LANが幼児退行してしまった。気をつけていたつもりだったけど、多分色々限界だったんだと思う。記憶も完全に子供に戻ってしまっているのか、俺を見てはビクビク怯えて、物陰からこちらを伺っている。…まあ、子供に好かれる見た目ではないよな…。
俺はスッと身を屈めるとLANに向かって手を差し出す。
いるま
LAN
いるま
そう言ってみてもLANは已然怯えている。…仕方ない。
いるま
俺の提案にLANは目を輝かせる。
LAN
いるま
LANは物陰から出てくると、俺の手をぎゅ、と握る。
LAN
いるま
LAN
チョロすぎて心配になる。それはさておき、いるまお兄さんって呼び方中々良いな…。
約束は約束なのでLANを連れて近くのカフェへ。LANの分のパフェと俺はコーヒーを注文した。
LAN
いるま
待っているとコーヒーとパフェが運ばれてくる。LANは目をキラキラ輝かせながら美味しそうにパフェを食べる。…ニコニコでパフェを食べるLAN、可愛いな…。
いるま
LAN
これで少しは俺のこと信用してくれたかな。物で釣ってるみたいでちょっと申し訳ないけど…。
暫く黙々とパフェを食べていたLANは何かに気付いたような顔になる。パフェを一口スプーンで掬うと、俺の前に差し出す。
LAN
いるま
LAN
見るからにしゅん、と落ち込むLAN。その顔を見てられなくなる。
いるま
大人しくパフェを食べるとLANはまた笑顔になる。
LAN
いるま
本当は味なんてよくわからなかったけど、そう答えるしかなかった。
パフェを食べ終えて、さてこれからどうしようかと悩んでいると、LANに服の裾を掴まれる。
いるま
LAN
いるま
しかしLANはニコニコと笑顔を崩さない。
LAN
いるま
LANを俺の家に連れて帰る。LANを家に招くのは初めてじゃないけど、ちょっと緊張する。珍しそうに俺の家をキョロキョロ見回すLAN。
LAN
いるま
LAN
いるま
LAN
るんるんで童謡を歌い出すLAN。可愛すぎて録画した。
散々はしゃぎ回って疲れたのか、LANは眠そうにしている。
いるま
LAN
いるま
両手を広げると、LANが控え目に抱き着いてくる。
いるま
LANを抱き締めて頭を撫でていると、寝息が聞こえてくる。どうせやることもないし、とLANをベッドに寝かせるついでに俺も寝ることにした。
LAN
いるま
LAN
いるま
LAN
目が覚めたLANは幼児退行から戻っているようで、あわあわしていた。
いるま
LAN
もう一度LANを抱き締めて俺はそのまま意識を飛ばした。
LAN
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