この作品はいかがでしたか?
120
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ある「女の子」がいました
「女の子」は幼稚園の頃すごく仲の良い女の子がおりました
小学校に行く時女の子に言われました
「またいつか会えるといいね」
「女の子」は「あぁ、1人になるんだ」
そう思いました
予想通り小学校は知らない子が沢山いて、すごく怖かったのです
最初はなかなか馴染めませんでした
でも、なんだかんだ友達もできて楽しんでいました
「女の子」は学童に通っていて1年生から習字をしていました
4年生になり私がしようと決めていた席に『ある少女』が座っていました
席の取り合いで喧嘩しました
馬鹿みたいに喧嘩してその結果仲良くなりました
しかし「女の子」と『ある少女』は同じクラスになったことがありませんでした
「女の子」は仲が良い子はいたものの人付き合いが好きではなかったので
『ある少女』以外とはあまり喋りませんでした
6年生になるとクラス替えで初めて同じクラスになれました
すごく喜んでいました
いつも一緒にいて沢山話していました
しかし「女の子」には隠し事がありました
「女の子」は笑うツボがみんなとずれていて
いつも作り笑いをしていたのです
そしてそのまま中学生になりました
クラスはまた別で休み時間だけ話すようにしました
「女の子」はクラスでは一人でいました
一人でいるのが好きだったのです
でも、『ある少女』といる時は違いました
「女の子」は『ある少女』と話すのが楽しみで仕方ありませんでした
でも、「女の子」は『ある少女』といるのが楽しくても
どんなに面白くても
笑うことが出来ませんでした
だから作り笑いをしていました
中学二年生になりました
なんとクラスが一緒になり廊下で発狂していました
同じクラスになりプチ喧嘩をするようになりました
でも、それもすぐに仲直りしまた笑い合いました
『ある少女』は気づいていました
「女の子」が作り笑いをして苦しんでいるのを
「女の子」が笑えないでいることに気づいていました
だから『ある少女』は「女の子」を笑わせようと頑張ってくれていました
「女の子」もそのことに気づいていました
だけど「女の子」は笑えませんでした
その事が辛くて、申し訳なくてだんだんと病んでいきました
そしてリスカを試みました
しかし、想像以上にいたかったので諦めました
そして、あるアプリに病み投稿をしました
そこにはリア友のことが怖いと載せました
投稿して後悔と罪悪感でいっぱいになりました
そして『ある少女』からのコメントで
一生消えないような傷ができたような気がしました
自分がしたことなのに、泣きそうになって
お風呂に駆け込みました
沢山泣きました
だって、自分のせいで傷つけてしまったのですから
罪悪感、後悔、情けなさ
たくさんの感情が生まれ
どうにか死ねないか
どうにかして自分を痛めつけられないか
そう考えました
しかし、「女の子」が家に帰るといつも家族がいるのです
リスカなんてする隙がありません
「女の子」はリスカを諦めとにかく自分を責めました
寝室で沢山泣きました
泣いているとお父さんも来ました
そして、お父さんはお母さんを呼びました
なんで泣いてるの
そう言われました
「分からない」
そう答えました
「女の子」は自分が病んでるなんて親に言ったら
二度と『ある少女』と関わらせないようにさせられると思ったのです
だから、1部分だけ話しました
「『ある少女』と話すのが怖い」
そう言いました
なんで怖いのか、それは自分自身でもわかりませんでした
でも、多分、「女の子」の作品を楽しみにされることが怖かったのでしょう
プレッシャーと圧力と
その全てが怖かったのでしょう
〘 距離を置こう 〙
「女の子」は『ある少女』へ向けた病み投稿にそう書いていました
しかし、そんなこと親に言えません
それを言ったら「女の子」が病んでることがバレてしまうからです
次の日、「女の子」の目は腫れていました
夜に沢山泣いたのが原因でしょう
「女の子」は学校に行きたくありませんでした
『ある少女』を傷つけたのに平気な顔して学校に行ける訳ありません
だから「女の子」はお母さんに言いました
「学校を休ませて」と
でも、お母さんは昨日の「女の子」の話を聞いたはずなのに学校にいけと言いました
仕方なくて準備していきました
「女の子」は自分の話を『ある少女』に聞いて欲しくてたまりませんでした
「女の子」はふとした時『ある少女』のことを考えていました
そして気づきました
どれだけ怖くても、自分は『ある少女』と話したいのだと
1人ではつまらないのだと分かりました
そんな時2人共通の友達から紙をもらいました
それは『ある少女』からの手紙でした
「女の子」へ 自分が傷つく行動なんてしないでね。○○と△△と仲良くしなよ。悩みがあるなら口に出すべき!何も言わずに貯めてたらダメだ!! 『ある少女』より
「女の子」は学校にもかかわらず泣いてしまいました
傷つけたのに心配してくれて嬉しくて、申し訳なくて
その日は気まずくて何も話せませんでした
そして帰り
車でお母さんに聞かれました
[ 『ある少女』ちゃんとどうやった?]
「女の子」は『ある少女』のことを親に話していたのでした
そして親に言われたのです
[嫌なことばちゃんと嫌って言わんけんやろ?もっかいはなしてみんしゃい!]
ですが「女の子」は『ある少女』と話せていません
しかしお母さんに心配させる訳にはいきません
だから「女の子」は嘘をつきました
「うん、全然大丈夫やった!」
「女の子」得意の作り笑いで嘘を言いました
もちろんお母さんはそんなことに気づいたりしません
いつも作り笑いだったのですからバレるはずがありません
でも、「女の子」が言ったのは本心ではありました
どれだけ怖くても、やっぱり自分の話を『ある少女』に聞いて欲しかったのです
だから、明日話そう
そう思いました
でも、距離を置こうと言っておいていきなり話しかけるのは意味がわかりません
だからDMで話すことにしました
そして次の日
話しかけたものの自分のせいで『ある少女』は情緒不安定になっていました
だから、私が話しかけると怒り気味に『なに?』と言いました
怖かった
でも引き下がる訳には行きませんでした
頑張って話しかけようとしました
ですが恐怖の方が大きくて、諦めました
すると『ある少女』から手紙が来ました
「女の子」へ 話しかけにくいからまずは手紙で... 私は元気100倍だよ! ーーーーーーーーーー ーーーーーー ーーー ー
やはり自分のせいで話しかけにくくなっているのだと
自分のせいで今までの関係を崩してしまったのだと
それでも、そうなってでも話しかけてくれるのだと
自分と仲良くしようとしてくれるのだと
嬉しかったのです
だから、自分も手紙を返すことにしました
『ある少女』へ 手紙嬉しかったよ 元気なら良かった ーーーーーーーーーー ーーーーーー ーーー ー
そしてまた、手紙が帰ってきました
これもいいなと思いました
顔には出せなくても素直に嬉しいし楽しいからです
でも、話す方がいい
でも...怖い
そんな時
『ある少女』から「女の子」に話しかけてきてくれました
あぁもういいんだ 許してくれたんだ
「女の子」は安堵につつまれました
そして、少し気まずいながらも楽しく話しました
「女の子」はやっぱり『ある少女』は優しいなと思いました
勇気が出せずに話しかけれなかった自分とは違って
話しかけてくれたことが嬉しかったのです
「女の子」はもう二度と『ある少女』を傷つけないと
傷つけたくないと思いました
コメント
12件
そんな事があっていたのね〜まぁ良かった
泣いた←感動して
友達関係って複雑だよね……何かあったら相談してね