今は8月の半ば
そんな彼女はある部員と
春高1時予選を見に行ってた
女監督
及川徹
私と彼は部活を抜け出し、予選を見に来ていた
ちゃんと許可はもらい、偵察も兼ねて
この主将と見に来ていた
女監督
女監督
女監督
及川徹
女監督
及川徹
花巻くんも口に出していた、烏野って言うチーム
今は宮城1の恵まれた体格
百沢雄大のチームと戦っていた時だった
女監督
女監督
及川徹
女監督
及川徹
及川徹
女監督
及川徹
及川徹
及川徹
急に真剣な顔つきになった及川くんにビクッとした
いつもの、みんなをまとめる主将の顔
顔がいいから、余計に心臓にくる…
そして上からコートを見る
大きい。コートに巨木が生えたようだ
あの…オレンジ頭の、10番、あんな身長であんなに飛んでいるのに
なんか、上から手が出てきてなんかかわいそう…
女監督
及川徹
女監督
及川徹
及川くんが言った瞬間、コートに目をやると
そこには2度見してしまう、どこか恐ろしいものがあった
女監督
女監督
瞬きちょっとの間でもう彼は飛んでいた
9番と10番の速攻
及川徹
及川徹
及川徹
女監督
女監督
及川徹
及川徹
女監督
及川徹
そこから烏野がのり、見事にストレート勝ち
うわぁ改めてすげえなぁ…
でもうちといい勝負出来るぐらいの強さじゃなきゃね
女監督
及川徹
女監督
及川徹
及川徹
及川徹
??
及川くんが言いかけた瞬間、背後から声がした
そこには茶毛ぽっくて、ぱっちりと目が開いていて
華やかな顔をしている選手がいた
及川くんと同じタイプのイケメン
及川徹
二口堅治
及川徹
及川徹
及川徹
二口堅治
及川徹
2人で徐々に言い争ってるのを見て後ろのもう1人の
同じ高校かな…?大きい選手が立っていた
なんか体が大きくて190ぐらいの、白い眉なし男が
心配そうにおろおろしている
見た目は怖いが中身は優しい少年らしい
二口堅治
女監督
及川徹
二口堅治
二口堅治
及川徹
二口堅治
女監督
あたしは及川徹の彼女じゃない!
と、言おうとしたところ
??
二口堅治
二口堅治
鎌先靖志
二口堅治
鎌先靖志
二口堅治
二口くんはなんだかんだ言って、嬉しそうだった
まあ、先輩仲良い?のはいいことね…
鎌先靖志
鎌先靖志
二口堅治
鎌先靖志
及川徹
二口堅治
鎌先靖志
鎌先靖志
二口堅治
鎌先靖志
二口堅治
会話に入る余地もないまま、私は隣の眉なしくんにそっと声をかけた
女監督
こくりと彼は深く頷いた
あっちも苦労してるらしい
鎌先靖志
二口堅治
彼は走り出し、そのままあとを追うように眉なしくんもついて行った
そして彼はくるっと途中で止まり振り向くと
二口堅治
と言い残しそのまま走り去っていった
鎌先靖志
鎌先靖志
鎌先靖志
鎌先靖志
彼はこの地を後にした
女監督
及川徹
女監督
及川徹
女監督
及川徹
及川徹
女監督
及川徹
女監督
この及川くん振るなんて大物だなぁ…
でも振るとこなんてあるかしら?
よく考えたらある1つの答えが導かれた
女監督
女監督
私が言いかけた途端
彼は一瞬顔の笑みが消えた
及川徹
及川徹
そう言った彼は私の口に人差し指を立て
顔を近づける
私が動けずにいると、彼は私の口から手を離し
彼がギャラリーの手すりに顔を埋めた
そこからちょっと見える目はどこか…なんと言うか…
すごく綺麗だった
思わずドッキとしてしまう
女監督
女監督
女監督
女監督
及川徹
及川徹
彼は経験もありセンスもあり体格もある
なのにセッターとしての「才能」と言う言葉は当てはまらなかった
彼は努力家で死ぬほど痛い思いをしてきた
白鳥沢に勝つために、ずっとずっーと頑張ってきたのだろう
女監督
女監督
及川徹
私たちは次の試合を引き続き偵察する
これからもずっとこのチームで
勝つために
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