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一番星のキミに恋するほどに切なくて。

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一番星のキミに恋するほどに切なくて。

1 - 一番星のキミに恋するほどに切なくて。

♥

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2022年06月03日

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「様子? まさかっ……総長、体調が
悪いんですか!?」

涼太

「……良好だ」

「じゃ、じゃあなんで……」

亮平

あれ……もしかして……。

亮平

僕の体調を心配してるのかな?

亮平

ここ最近、僕にずっと付きっきりで
数分単位で体調確認されてたし……。

亮平

「涼太さん。」

亮平

「もしかして、僕の体調気にしてる?」

亮平

案の定、僕の言葉に驚いた顔をする
涼太さん。

亮平

「やっぱり……ごめんなさい。」

亮平

「涼太さんが倉庫に行けなかったのは
僕のせいなんです。」

亮平

深々と頭をさげた。
涼太さんは優しい。
優しいけど、僕のために無理はしないで
ほしい。
家の仕事と総長としての仕事も
あるのに……。

涼太

「……謝るな。お前のせいじゃない。」

涼太

「俺の都合だ。」

亮平

涼太さんはそう言ってるけど、仲間の
みんなが暖かい眼差しで僕達を
見つめている。
涼太さんが僕のために行けなかったって
ことを、わかってくれてるように思えた
みんなは笑顔で涼太さんを見ている。
それがなによりの証拠だった。

亮平

「……ふふっ 、ありがとう」

亮平

「涼太さん」

涼太

「はぁ……」

亮平

涼太さんはため息をつくと、黙り込んで
しまった。

「総長……そうだったらそうと、
言ってくださいよっ!!」

「俺らいつでも待ってますから!」

「えーと……」

亮平

そう言って金髪の人が僕のことを見る。

亮平

あ、そっか……。

亮平

さっき自己紹介できなかったんだ。

亮平

「阿部亮平です」

ジェシー

「あ、俺はジェシーって言います」

ジェシー

「みんなからはジェシーって呼ばれて
るんでそう呼んでください!!」

ジェシー

「Ahhhhhhhhhh」

「ジェシーうるさいよ」

慎太郎

「近所迷惑になるよ」

亮平

みんなから注意されてるし……。

亮平

明るい人なんだなぁ。

こーち

「そんじゃあ俺らは失礼するっす」

こーち

「総長」

涼太

「……あぁ」

亮平

そう言って帰ろうとしているジェシー
さんたちに、僕はあわてて声をかけた。

亮平

「あ、あの!!」

亮平

僕の声にみんなが振り返る。

亮平

僕のために時間をさいてくれてる涼太
さんに、僕のできる限りのことを
したかった。
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