こんばんは!!
お久しぶりです!!
今回もるぅころです💛💙
では、どーぞ!!
今日も僕は夜の街に沈んでいく
見知らぬ誰かに抱かれて 日々の生活をなんとか生きてる
息苦しい日々だが いつかは報われる気がして
無駄な期待をする
そうでもしないと 僕はきっと生きていけないから
ピンポーン
会社から送られてきた住所の インターホンを押した
随分立派な家だった
今日のお客さんは 50代近く小太りな方かな…
最近は家の外装だけでお客さんの年齢や容姿の特徴を当てられるようになってきた
るくん
息を少し吐き、 いつものように笑顔を作った
ガチャッ
こくん
その家から出てきたのは 僕の予想していた人とは 全く違った
少し動揺したが、 すぐに笑顔を作り直した
るくん
こくん
彼は申し訳なさそうな顔をした
こくん
るくん
そう言って僕を家に招き入れた
こくん
こくん
るくん
このお客さんはこういう サービス初めてなのかな...??
それとも行為にいたる前に ある程度仲良くなりたい人なのか...
僕は頭の中で色々な考えを巡らせながらソファに座っていた
こくん
こくん
こくん
こくん
そう言ってココアの入った マグカップを渡してきた
なんだ... ちょっとだけ嬉しかったのに
るくん
るくん
るくん
こくん
茶色い封筒に入ったお金を 僕に差し出した
こくん
その気遣いは求めてないのにな
なんて言えるはずもなくて
るくん
るくん
もっと一緒にいたかったな
そう思いながらココアを1口 流し込んだ
るくん
甘いココアが僕の汚れた体に 染み込んでいくようだった
こくん
嬉しそうに笑う顔を見たら 余計帰りたくなくて
こんなこと思ったの初めて
いつもは帰りたくてたまらない 仕事だったのに
初めてこの仕事をしていて 楽しいと感じた
るくん
こくん
こくん
こくん
困るよね、なんて話してたけど楽しそうに笑うから心が少し痛くなった
友だちになれたら 一緒に飲めるのかな
仕事上、お客さんとの 連絡交換は許されていない
彼には近づいちゃいけないと思えば思うほど僕は触れたくてたまらなくなった
こくん
るくん
名前を呼んでくれた
ただそれだけの事に 僕は気持ちが高なった
こくん
るくん
るくん
こくん
こくん
こくん
冷蔵庫から缶ビールを 取ってきて僕に渡した
こくん
るくん
るくん
それから時間が経って あっという間に 終了時刻を迎えていた
るくん
こくん
こくん
るくん
こくん
君は帰り際に 僕に問いかけた
こくん
恥ずかしそうに下を向いたままの君に僕は優しくハグをした
君は抱き返してはこなかった
るくん
本心だった
だけどすぐにこれは仕事だということを思い出した
こくん
るくん
君の言葉をさえぎって 僕はまた笑顔を作った
悲しそうな顔をするから 僕は急いで部屋を出た
こんなに街灯は 明るいのに
僕の心は光なんてひとつもなくて
涙を堪えることなんか 出来なかった
るくん
やっぱりこんな仕事 大嫌いだ
そう思いながら 次の客の元へ歩き出す
家についてすぐにお風呂に入る
嫌な記憶ごと洗い流せる気がして 入念に触られた部分を洗う
そして、疲れきった体を 休めるためにすぐにベッドに入った
目を閉じると あの男の子が浮かんでくる
るくん
いや、抱かれたいのだと思う
彼の家を出て次の客の元へ すぐに向かった
僕のことをお気に入りにしてくれている常連さんだった
いつもより気持ちかった
でもそれは常連さんの おかげではない
目を瞑って君のことを 思い出していたからだ
少し高くてよく通る声
右耳のピアス
前髪が少しかかっている 大きくて綺麗な目
白くて長い指
薄い唇
君だと思えば 自然に声が漏れていた
ブッブー
携帯がなって画面を開くと、明日新しい予約が入ったとの連絡だった
るくん
るくん
そっと目を瞑って 眠りについた
あれから数日経ったある日
この前とは違った名前で 君の家の住所が送られてきた
もう前とは違って 自然に笑顔が零れている
