高城寛貴(所長)
所長が受話器を置いてこちらにやって来た
沢田マリカ
高城寛貴(所長)
芹沢大和
高城寛貴(所長)
突然のことに
その場にいた全員が動揺を隠しきれず
龍三さんも真美さんも驚いていて
特に真美さんは言葉も出ないと言うような様子だった
三村龍三
三村龍三
高城寛貴(所長)
三村真美
三村龍三
三村真美
三村真美
真美さんは再び龍二さんに連絡を取り状況を説明
真美さんのスマホから
微かに驚く男性の声が聞こえた
一目だけでも会えたら
そんな思いで山梨の田舎からここまで来た二人
まさか訴えが取り下げられるとは思いもしていなかったはずだ
急遽もう一泊しなければいけなくなったため
そのホテル探しもしなければならず
二人は大慌てで宿泊予定のホテルへ向かった
数時間後
幸いにも今日泊まるホテルでの連泊が可能になったと連絡が入る
沢田マリカ
沢田マリカ
芹沢大和
しかし
なぜ今になって訴えが取り下げられたのだろうか?
考えれば考えるほど謎は深まるばかり
被害者の家族にとって
三村優真の存在は脅威だったはず
虐待の事実を知り
彼女の傷を治療した彼を野放しにすれば
いずれ居場所を突き止めて乗り込んでくるかもしれない
世間に虐待の事実が露見し
彼女を殴った母親も
性的虐待を加えていた兄も
気持ち悪いと罵った父親も
警察に通報されて後ろ指を指されながら生きることになる
だから被害届を提出したのだと思っていた
彼が塀の中にいれば
虐待の事実が露見することもない
万が一調べられたとしても
彼女の身体にはもう傷はないし
全ての罪を彼に擦り付けることだってできる
それなのに
今になって訴えが取り下げられた
いったいなぜ?
まさか……
沢田マリカ
芹沢大和
彼女だ……
彼女が家族に懇願したのだ
虐待の事実を隠すことを条件に
彼女が彼を助けようとしている
沢田マリカ
芹沢大和
沢田マリカ
芹沢大和
芹沢大和
沢田マリカ
芹沢大和
沢田マリカ
芹沢大和
芹沢大和
沢田マリカ
井川静(じん)
井川静(じん)
井川静(じん)
井川静(じん)
井川あすみ
井川静(じん)
井川静(じん)
井川あすみ
井川静(じん)