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最強勇者、魔王、 そんなの知りません! 私はオールワークスメイドです!

のあ

いらっしゃいませ

ピンクの髪のメイドが、 背筋を伸ばしたまま美しい所作でそっと膝を曲げた

メイド特有の「カーテシー」である。

だか、挨拶を受けた少年はそれどころではないようだ。 周囲を見渡して驚愕していた

どぬく

ここがるなのお屋敷?

どぬく

前来た時は...

るな

もっと幽霊屋敷みたいだった?

どぬく

るな?!

長く綺麗な白い髪の少年の名は、 どぬく

本日の招待客であり、るなとは幼い時からの親友であるどぬくは驚きを隠さなかった

何故ならるなの容貌が、振る舞いが、自分の知る彼女から掛け離れていたからだ。

るなは伯爵家、公爵、侯爵に続く家格でありながら、色々あって

娘を着飾らせる事も、十分な教育を与える事も難しい経済状況にあった

だか、今のるなはどうだろう 伯爵令嬢に相応しい美しさを持っている

新品同様の若草色のドレスを身にまとい、腰まで伸ばした艶やかな水色な髪を一つにまとめて陽の光のように輝いている

るな

ようこそ我が家にお越しくださいました

るな

歓迎致しますわ

るな

のあ、私たちはテラスに行きますから紅茶の用意をお願いしますね

のあ

かしこまりました

のあ

お嬢様

どぬく

ちょっとるな〜

どぬく

本当にどういう事なんだよ!

どぬく

たった2週間でこんなに見違えちゃって

どぬく

いい加減に説明してよ

2週間前までは見るに堪えない荒れ放題の庭

蔦が絡まったテーブルセット

庭師をやてう余裕が無いせいでとても客をもてなせる状況ではなかった

だが今は

鬱蒼した森状態だった庭は跡形もなく消えていた

遠近法を生かした木々の配置が庭全体を広く見せ開放感を与えてくれている

るな

ふふふっ、こればっかりは秘密よ

どぬく

意地悪なんだから!

どぬく

まぁそれはいいや!

どぬく

でも、そろそろ話し方どうにかならない?

るな

はぁ...

るな

結構お嬢様って感じが出てたでしょ

るな

るな頑張ったんだからね!

お淑やかな貴族令嬢の笑顔が一転

るなは快活そうな満面の笑みをうかべた

どぬく

すごく新鮮で素敵だったけど

どぬく

いつものるなの方がやっぱりいいよ!

るな

そう思う?

るな

ありがとう!

席を立ち、普段の表情のままカーテシーをしてみせる、るな

無邪気な少女の表情で行われる、優雅で品のあるカーテシーはどこかチグハグでおかしかった

そうして2人のお茶会の時間は和やかに進み、2人が帰る時間となった

どぬく

次に会えるのは王立学園の入学式だね

どぬく

入学式の後は僕達の社交界デビュー、春の舞踏会だね!

どぬく

楽しみ〜

るな

うん!入学式で会おうね

笑顔で別れの挨拶をする2人

馬車に乗るどぬくを見送り、るなのお茶会は恙なく終了した

屋敷に戻ると、玄関ホールでメイドののあが待っていた

のあ

お嬢様、夕食の前に1度髪を整いましょう

のあ

お部屋にお戻りください

るな

のあ...

身支度をしっかり整えてくれる使用人はのあが初めてだった

だから、るなが嬉しくてメイドに突進する事は仕方ない事なのだ! (byるな)

るな

ありがとう!

るな

のあ!

のあ

きゃゃゃあああ?!

のあ

メイドに抱きついてはいけません、お嬢様!

るな

だって嬉しいんだもん!

るな

お茶会が成功したのはのあのおかげだよ

るな

ありがとう!

2週間前、どぬくがこの屋敷を訪れた時、ここは確かに幽霊屋敷で、るなは磨けば光るのにそれが出来ない

もったいない系残念美少女だった

それらの全てを改めたのがるなの言う通り、ここにいるメイドの、のあなのである

のあ

分かりましたから離れてください!

のあ

ご令嬢が突進してだきつくなんてはしたな過ぎますよ!

るな

ふふふ、よいではないか、よいではないか

るな

減るもんじゃないし

のあ

どこでそんな言葉覚えてきたんですか?!

嬉しさの余り暴走するるなはいくら注意しても止まらなかった

しばらく困惑していたのあだか、とうとうその口調が冷たいものへと変貌する

のあ

ダメですね。

のあ

これはもう、教育のやり直しですね

るな

きゃゃゃゃゃあああ!

るな

ご、ごめんなさい!

るな

るなが悪かったです!

のあ

本当ですね?

るな

(゜゜)(。。)(゜゜)(。。)

のあ

畏まりました

のあ

とりあえず髪を整えましょうか

るな

う、うん!

るな

ねぇねぇ

るな

のあはどうしてうちで働く気になったの?

るな

正直あなたなら引く手間あったでしょう?

本来ならば十数人でこなす仕事を彼女は1人で完璧に遂行していた

それは凄い事だか、だからこそもっと待遇のいい働き口があったはずだ

のあ

ふふふ

のあ

全ての仕事を任せていただけるからですよ、お嬢様

のあ

私、メイドの仕事全てを経験したいんです

のあ

こちらではあらゆる仕事が私のもの

のあ

こんな素敵な話はそうそうないと思いません?

るな

す、素敵なのかしら?

のあ

勿論です!

のあ

メイドをするには全ての業務を任される『オールワークメイド』一択ですね!

るな

そ、そうなの......?

るながそっと視線を外す中、のあの心は情熱に燃えていた

のあ

(せっかく生まれ変わったんだもの)

のあ

(今度こそ本物のメイドとして生きてみせるわ)

のあ

(空の上から見てて、お母さん)

のあ

(私、絶対に『世界一素敵なメイド』になってみせるから!)

のあの大いなる決意を知るものはまだ誰もいない

これは没落令嬢のサクセスストーリー

ではなく...

令嬢の傍らに佇むメイドの物語である

ヌッシ(◔⊖◔)

こんにちは〜

ヌッシ(◔⊖◔)

からピチの毎日投稿が最高過ぎて発狂しているヌッシでーす

ヌッシ(◔⊖◔)

今回はのあさんが主役の異世界物語です!

ヌッシ(◔⊖◔)

これは少しばかりある物を参考にさせて頂いています

ヌッシ(◔⊖◔)

文字数も多くて大変だとは思いますが、書いている時にどんどん追加していたらこんなことになってしまいました!

ヌッシ(◔⊖◔)

下手ですがこれからもよろしくお願いします(* ᴗ͈ˬᴗ͈)”

最強勇者、魔王、そんなの知りません!私はオールワークスメイドです!

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コメント

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ええやんええやん(?)

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