桃×？？？(最後にわかる)

そう言って君は屋上から足を外した

あの日から俺は君の夢ばかり見る

君にもらったネックレスは今の俺にとっては肌身はださずものとなっていた

君のことを考えると自然に涙が出てくる

俺はベッドから離れ作業室へと向かう

数時間が経っていた

「もうまたご飯食べなかったの？」

一瞬君の声がした

「ちゃんと食べないと体調崩すよ？」

「うぇ...里美くん俺もう辛いよﾎﾟﾛﾎﾟﾛｯ」

意識が朦朧とする中君だけの声がはっきりと聞こえる

あぁ、やっぱり綺麗だ

君の瞳から零れる涙はまるで宝石のように輝いていた

君は笑顔で送ってくれたね

目を覚ますとそこには白い壁でいっぱいな病室

1番に気がつき俺のそばにいてくれた親友の子論

その子論の横で涙ぐんでいる瑠宇

安堵する梨衣

泣くのも珍しいっていうくらい泣いている杰如

最後に君の笑い声も聞こえたことは俺は聞き逃さなかったよ