テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
あれから6年が経った。 契約の100人まであと6人。 やっと俺は解放される。 家族と…友達と…普通の暮らしができるんだ
湊太
気が付くと辺りはすっかり暗くなっていた
湊太
気づけば俺の帰る場所は 家族のいる温かい、居心地のよい空間から ボスが用意した古びた冷たいアパートに なっていた。 「おかえり」と言ってくれる家族もいない …本当に…前のような元通りの生活に 戻れるのだろうか 家に帰るたびに不安になる ガチャ
湊太
ただいま。 癖でいつも言ってしまう。 当然何も返ってこない。 わかっているが心のどこかで期待して しまっている自分がいた。
湊太
俺のせいだ。 俺のせいで家族や友達が危険な目に あっている。 俺なんかが存在していいのだろうか。 もし約束通り100人を殺めて もとの生活に戻ったとしても… 人を殺したという事実は消えない。
湊太
俺はひとりで泣いた。 もう嫌だ。 ほかの人から見たら 俺もボスと同じような存在なのだろう。 人のかわりに憎まれ恨まれる。 それが殺し屋だ。 わかってはいた。 だが、もう限界だった… ピロン(通知音)
湊太
ボスからだ。 新しい依頼が入ったらしい。 俺は重い足を動かして現場へ向かった。 今回の依頼は俺の所属している殺し屋組織 ヴロミコス・ロロスと敵対している組織の 機密書類を盗むというものだった。 今までとは桁違いな規模に驚くが、 俺に拒否権なんてない。 現場につき、巨大なビルの裏口へと回る。 中に入ると、キラキラと輝くきれいな シャンデリアが飾ってあるホールが見える … 警備員を始末して機密書類をバックに 詰め帰る。 いつものように順調にすすんだ。
湊太
ボス
湊太
ボス
湊太
わかっていた。 分かっていはいたが、 ずっと見て見ぬふりをしてきた。 俺は何のために………?……、 帰り道、 ふと空を見上げるときれいな夜空が あった。 流れ星が見え、 叶わないと知っていても願ってしまった。
来世は幸せな… 普通な生活ができますように
そう口ずさむと視界が涙でにじんでくる。 家の鍵を開けて部屋に入る。 ガチャ
湊太
その声は、部屋の中の暗闇に吸い込まれて なくなった。 今日はいつもよりも その事実が重く、重くのしかかった。
湊太
Yuさん
Yuさん
Yuさん