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藤澤

元貴、泣いてるの?

涼ちゃんに言われて気付く。

大森

え、あ…なんでだろ…

眼鏡を外し、慌てて涙を手で拭う。

藤澤

元貴、好きな人いるでしょ?

大森

え、

ぼくはびっくりして涼ちゃんを見る。

藤澤

んふふ、ぼくは元貴よりお兄さんだからね。
分かっちゃうんだなぁ〜。

そう言って涼ちゃんはぼくがずっと眺めてた窓の外をチラッと見る。

藤澤

サッカー部の人か。

大森

え!なんでっ。

誰にも言うつもりはなかったのに、バレてしまった。

藤澤

見てたら分かるよ。
元貴ずっと外を見てるんだもん。

涼ちゃんに言われて気が付いた。

いつもここから窓の外見てたけど、本当はサッカー部を…若井の事を見ていたんだって。

あぁ、ぼくはだいぶ前に若井の事が好きになっていたんだなと思い、また涙がポロポロ溢れてきた。

大森

…っ、ぐすっ、、

藤澤

てか、元貴って眼鏡取ったらすごく可愛いよね。

大森

うぅ、可愛くなぃ〜〜!

藤澤

あはは。
いいよ、いっぱい泣きな?

涼ちゃんはそう言うと、ぼくを優しく抱きしめて、ぼくが泣き止むまで背中をポンポンと叩いてくれた。

優しくしてくれる涼ちゃんに、ぼくはポツポツと自分の気持ちを話し始める。

ルームメイトの事を好きになってしまった事。 その人はとても優しくて、カッコよくて、クラスの人気者で、初めて出来た友達だと言う事。 そんな彼に自分なんて釣り合わないと言う事。 他にも色々、思いつく限りを話していった。

涼ちゃんは最後までうん、うん、と静かに聞いてくれた…

大森

涼ちゃん、聞いてくれてありがと。

全部吐き出して、少しスッキリしたぼくは、涼ちゃんの胸から顔をあげる。

藤澤

ねえ、元貴。
僕、考えたんだけどさ。

涼ちゃんはぼくの顔を両手でパシッと挟む。

大森

ふぇ、にゃに?

藤澤

今週の土曜日、家に泊まりに来ない?

大森

え?

藤澤

僕が元貴に自信を付けさせてあげる!

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