家にかえり、 甘い飴玉を噛みこんだ。
いつもなら 笑ってみてるだけなのに 何故今日は 梅宮さんの手を退けてしまったのだろうか。
勝手に頭を撫でてきた時は少しイラッとしたが、ちゃんと笑えていただろうか。
少しの考え事を終え、 今日も星降る夜に眠った。
しくじった。 1人で飛び込んだのが悪かったか、?
桜
桜
さっきまでの活きの良さはどこいった~?白黒頭~? という声が、 かがみ込む俺の頭から聞こえてきた。
前までは1人で、 こんくらいやれたのに。 出来たことが出来なくなるって、 こんなに怖いんだな。
街を荒らしてたヤツらが バットを振り下ろした。 当たると目を固くつむった先、 俺の意識は飛んでしまった。
気づくと見慣れた天井。 見慣れたベッドがあった。
桜
楡井
楡井
っと号泣している楡井に思いっきり 抱きつかれた。 と同時に怪我の部分が酷く痛んだ
桜
楡井
くっそ楡井の奴、 容赦なく抱きつきやがって…… おかげで傷がさらに痛んだ。
蘇枋
楡井の後ろからニッコーっと 蘇枋がでてきた。 全く存在感が感じ取れなかった
桜
蘇枋
ケロッと明るく蘇枋が笑った。 合間見える顔に、 心臓がドキッと跳ねた。
桜
桜
蘇枋
喋りかけた途中で、 楡井がモゴモゴっと口を動かした。
蘇枋
蘇枋
お、落ち……てた……? おい明らかに楡井が何か言いかけたぞ と、突っ込みたかったものの、 蘇枋の何かしらの圧に負けて 大人しくしとこうと思った
授業が始まるチャイムがなろうとしていた時、 蘇枋と楡井は部屋を後にしようとしていた。
蘇枋
楡井
2人が部屋を出た後、 一気に静けさが残った。
殴られたであろう頭を触るが、 血液どころか怪我もしてなかった。
桜
自分の頭を触れながら 少しの疑問が残った。
桜
とは言っても最近の 俺に対しての態度も変な感じだったが、 そこを抜いても、 少しの違和感が残った。
ピンクのカーテンが閉まる保健室。 俺は1人考え込んだ。
朝の登校。 優雅な朝から感じられる朝日は とても気持ちがいいものだった。
昨日の夜考えたことなんて忘れそうな程に。 街の人からの賞賛を軽く交わし、 学校へ行く道へと進んで行った。
蘇枋
暗い細道の奥の方から 声が聞こえた。 誰かが喧嘩でもしているのだろうか
多少の面倒くささを感じ、 気づかないふりでもして 通り過ぎてしまおうとすら感じた。
蘇枋
道の奥から微かに声が聞こえた。 スっと耳の中に入ってきた ワードがあった。
自然と耳の中に、 白黒頭というワードが 俺の脳に入ってきたのだ。
まさかとは思いつつ 俺は止まっていた足が 勝手に動いていた。
嫌な予感という物は よく的中するものだ。 案の定そこには 大人数相手に タコ殴りにされている桜君が居た。
もうすぐにでもバットが振られそうな勢いだった。
焦りからだったのか、 俺はつい自分の足でバットを受け止めてしまった。 これはやらかしたと思ったよ
自分の足首にとてつもない衝撃が走った。 痛さに悶えそうになったが 笑顔を取り繕い、 あくまで平然そうな顔をした。
後ろで寝てる桜くんは、 俺が来る少し前に眠ったらしい。 どちらかと言えば気絶だが、 今は気にしている場合では無い。
蘇枋
相手からは うっせぇよ や 誰だテメェ等、 次々罵倒が飛んできた。
こんな奴らのどこに、桜君が やられてしまったのだろうか。 何があっても1人でせ追い込もうとして 誰よりも必死で 誰よりも優しい君が 此奴らなんかにやられるのは 少し尺に触った。
そこからという物、 転がってる奴らをそっちのけで 桜君を前に掲げ……、 言わいるお姫様抱っことやらだ。 をし、学校へと走った。
走ってる途中 足首がズキズキと痛んだが 違うことに意識を集中し 誤魔化した。
この眠り姫を 抱えながらも 愛おしい気持ちが湧いてくる。 自分の傷なんて 気にならないくらいに……
俺の好きな桜君が 壊れてしまわない様に 願いながら 俺は自分の気持ちを押し込み 飲み込んだ。
コメント
2件
自分の怪我無視できるほど桜くんのこと好きなの尊すぎ...( ; ; )