コメント
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きよこたさんお幸せに笑
きよにキスされ、動揺しつつも、僕はしっかり休憩をとれた。
ピーッピーッピーッピーッ
双葉小太郎
スマホのアラーム音が鳴った。
枕元に置いてあったスマホを手に取り、アラームの停止ボタンを押した。
僕は目を擦りながら身体を起こした。
あ、もうすぐ撮影始まる!
俺は鏡の前で少しだけ髪を整え、階段を降りた。
夜。
お風呂からあがり、部屋に戻る前にソファに座りたくなった僕はリビングのドアを開けた。
ガチャッ
双葉小太郎
ソファには、スマホをいじりながらくつろいでいるきよの姿があった。
きよを見て、“キス”のことを思い出した。
六花清春
双葉小太郎
きよは、気にしてないのかな…?
やっぱりあの時、僕が完全に寝てるって思ってキスしたんだろうな…
六花清春
どうしよう…普通に話せる気がしない…
やっぱ、部屋行こうかな…
でも、今来たばっかなのに戻るのは可笑しいか…?
そんなことを考えながら、僕はドアを開けたり閉めたりとおどついていた。
六花清春
六花清春
双葉小太郎
双葉小太郎
六花清春
双葉小太郎
だめだ…やっぱり普通に話せない…
ボクは重い足どりでソファに座った。
僕の中で1番安心する体勢の体育座りに座り、スマホを取り出した。
六花清春
双葉小太郎
双葉小太郎
六花清春
チラッときよの反応を確認した。
きよは、心做しか寂しそうな表情をした。
僕に続いてきよもスマホを取り出し、いじりはじめた。
ああ…やっぱ耐えられない!
もう聞いちゃえ!!
双葉小太郎
六花清春
双葉小太郎
本当は寝てなかったけど…
六花清春
双葉小太郎
双葉小太郎
…言いづらい
“キスしたよね?”
って言おう。
よし、!
双葉小太郎
双葉小太郎
六花清春
双葉小太郎
六花清春
やばい言っちゃった!
きよの反応を確かめた。
きよは下を向いて、恥ずかしそうな顔をしている。
なんだかきよのあまりにも焦った反応を見たら、自分に余裕ができた気がした。
双葉小太郎
ずっと下を向いているから、きよの顔を覗き込んだ。
六花清春
耳真っ赤じゃん…
…ちょっと可愛い
でもまずは、何でキスしたのかちゃんと聞かないと!
僕は少しだけ“可愛い”と感じる気持ちをなんとか抑え、続けた。
双葉小太郎
少し強引だったかな。
でも、どうしてもきよの気持ちが知りたい!
六花清春
きよは、全然答えようとしない。
もしかして…いたずらなの?
双葉小太郎
双葉小太郎
六花清春
きよは急に顔を上げて、そう言い張った。
良かった…
いたずらで、僕のこと遊んでたなんて理由だったら、きよのこと嫌いになりそうだったよ。
双葉小太郎
六花清春
きよと僕は少しの間見つめ合った。
そんなに言えないことなの…?
もしかして…
双葉小太郎
双葉小太郎
いたずらじゃないキス。
しかも理由は言いづらい。
もしかしたらと思って聞いたけど…
どうだろう…
きよはまた下を向いた。
そしてさっきよりもずっと顔が赤い。
耳なんかトマトみたい。
もしかして…
本当に僕のこと…
双葉小太郎
こんなに責めるのは少し可哀想な気もするけど…
気になっちゃうんだもん。仕方ないよね!
六花清春
“うん”?
双葉小太郎
六花清春
きよは、下を向いたまま、顔を見せてくれない。
ねえ、なんで隠すの?
そんなに可愛い顔隠して勿体ないよ。
双葉小太郎
六花清春
双葉小太郎
きよは膝の上に拳を作って硬直している。
双葉小太郎
六花清春
きよは消え入りそうな声でそう言い、首を振った。
双葉小太郎
双葉小太郎
六花清春
きよは僕の言葉を聞いて、ほんの少しだけ顔を上げた。
まだ髪で隠れて顔がよく見えないけど。
双葉小太郎
双葉小太郎
双葉小太郎
六花清春
きよは少し…というか大分驚いた顔をした。
良かった…やっとこっち見てくれた。
実は、少し前からきよのことが好きになっていた。
時々市川君のことが気になって、気持ちが揺らいでしまうこともあったけど
あのキスが凄くドキドキして
キスから始まる恋愛なんて信じなかったけど、信じてみようって思えた。
六花清春
きよは、俺の腕を掴んだ。
意図的にじゃなくて、自然と手が動いてしまったみたい感じに。
双葉小太郎
双葉小太郎
あれ、僕何言ってるんだろう。
六花清春
自分は少し変な発言かなと思っちゃったけど、きよは凄く嬉しそうな顔をした。
そのきよの笑顔が可愛くて、僕はきよに優しいハグをした。
きよも、少し恥ずかしそうにハグをし返してくれた。
双葉小太郎
六花清春
僕達は、今日で2度目のキスをした。