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次の日の朝。 昨夜のことは、夢だったんじゃないかと思っていた。

いや──思いたかった。

でも、玄関を開けた瞬間にその幻想は一瞬で消えた。

颯真

おはよう、凪

海翔

ほら、靴履いて。遅刻するよ〜?

……本当に来たんですね

海翔

来るって言ったじゃん!

…………俺、昨日ちゃんと断ってましたよね?

海翔

うん。でもそういうの、昔からだったし

昔の話、俺は知らないってば

言いながら靴を履く俺の横で、颯真が鞄を持ってくれる。 海翔は勝手に俺の制服のネクタイを整えてくる。

な……っ、やめて! 自分でやるから!

海翔

いいじゃん、慣れていこうよ、ね?

勝手に“慣れる前提”で話すな!

この2人、テンポ感も距離の詰め方もおかしい。

完全に初対面のはずなのに、やたらと自然に入り込んでくる。

しかも──

ねぇ、さすがにちょっと気になるんだけど

登校中、俺は口を開いた。

なんで、俺が今日から通う高校、知ってるんですか

颯真は無言で前を歩きながら答えた。

颯真

……凪が転校してくるって、たまたま校内で見かけたんだ。制服姿

そこから住所も割れたんですね?

颯真

海翔がちょっと頑張った

俺のネット履歴とかから特定したわけじゃないですよね???

海翔

ううん、表札の名前と転入者リスト見ただけ

怖すぎるでしょ!?

2人は悪びれもせずに笑っていた それにしても──

海翔

ねぇ、聞いていい?

海翔がふと立ち止まって、俺の前に回り込む。

海翔

本当に、1ミリも覚えてない?

……うん。マジで、全部ない

俺は素直にそう答えるしかなかった。

海翔

そっか。そっか〜……

海翔

でも、大丈夫だよ

海翔はすぐに笑った。

海翔

俺たちが、全部覚えてるから

颯真も、静かにうなずいた。

颯真

俺たちが“好きだった”凪をな

……勝手に過去語られても困るんだけど

颯真

なら、今の“凪”をまた好きになるよ

不意に、言葉を失った。

彼らの言う「好き」が、どういう意味なのか。

その温度と重さに、戸惑う。

──なのに、なぜかその言葉が、 少しだけ、胸の奥で熱く残った。

教室のドアを開けた瞬間、空気が変わった。

ざわ……ざわざわ……

朝のざっくりした空気が、一瞬で“噂”と“視線”に変わったのがわかった。

理由は、簡単だ。

俺の後ろに、颯真と海翔がピッタリとついてきていたから。

しかも、なぜか「当然」のような顔をして。

海翔

そーいえば、お弁当、ちゃんと持ってきた?

いや、お弁当って……俺、買うつもりだったんだけど

海翔

えっ、だめだよ。俺、作ってきたんだから!

海翔が、嬉しそうにバッグから手作りの二段弁当を取り出す。 しかも、俺の好きなものばかり──らしい。

好きって……俺、自分の好物も覚えてないんだけど

海翔

うん。俺が覚えてるから大丈夫!

お前、怖いわ

周囲の視線がどんどん痛くなってくる。 みんな「誰?」って顔でこっちを見てる。

当然だ。俺もそう思ってる。

クラスメイト

凪くん、誰……? あのイケメンふたり、なんで一緒にいるの……?

クラスメイト

え、兄弟? え、あの兄弟、うちの学年じゃなかった?

クラスメイト

えっ、彼氏……?

いや、違うから。 でも説明もできないから、余計にややこしい。

颯真は教室の外の廊下の壁にもたれて、静かに俺を見つめている。 海翔は隣の空席に当然のように座って、俺の筆箱の中を勝手に整理し始めていた。

……お前ら、授業は?

颯真

出るけど、教室違うから

じゃあ戻って

颯真

いや。凪の近くにいるのが最優先なんで

そろそろ先生来るけど……

海翔

それならちゃんと理由あるし

なんの?

海翔

“幼馴染を保護中”ってことで

海翔は笑った。

その言い方にムカつきつつ、 なぜか、完全には否定できなかった。

俺は今── 知らないふたりに、守られているような感覚があった。

記憶も、関係も、全部忘れているのに。 なぜかその距離感は、すでに“特別”だった。

ぬっしー

見てくださりありがとございます!!

ぬっしー

いやぁ、テラーの楽しさを知りました!

ぬっしー

これからもよろしくお願いします!

next…30♡かも?

幼馴染に恋されるなんて、あり得ない!

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