最強勇者、魔王、 そんなの知りません! 私はオールワークスメイドです!
のあ
ピンクの髪のメイドが、 背筋を伸ばしたまま美しい所作でそっと膝を曲げた
メイド特有の「カーテシー」である。
だか、挨拶を受けた少年はそれどころではないようだ。 周囲を見渡して驚愕していた
どぬく
どぬく
るな
どぬく
長く綺麗な白い髪の少年の名は、 どぬく
本日の招待客であり、るなとは幼い時からの親友であるどぬくは驚きを隠さなかった
何故ならるなの容貌が、振る舞いが、自分の知る彼女から掛け離れていたからだ。
るなは伯爵家、公爵、侯爵に続く家格でありながら、色々あって
娘を着飾らせる事も、十分な教育を与える事も難しい経済状況にあった
だか、今のるなはどうだろう 伯爵令嬢に相応しい美しさを持っている
新品同様の若草色のドレスを身にまとい、腰まで伸ばした艶やかな水色な髪を一つにまとめて陽の光のように輝いている
るな
るな
るな
のあ
のあ
どぬく
どぬく
どぬく
どぬく
2週間前までは見るに堪えない荒れ放題の庭
蔦が絡まったテーブルセット
庭師をやてう余裕が無いせいでとても客をもてなせる状況ではなかった
だが今は
鬱蒼した森状態だった庭は跡形もなく消えていた
遠近法を生かした木々の配置が庭全体を広く見せ開放感を与えてくれている
るな
どぬく
どぬく
どぬく
るな
るな
るな
お淑やかな貴族令嬢の笑顔が一転
るなは快活そうな満面の笑みをうかべた
どぬく
どぬく
るな
るな
席を立ち、普段の表情のままカーテシーをしてみせる、るな
無邪気な少女の表情で行われる、優雅で品のあるカーテシーはどこかチグハグでおかしかった
そうして2人のお茶会の時間は和やかに進み、2人が帰る時間となった
どぬく
どぬく
どぬく
るな
笑顔で別れの挨拶をする2人
馬車に乗るどぬくを見送り、るなのお茶会は恙なく終了した
屋敷に戻ると、玄関ホールでメイドののあが待っていた
のあ
のあ
るな
身支度をしっかり整えてくれる使用人はのあが初めてだった
だから、るなが嬉しくてメイドに突進する事は仕方ない事なのだ! (byるな)
るな
るな
のあ
のあ
るな
るな
るな
2週間前、どぬくがこの屋敷を訪れた時、ここは確かに幽霊屋敷で、るなは磨けば光るのにそれが出来ない
もったいない系残念美少女だった
それらの全てを改めたのがるなの言う通り、ここにいるメイドの、のあなのである
のあ
のあ
るな
るな
のあ
嬉しさの余り暴走するるなはいくら注意しても止まらなかった
しばらく困惑していたのあだか、とうとうその口調が冷たいものへと変貌する
のあ
のあ
るな
るな
るな
のあ
るな
のあ
のあ
るな
るな
るな
るな
本来ならば十数人でこなす仕事を彼女は1人で完璧に遂行していた
それは凄い事だか、だからこそもっと待遇のいい働き口があったはずだ
のあ
のあ
のあ
のあ
のあ
るな
のあ
のあ
るな
るながそっと視線を外す中、のあの心は情熱に燃えていた
のあ
のあ
のあ
のあ
のあの大いなる決意を知るものはまだ誰もいない
これは没落令嬢のサクセスストーリー
ではなく...
令嬢の傍らに佇むメイドの物語である
ヌッシ(◔⊖◔)
ヌッシ(◔⊖◔)
ヌッシ(◔⊖◔)
ヌッシ(◔⊖◔)
ヌッシ(◔⊖◔)
ヌッシ(◔⊖◔)
コメント
1件
ええやんええやん(?)