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一部始終を呆然と眺めていたぼく。
あまりの非日常的な光景に固まっていると、涼ちゃんがおいで、と呼んでくれた。
ぼくは、混乱しつつも、呼ばれるがまま涼ちゃんのところに歩いていく。
藤澤
涼ちゃんが近くに来たぼくの頭をポンポンと撫でる。
大森
藤澤
そう言って、涼ちゃんはいつものぼくの好きな笑顔で微笑んだ。
大森
藤澤
大森
藤澤
大森
藤澤
大森
さっきの光景がずっと頭に残ってる。
回らない頭に、涼ちゃんのピアノの音色が流れてこんでくる。
いつもより少し寂しそうな音色に、心がギュッとなる。
ぼくは、何も言わずにただ窓の外を見ていた。