔…誰にも見せたくねぇのに。って俺は何を考えているんだ。主様が楽しそうならそれでいいじゃねぇか。)

みんなの顔が赤くなる。

どしたの?みんな顔あかいよ?もしかして、火のそばだから暑いの?
大丈夫?

ハウレス

大丈夫です////
ご心配には及びません。

フェネス

だ、大丈夫ですよ///主様こそ、暑くないですか?大丈夫ですか?

うん。大丈夫だよ。

アモン

そうっす////主様は、何も心配しなくて大丈夫っすよ。

ボスキ

あぁ。気にするな。俺たちは、毎年恒例でバーベキューしてるんだ。
だから、大丈夫だ。

そう?

みんながこくりと頷く。

じゃぁ、食べよう!

そう言って主が2階の執事のみんなと食事をする。そんなおいしく楽しい時間もあっという間にすぎ、終わりを迎えたあと、ボスキが主を部屋まで連れていく。

今日は、本当にありがとう。

ボスキ

こっちこそ、急に誘っちまって悪かったな。楽しめたか?

うん。すごく楽しくておいしい時間だったよ。

笑顔で返す主に。

ボスキ

その笑顔…。他のやつに見せたくねぇな。

え?

ボスキ

(って俺は今、何を?!)

ボスキ

なんでもねぇ。
ゆっくり休めよ。

そういい部屋を後にしようとするボスキの袖を思わず掴んでしまう主。 ぎゅっ

ボスキ

主様?

もう少しだけ…一緒に居たい…////

ボスキ

………いいぜ。

そういうとベッドサイドに2人で座る。

…………////

ボスキ

……………。

(どうしよう////引き止めちゃったけど、よくよく考えたら、この部屋には私とボスキの2人きりで、ムーだって、1階の執事と今いるだろうし。こんなの、私が誘ってるみたいになってるじゃない////)

ボスキ

主様。

はぇい!!

ボスキ

どした?喉の調子でも悪いのか?

ちがっ。違うよ?!
大丈夫大丈夫!!

ボスキ

無理してるんじゃないだろうな?主様は頑張り屋だからな。俺の前でくらいは、ありのままの主様でいてくれていいんだからな?

う、うん。ありがとう。

ボスキ

それともなにか?今、2人きりでここにいることに、今気づいて、照れてるのか?

不敵な笑みでこちらを見るボスキに主は余計顔が赤くなり、顔を伏せてしまう。

ボスキ

図星か…。

//////

ボスキ

可愛いな。主様は。

かっ、からかわないでよ...////

ボスキ

からかってなんかいねぇさ。本当に可愛いから可愛いっていっただけだ。

(これが、ボスキの素なんだもんね、素でそれは反則だよ~~///)

ボスキ

主様。
主様は、俺の事を…////

?/////

ボスキ

やっぱなんでもねぇ。

なっ何?気になるじゃない。

ボスキ

言ったってしょうがねぇことだ。俺は主様の執事だしな。

ボスキ…。ボスキって私のことが好きなの?

寂しそうな悲しそうな辛そうなボスキの表情に思わず、主はそう言ってしまう。

ボスキ

………あぁ。多分そうだ。誰にも主様の笑顔を見せたくないし、照れてる可愛い主様の姿も俺にだけ見せて欲しいって思っちまってるし、主様に辛い思いをしてほしくないとも思っちまう。この感情がそうだってんなら、好きってことだ。

ボスキ///私も…。ボスキが好きなんだと思う。だって、他の執事より先にボスキを目で追っちゃうし、ボスキが私のところに来てくれると嬉しいし、ボスキが辛そうだと私まで辛いし…。

ボスキ

すまねぇ。主様に辛い思いさせたくないって言ってた俺が主様を苦しめていたんだな…。

ちがっ、そうじゃなくて。

ボスキ

だから、嬉しいのも楽しいのも悲しいのも辛いのも分かち合いたいのは、ボスキだけだよってこと/////

ボスキ

/////

だから、ボスキがいいなら…。

ボスキ

〇〇…。

2人はお互いに唇を近ずけあう。

ムー

【タッタッタッ】
主様~。すみません。遅くなってしまって。ってボスキさんと主様は何をしていたのですか?

ボスキ

なんでもねぇよ////

うん///何も無いよ!
ただ、お話してただけ。

ムー

そうでしたか。
ボスキさん、あとは僕が主様のおそばに居ますのでご安心ください。

そう満面の笑みで純真なムーは言う。

ボスキ

あぁ。頼んだぞ。ムー。
じゃぁ、主様、俺はこれで失礼するぜ。っと主様、ゴミが着いてるからとるぜ。

え?

そういい、ボスキは主に近づくと、主の左の耳元で囁く。

ボスキ

この続きは今度な。

/////

そう不敵に微笑む。

ボスキ

よしとれた。
じゃぁ、失礼するぜ。
主様。

そうして、扉が閉められ、部屋にボスキがいなくなったあともドキドキがおさまらない主。

ボスキ

(少しかっこつけすぎたか?////まぁ、でも、あんだけ顔を赤くしてたんなら〇〇にはうけたってことだよな。)

1人、微笑むボスキ。

(次、いつ2人きりになれるかな?////)

こうして、2人の心の臓に秘められた思いが開花した。そんな夜が過ぎていった。

おわり

この作品はいかがでしたか?

71

コメント

4

ユーザー
ユーザー

恋の始まりさ!

ユーザー

心臓が口から出ましたね...(˙👄˙)(?) ボスキハトウトイ!!

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