テラーノベル
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なむじゅなの大きな手が、僕の頬に触れた。
ひんやりしてるのに、指先は熱くて。
心臓の音が、なむじゅなにも聞こえちゃうんじゃないかってくらいバクバクしてる。
Nam
名前を呼ばれて、逃げなきゃいけないのに、体が動かない。
なむじゅなの顔が、ゆっくり、ゆっくり近づいてくる。
さっきまで数えてたまつ毛が、もうすぐそこにあって。
僕はたまらず、ぎゅっと目を瞑った。
でも、いつまで経っても何も起きなくて。
恐る恐る目を開けると、僕の鼻先数センチのところで、なむじゅなが真っ赤な顔をして固まってた。
Nam
なむじゅなは弾かれたように手を離すと、自分のベッドにダイブして、掛け布団を頭まで被っちゃった。
Hobi
布団の中から、なむじゅなの情けない声が聞こえてくる。
僕は自分の頬に残った感触を指先でなぞりながら、 なむじゅなに見えないように、そっと微笑んだ。
Hobi
自分でもびっくりするくらい小さな声で呟いた。
その夜、僕たちは背中合わせのまま、胸の高鳴りが止まらなかった。
おまけ(なむ視点)
Nam
ふと目が覚めると、視界のすぐそこに、ほばの顔があった。
寝ぼけた頭で、夢かな、って思う。
でも、じっと僕を見つめるほばの瞳が、あまりに綺麗で。
気づいたら、勝手に手が動いてた。
指先が、ほばの柔らかい頬に触れる。
……あ、これ、夢じゃない。
ほばの顔が、みるみる赤くなっていくのがわかる。
心臓の音が耳元でうるさく鳴って、頭の中が真っ白になった。
…可愛い。どうしよう、もっと近くに……
引き寄せられるみたいに、ゆっくり顔を近づける。
ほばが、ぎゅっと目を瞑った。
…その瞬間、心臓が跳ねた。
ほばは、僕のことを待ってる……?
そう思った途端、急に怖くなった。
こんなに大切で、大好きなほばを、僕のせいで怖がらせたくない。
……いや、本当は、僕の方が余裕がなくて、これ以上は壊れちゃいそうだった。
Nam
僕は慌てて手を離して、自分のベッドに飛び込んだ。
布団を頭まで被っても、指先に残ったほばの温度が消えてくれない。
……僕のばか、何やってんだよ…!!
布団の中で、自分の顔が茹でダコみたいに熱いのがわかった。
隣のベッドから、ほばの小さくて優しい笑い声が聞こえた気がして、僕はさらに布団を強く握りしめた。
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