『最期に見えた君の泣き顔は美しい＿｡』

真っ暗闇で何も無い。

ただ、正面にたった1人だけ誰かが立っていた。

思ってもいなかった言葉を吐き出され俺は戸惑った。

俺が好意を寄せてる？

...たっつんに？

そんな訳無い。

だってどうせ好きになったって...

何故かたっつんの声が聞こえなくなった。

口は動いてるけど、何も聞こえない。

突然たっつんは俺の方に真っ直ぐ近づいた。

たっつんの手が俺の肩に触れて、

その一言が聞こえた後、俺は再び意識を失った＿。

目が覚めたら見覚えのある病院に居て、

見覚えのある少年が俺を覗き込んだ。

俺がその名を口にした瞬間、

突然俺の頬に冷たい涙が流れ落ちた。

疲労かな。病気は...悪化してないと思うんだけど...

...嘘だけど。

...怖いよ

こうやって幸せになれる時間が...いつまで続くか分からないんでしょ？

明日に終わる可能性も十分ある。

...そう考えたら俺は...

怖くて仕方ないよ...

...先の事ばかり考えてしまう。

たっつんが居なくなったら、俺は正常で居られるだろうか。

想像以上に上手い絵が出てきて俺は固まった。

俺はその絵に釘付けになり絵をずっと見ていた。

たっつんはその紙をノートから千切った。

そう言ってたっつんは俺に紙を渡す。

俺は貰った絵を再び見つめた。

黒だけでこんなに綺麗な絵になるんだな、、

いつの間にか頭の中はたっつんでいっぱいだった。

...でも突然、あの言葉が脳内に浮かんだ。

『後悔するぞ』

...分かってる

そんなの分かってる、、

だけど...やっぱり無理なんだ...

俺は自分にそう言い聞かせ眠りについた。

幸せな日々もつかの間...

...幸せはいつか壊れる。

そんな事...分かってたのに...

𝙉𝙚𝙭𝙩 ︎ ⇝♡1500

次回予告

Episode13『幸せな日常』

今日は庭行こーぜ！

いいよ笑 行こ笑

じゃぱぱってさぁ...、

俺の事どう思ってる？

え？

俺らの関係はどんどん深まるばかりで、

時は止まってくれもせず、

進むばかりだった。