ピンポーン
すぐにインターホンを押すと
中からこの前とは違って 髪型も服も整えている 君が出てきた
こくん
こくん
るくん
僕は浮かれた足取りで 家の中へ入った
こくん
君はなんだか今にも 泣きそうな声で聞いてきた
るくん
るくん
そう言っても君は 不安そうな顔をしていた
こくん
るくん
こくん
るくん
過去の記憶を思い出しながら 言葉を選んで君に伝えた
るくん
るくん
こくん
るくん
るくん
気がつけば僕は泣いていた
散々な人生だった
父に虐待されて死にかけたり
離婚して離れられたと思ったら
毎日のように知らない男の人が家のドアの向こうで怒鳴り散らかしていたり
1番救いの母は 自殺してしまったり
親戚の人だって 誰も助けてくれなくて
ひとりぼっちだった
お金の為にと体を売って 僕の体には洗っても落ちない跡が 何個も残っている
それ以上に僕の心の傷は 何をしても癒えなくて
いっそのこと この世を去ってしまいたかった
こくん
僕のことをおそるおそる しずかに抱き寄せた
るくん
こくん
るくん
るくん
誰でもいいから 愛されたかった
体を重ねている間は みんな僕のことを 好きと言ってくる
抱きしめて、キスをして 愛を伝えてくれる
ほんの少しだけ ひとりじゃないって 希望を持ってた
だけど時間がくれば みんな居なくなってしまう
だから制限時間のない 本当の愛を探していた
るくん
るくん
僕の体にしか興味のない人にしか出会ったことがなかった
だけど君だけは違った
たわいもない話を2時間程した
僕の体に興味を一切持たず、1ミリたりとも触れようとしてこなかった
そんな君の優しさが 何をしても癒えなかった傷を 少しずつ癒してくれた
こくん
ぎこちなく抱き寄せた腕は ずっと微かに震えていた
こくん
こくん
こくん
こくん
るくん
こくん
こくん
こくん
真っ直ぐに僕を見つめて 真剣な顔をした
るくん
もう君がいるから 何も怖くない
誰でもいいわけなかった
君がよかった
るくん
こくん
大好きな笑顔を 僕に向けた
やっぱり好きだな... なんて心の中で呟く
こくん
こくん
るくん
こくん
こくん
頬を赤らめながら 聞いてくる君は本当に 可愛かった
るくん
るくん
そう言うと君の顔は もっと赤くなる
僕が顔を近づけて 目を閉じると
こくん
こくん
なんて驚いているから
るくん
と言って拗ねてみせると
こくん
そう言って僕をソファに 押し付けた
心臓が鳴り止まない
だけど、怖いわけじゃなくて
僕も君を求めてる
るくん
こくん
るくん
君との夜は 人生で1番短く感じた
優しくて温かい そんな夜だった
僕は君から 永遠の愛をもらった
るくん
気づくと窓の外は 明るくなっていた
こくん
こくん
るくん
やっぱり君は優しい
こくん
るくん
君の居なくなった部屋で
僕はふと思った
きみがつけたこの跡は 一生消えないでくれたら、と
鎖骨にはまだじんわりと 君の熱が残っている
こくん
君は僕の隣に座った
るくん
疲れきった体に 染み渡っていく
こくん
るくん
君は僕の心を 見透かしているみたいだ
るくん
るくん
るくん
自分で言っていて 恥ずかしくなって 布団に顔を埋めた
こくん
るくん
こくん
るくん
るくん
君の跡は愛の印
こくん
こくん
そう言って鎖骨を 僕の前に突き出した
僕は言われた通りに鎖骨に 跡を付けると
少しだけ声を漏らして 嬉しそうに笑った
こくん
こくん
こくん
るくん
こくん
あぁ、こんなにも 名前を呼ばれるのが嬉しいなんて
君はやっぱりすごいな
るくん
こくん
君を愛せて良かった
コメント
18件
ぶくしつです!
フォロ失です!
青くんの体目的だと思われないように接していて優しさを感じました! 辛い事があって本当の幸せが分からなくなっていたとしても,最後には本当の幸せに巡り会う事ができる。そう考えると凄く感動してしまいました✨ブクマ失礼します🙇♀️